ワーケーションに参加し、移動の価値と地方創生を体感した
こんにちは、
GO株式会社デザイン部の五十川です。
前回の記事でも書きましたが、
私は2022年9月よりGOでコミュニケーションデザイナーとして仕事をしています。
前職ではフル出社していましたが、GOではリモートワーク中心の業務です。
会社の方々とリアルで顔を合わせる機会が少ない中、部門を越えてさまざまな人と話をしたいという気持ちが強く、2023年1月に実施された、GOが組織活性化施策として推進している「ワーケーション」に参加してきました。
はじめに
リモートワークは素晴らしい
前職の時は、緊急事態宣言時など限定的にリモートワークの経験がありましたが、それを基本としたライフスタイルではなかったので、
MoT(現GO)に入社してリモートワーク中心の生活になり、それは想像通り最高「リモートワーク素晴らしいいいい!!!」でした。笑
リモートワークで得られる大きなメリットの一つとして、時間の効率化があることはご周知の通りかと思います。(うまくやると本当に効率的です。)
また、リモートワークで行われるオンラインMTGは、「事前にアジェンダを組んで、会議のゴールを時間内に達成する」この観点でとても優れており、GOでも共通認識みたいなものがあって、
時間がオーバーしてダラダラ、ということはほとんどありません。
ここは入社して本当にびっくりしました。
一方で起こる、リモートワークの致命的な課題
ただし、そのワークスタイルを基本とする、となると、デメリットも当然あります。
私の場合、「コミュニケーション機会の損失」これが一番大きかったです。
あえて、「機会の損失」と書いたところがポイントで、効率的すぎる故、話の脱線が少なく、意図している話題や事柄しか生まれてこない側面があります。
また、オフィスであるような「フラッと声をかける」「ご飯行きませんかー」「今日この後飲みに行こうー」もないので、カジュアルな話の場を作りづらいというのもあります。
さらに、会話の中で起こる、表情や仕草、間合い、これらはリアルに勝ることはなく、特に、話の拡がりが減るという観点で「コミュニケーション機会の損失」はどうしても課題でした。
コミュニケーション機会を創出する
会社としてもそういった課題感を以て、
リアルでの交流施策をいくつか行っています。
ワーケーションという素晴らしい施策
そのうちの一つが、今回ご紹介する「ワーケーション」です。
最近よく耳にするし、ありきたり?遊んでるだけじゃないの?と感じる方も中にはいらっしゃるかもしれません。
いえいえ、そんなことないですよ!(笑)
確かに、そういう風に見えるのもわかりますし、
実際に、きちんと目的を理解した上で参加しないとワーケーションの意義を最大限に享受することはできないでしょう。
ワーケーションの目的とは
ワーケーションへ参加する目的は大きく2つあると考えています。
1つ目は、もちろん、コミュニケーション機会の創出です。
これは、日頃の業務の話だけでなく、
GOの未来像や、はたまた、モビリティ産業、またそれを軸とした社会についてなど、より抽象度の高い議論を行うことで、視野を広くし、
その上で、そこから日々に戻り、具体に落とし込んでいくということを活性化させることです。
そして2つ目に、モビリティを知る、ということです。
ワーケーションは毎回、複数の開催地がありますが、ほとんどが車で移動が必要になる場所です。
実際に車での移動中に交通課題のことを考えたり、未来のモビリティについてなどの議論を繰り広げながら、我々がミッションとして掲げている「移動で人を幸せに。」について移動体験をしながらリアルタイムで考えたりする、ということも非常に重要です。
そんなわけでワーケーションに参加
前置きが長くなりましたが、
そういったことを背景としながら、2023年の1月、ワーケーションに参加してきました。
Let's GO GO〜
「移動する」もワーケーションの醍醐味
この時のワーケーションで伺ったのが、山梨県上野原市にある「見晴亭」というコミュニティー&コワーキングスペースの施設です。新宿で待ち合わせし、現地まで車で1時間くらいでしょうか。
私は助手席に座りましたが、運転手はGO機械学習エンジニアのレジェンドことT太郎さんでした!
T太郎さんは「機械学習」「ビッグデータ」を専門としており、ドライブレコーダー映像のビッグデータを活用した事業などを推進されております。
エンジニアリングのことは何も知らない私に対しても、「この標識は本当に機械学習が難しい」「何回も何回も学習しながら精度を上げていく」など面白く、わかりやすく道中で色々と教えていただけました。
確かに道路状況は常に変化し同じシチュエーションは二度とないわけで、、膨大な回数を重ねることで精度を上げているのか、、と車を走らせながらのライブ感が凄くて、これ以上ない運転手のキャスティングか!と思いましたね。笑
点と点が出会った、会場到着までにPJ案が発足
そんな感じで、T太郎さんと初対面ながらとても話が弾み、ブランディング、クリエイティブの観点でも課題感があることまでお話をしていただきました。
では、ぜひお手伝いさせていただきたく、一緒にPJを立ち上げましょう!となんと、見晴亭に着くまでの道中でそこまで話が進みました!(すごいぞワーケーション)
「見晴亭」と、山梨県上野原という街
なんだか着くまでに半分仕事は終わってしまったかと思うくらい、道中で盛り上がってしまったのですが、
着いてからの「見晴亭」と、
その所在地である「上野原」という街に、
「感動」第二章が待っていました。
駅から目の前、崖の上の「見晴亭」
まず、「見晴亭」、
着いて入った瞬間、これは、オシャン、、と、私の心の中のリトルイソガワが囁やいたかと思うくらい、開口部が広く、程よく光が入り、「見晴亭」というだけあって見晴らしが素晴らしい!
(建物内の写真を撮り忘れてしまい、空間の良さが伝わりづらくて申し訳ないです。。)
「見晴亭」のご主人は、もともと渋谷でwebのデザイン・制作会社を経営されている方で、地元を離れて都内で活動をしていたが、コロナがきっかけで
・ワークスタイルが変わった
・地元活性化を目的として、行政や地元の同世代らの動きが活発になった
といった背景から、もともと地元だった上野原市の閉館した旅館を買取り、リノベーションして見晴亭を作ったのです、とお話していただきました。
河岸段丘という地形が特徴の街「上野原」
次に、「上野原」という街、
見晴亭の中で各々の自己紹介や、GOの未来など一通りメンバーで議論を重ねた後に、ランチを取るために街へ出ようとしたのですが、そこでびっくりしたことがありました。
「見晴亭」は写真の通り、駅から崖を登っていくような、結構高い位置にあるので、「街へ出る」となるとなんとなく下へ降りていく、みたいな感覚だったのですが、先頭のメンバーが逆方向へ向かって行きます。「え?」と不思議な感覚に陥りました。
実は、街は崖の下ではなく、見晴亭からさらにその上にあるというのです。
「天空の街ラピュタか!」としょうもないツッコミを入れたのはさておき、上野原という街は、日本でも有数の「河岸段丘」の地形である場所だそうで、「桂川」の底だった場所が広がり、そこに駅があるような感じで、さらに上のもともと陸だった場所に街があるんですよね〜。
非常に面白いです。
コロナがきっかけとなり生まれた地方創生
山梨県は、ブドウの生産量が多いことから、ワインなどは一般的に有名ですが、そもそもグルメという観点でのコンテンツは非常に充実していたようです。
そこへコロナがやってきて、観光客が減ってしまった、そういうきっかけから、自分達のコンテンツをもっと発信していこうという動きが逆に活発になり、地元活性化につながっていったそう。
さらに、「見晴亭」ご主人のように、拠点を地元に移す動きに拍車がかかり、好循環が生まれているとのこと。(素晴らしい!)
まとめ
今回、他部署メンバーとのコミュニケーションを図りたいというきっかけからワーケーションに参加をしたのですが、実際に参加をしてみると本来の目的だけでなく、それ以外にも発見や体験がたくさんあり、本当に内容の濃いものとなりました。(他にも書き切れないことがたくさん!)
開催場所の地域特性やその場所ならではの体験、行き帰りの道中で、さまざまな気づきや発見があり、「移動」をテーマとしている私たちだからこそ、こういったリアルは有意義で重要であることを改めて感じました。
日常や具体を離れて、抽象度を高めることは本当に重要ですね。
今回の参加は1月で、冬だったのですが、これが春や夏、秋など季節が変わることでまた違った「移動」や「その場所」の表情が見られるのかなあ、なんていうことを考えたりもしています。
また次回も、ぜひ参加したいと思います^^
では!
※こちらは他グループのワーケーション一日の様子をまとめた動画です。ぜひあわせてご覧になってみてください。