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【39】蓮は泥より出でて泥に染まらず



こんにちは😃


今回は私が好きな話の一つである、「蓮の花」についてです。

ネガティブなことに遭遇したら、それが私たちにとっては肥やしになるかもしれないというお話です。


仏教において蓮はお釈迦様の台座でもあり、重要な花とされています。蓮の花が咲く過程と、人間の生き方の間に通じるところがあるからというのです。



蓮華の五徳




仏教では、蓮の花の特徴を次の「蓮華の五徳」にまとめ、人間の人生と比較しています。

① 汚泥不染(おでいふぜん)

 
 蓮の花と言えば、水の中で育つ植物です。根はレンコンですが、水中でその根を下ろし、養分を取らねばならないのです。

そのため、泥もなく綺麗すぎる水では、根の支えを得ることができず、また栄養を取ることができないため、育たないそうです。

つまり蓮は水が泥で汚れていればいるほど、育つのです。そしてその花は決して泥にまみれず、美しいということです。

人間に例えれば、泥が「不幸や苦労、悩み」などのネガティブなものだとすると、それが強ければ強いほど、人生で咲く花も美しくなるということです。悟りに近づくともいうことだそうです。

 「蓮は泥より出でて泥に染まらず」という言葉通り、周りがネガティブなもので溢れているからと言って、腐ってはいけない。むしろ養分として、美しく咲く(悟りに近づく)ようにしたいということですね。

② 一茎一花(いっけいいっか)


 一つの茎に対して、一つの花のみが咲くという特徴です。人間の人生も唯一無二であるということを示しているでしょう。

③ 花果同時(かかどうじ)


 花と果、つまり種子が同時につくということです。通常は、花が終わってから種が残るでしょうが、蓮の場合は花が開いた時には種ができているということです。
 人間も生まれながらにして、仏の心を持つということだそうです。全てを知っている本当の自分、真我というものを示しているような気がします。それは魂というべきものかもしれません。

④ 一花多果(いっかたか

)

 一つの花が咲くときには多くの種がついているそうです。これは、一人の人が美しく咲くと周りにも拡がっていく(増えていく)ということでしょう。

⑤ 中虚外直(ちゅうこげちょく

)

 蓮の花の茎は根(レンコン)と同様、中が空洞になっています。この状態で蓮はまっすぐに伸びていきます。
 人間で言えば、自分の中を空洞にしてまっすぐ伸ばすということでしょうか。自我(エゴ)を捨て、ただひたすらにまっすぐ伸びることに努力するということでしょうか。


まとめると、蓮の花のように人間も、ネガティブなものを養分とし、わがままを捨てて愚直にまっすぐ努力して成長させる。

やがて咲く唯一無二の花(成功、成長)から、他者へも影響する種を生み出していく。これが人間の悟りというものだということでしょう。







ネガティブな事象は私たちの栄養?




ということで、私たちはネガティブな要素がなければ、成長できないということです。あの日に起きたあの気分の悪くなることも、目の前にいる嫌な人も、お金が足りないという悩みも全て、私たちの栄養と考えるとどうでしょうか。


「あー、嫌なこときたな…でもこれは成長するための栄養(サプリメント)だ」


と思えてくるのではないでしょうか。不快な気持ちと一緒に飲み込んでやればいいのですね。

そういう意味では、不幸や嫌なことも人生にとっては重要なものであり、ここにいつまでもネガティブな気持ちを持たなくていいということがわかります。



サプリメントごちそうさまでした!
栄養ありがとうございます😊



泥水で腐るよりも、こんな前向きな考え方も良いのではないでしょうか。



ちなみに、蓮の花や葉っぱには、泥水や水を弾く「ロータス効果」という撥水性があるようです。どんな環境でも綺麗でいようとする意志も見習いたいものです。


ここまで読んで頂き、誠にありがとうございました😊

日々実践記録として書いておりますが、何か心に響くことがありましたら、サポート頂けましたら幸いです。何卒よろしくお願い致します。