『俺の家の話』の話 第七十三試合
ようやくついたひと段落
4月7日にガンバレ☆プロレスの後楽園大会が終わりました。
俺の家の話の最終回が3月26日。
DDTの後楽園大会が28日。
東京女子のハードコアマッチが4月1日。
東京女子板橋からDDT千葉に移動したのが3日。
早朝から配信試合、お昼に板橋の一階と二階でDDTの男性限定興行と女性限定興行を同時開催、夜に東京女子が女性限定興行をやった4日。
そして7日がガンプロ後楽園。
更に10日に東京女子の板橋、11日にDDTの後楽園~リモートサイン会。
なかなかタフなスケジュールでした。
刺激を貰いに劇場へ
そんな中5日の月曜に下北沢の本多劇場へ。
撮影の間ずーっとお世話になりっぱなしだった三宅弘城さんの舞台を観に行きました。
どうしてもガンプロ後楽園前に行きたかったのです。
ドラマに関わった約半年、これでもかってくらいプロの仕事を目の当たりにしてきました。
『レフェリー役を演じてる』三宅さんばかりと接する中、ドラマとはまた違う三宅さんを体感したかったのです。
当たり前なのかもしれませんがドラマの撮影中、何回録り直しても一字一句変わらないセリフ、間、テンション、抑揚。
俳優さんって凄いんだなぁって痺れてしまいました。
舞台はもう流石の一言。
引き込まれてるそのあっという間に終わってしまいました。
頭の中であれこれ考えてるうちに進んでいくストーリー。
一緒に観に行った上野、別でいらしてた勝村さんと終わってからご飯を食べながら語り合い、これもまたあっという間に時間が経って終演。
『舞台』という四角いジャングルで戦う三宅さん、実は『リング』で戦うレスラーと通じるものがあるのかもしれません。
お客様はずっと舞台、リングという同じ構図を観ているのに目まぐるしく入れ替わる人間模様。
三宅さんは7日の後楽園ホールに観に来て下さいました。
月曜と水曜で演者と客席がお互い入れ替わる。
なんとも不思議な体験でした。
たとえどんなに詰まったスケジュールであってもガンプロ後楽園の前に三宅さんから刺激を貰いたかったのです。
それは勝手に受け取った三宅さんからのエールでした。
ガンバレプロレスとさんたまプロレス
実は監修のお話を頂いた時に頭の中に一つの考えがありました。
ドラマの最終回が3月26日、ホールは4月7日。
ドラマの効果でガンプロにお客様も呼べるんじゃないか。
我々の願い通り会場は超満員…にはならず。
心の隅にうっすらとあった期待や実際に動いた企画もありましたがそれも叶いませんでした。
現実は甘くなかった。
我々の力不足です。
それでもこの状況下、平日の夜に400名を超えるお客様にお集まり頂き本当に感謝しかありません。
あの空間は本当に興奮と熱狂と感動、一体感に包まれた素晴らしいものでした。
ここ一年、ドラマの中でしか聞けなかった試合中の声援。
実際に無かったそれが間違いなく私の心の中に響いていました。
そしてありがたいことにドラマでお世話になったスタッフの方々が大勢応援に来て下さいました。
客席に沢山咲き誇ったあの赤いTシャツはまるでさんたまプロレスの会場の様。
いるはずのないスーパー世阿弥マシンがそこにいたかの様な雰囲気でした。
メインのセコンドに付いた私のシャツはドラマでお世話になった皆様への感謝の気持ちだったのです。
選手、スタッフの皆様へ
さてそのガンプロ後楽園。
私から選手、スタッフの皆様に伝えたいことがありました。
本当なら皆様の前でお話ししたかったけどそんな機会もなかったですし、一部の方にはお伝え出来たけど全ては伝えきれなかったのでここに書かせて頂きます。
ガンプロをずっと様々な声から矢面に立って守って来てくれた大家さん、今成さん。
そこに加わってくれた翔太さん冨永君、HARUKAZEさん。いなくなっちゃったけどばってんさん。
冨永君は自分はCWPの所属だからガンプロ所属じゃないなんて言ってたけど僕からしてみたら所属です。家族だよ。
不器用だけど放っておけない桜井。早く開花してくれ笑
勝村さんが所属になりたいと言った時はビックリしたし、ガンプロ愛の深さにも驚きました。今回のドラマで一緒に悩んだり苦しんだり楽しんだりしてもう戦友です。
石井さん岩崎、まなせさんが加わって確実にガンプロは強く、激しくなりました。いつまでも一緒にいておくれ。
そして春日さん。もう所属って言葉なんかよりもっと深い関係だと思っています。TシャツのサイズはM。
朱崇花さん、円華さんもずっとガンプロを助けて頂いてます。勝手に仲間だと思っています。
ガンプロが後楽園に辿り着くには藤田ミノルという男がいなければ無理でした。大家さんと藤田さん、全く違うこの二人こそがガンプロなんじゃないかと。背中で睨み合う虎と龍じゃないけど、タイガー&ドラゴン的な。ちょっと違うかな…笑
デビュー前からずっとお世話になってるウラノさん。助けられたのは一度や二度じゃありません。あと百度は助けて下さい。今日はとても良い事があった。
高瀬さんと林さんも何度もガンプロ出て頂いてます。今回どうしても出て欲しかった。勿論他の皆様もそうですがこのメンバーが一人も欠ける事なく出来る興行って最初で最後でしょうし。
入江さんはもう家族どころの騒ぎじゃない。
そして心の底から信頼してる後輩二人も出てくれました。
まさかこんなに長いお付き合いになるとは思っていなかったですけど常にとんでもなく高いレベルでコンディションを保っている日高さん。まだまだガンプロには借りを返さないといけない選手が!
圧倒の蛍光灯デスマッチだった貴さん。一国一城の主とはこうあるべきだと言うのを見せてくれた気がします。まさに殿でした!
あ、メインが蛍光灯デスマッチに決まった時点でバーブさんをお呼びしようと思ってました。この辺りはまた別で書きます。
野中さんも道管さんも福原さんもいつも私のミスを知らずに回収してくれるしストレス無くプロの仕事を淡々とこなしてくれます。
歌代さんはいつもこう書いて欲しいって事を何も言ってないのにきちんと伝えてくれる。
最高の選手、スタッフで迎えた4月7日。
このメンバーで開催するガンプロの後楽園大会は誰にも負けたくなかった。
そう、どこの家にも。
皆様本当にありがとうございました!
大事なのは隅田川の向こう側
まぁなんでわざわざこんな事を書いたかと言いますと、それだけこの日までのプレッシャーが凄まじかったのです。
なんとか乗り切った。
そう、乗り切った感じです。
最高の結果ではなかったかもしれません。
もっと沢山のお客様に見て欲しかったです。
大事なのは今後。
アフター後楽園、アフター俺の家の話です。
偶然頂いたこの大き過ぎるチャンスをどう活かすか。
そんな時に瞼の裏に現れるスーパー世阿弥マシン。
あのシャツに書かれた初心。
世阿弥の言葉『初心忘るべからず』
若い頃、人生時々、老後と世阿弥のいう初心は幾つかあります。
誰しも今が一番若い人生、日々初心を大切に生きたいものです。
なんて毎日止めようと思ってる晩酌を止められないままにこれを書いてます(本当にどうしょもない)
これは本当に俺の家の話だ。