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カセットプレイヤー放浪記

アナログレコードにはついに手を出してしまいましたが、カセットテープまではさすがに・・と思っていました。

カセットでリリースしたチャリティーアルバム『At The Garden:Circle.2』の制作に携わった時も、実際にカセットで聴いてもらうことより、モノとして手に取って愛でてもらえることを主眼にしていました。

とはいえ、実際に出来上がってきたカセットを眺めていると、やはりプレイヤーで聴いてみたくなるのも人情。

軽い気持ちで、現在でも安価で新品販売されているものや、中古で手に入るカセットプレイヤーをいくつか購入してみましたが、予想以上に険しい道のりだったので、その放浪っぷりを記録していきます。



新品ポータブルカセットプレイヤー

昔の高級機を整備したものやジャンク品がヤフオクに出ていたりしますが、高価だったり品質が読めないことと、「現在、手軽にカセットを聴くにはとりあえずコレ!」と言えるものがほしかったので、家電量販店でも買えるものを中心に探しました。

TOSHIBA(Aurex) AX-W10C [Walky]

結果的に、2023年11月時点では、このモデルが一番手頃で品質もそこそこなのではないかと思っています。

カセットプレイヤーを買い始めた2023年4月時点ではまだ発売しておらず、その時すでに出ていたら間違いなく買っただろうし、これでまぁまぁ満足していたかもしれません。

あるいは、いろいろと買ってみた結果、これが価格のわりには一番まともだと思えるようになったのかもしれません。

良い点
・テープスピードが比較的安定している
・細かい音揺れも(それまでに買った他機に比べると)少ない
・なんといってもデザインが良い

イマイチな点
・BluetoothをONにしたらテープスピードが変わったのでそれ以来OFFのまま
・サラウンド機能もあんまり・・
・ヒスノイズもまぁまぁ多い
・テープスピードの調整はカバーを開け、固定されている樹脂を溶かさないといけないらしい
・長時間再生しているたまにプチっとノイズが乗る
・他の機器に比べると安定しているけど、たまに再生するたびスピードが変わることがある(しばらくするとまた戻ったりする)

数え上げれば多いイマイチな点は価格なりと割り切って、手軽にカセットテープを始めるには現時点ではこれ一択かなと思っています。


あと1万円出せばもう少し良いものが買えるという訳でもなさそうで、同じぐらいのグレードのラジカセがある他は、この次はもう6~
7万円台のデッキ
や、業務用のデッキぐらいしか無いのが現状のようです。


単体としては、カバーが白のモデルにも惹かれましたが、やはり実際にカセットを入れるとクリアカバーモデルで正解だったと思いました。

あつらえたかのよう
カセットじたいもクリアのタイプだとよりたのしい


aiwa TR-A40S

https://jp-aiwa.net/product/radiocassette/tr-a40/

2023年4月ごろ、最初に買ったカセットプレイヤーです。
ラジオとモノラルスピーカーが付いており、音質はそれなりでもスピーカーで聴くと味わいがあるんじゃないかと思って購入してみました。

ただし、購入するまで全く気づかなかったんですが、カセットテープのヘッド自体がモノラル専用で、ライン出力でもステレオでは再生できない。

いまとなっては、モノラルスピーカーの味わいを楽しむのと、ラジオとして使う分には悪くないと思えてきましたが、他にもっと良いプレイヤーが安く手に入らないか、と考えてしまったのが茨の道の始まりでした


サンワサプライ 400-MEDI002

この形状のカセットプレイヤーはAmazonでもよく見かけますが、同じような見た目でヘッドがステレオ対応のものと、モノラルのみ対応のモデルがあるようです。

ただしAmazonの製品紹介やスペックがあやしく、判断しづらい(実際には対応していないのに「Bluetooth対応!」と書かれているものすらありました)。

中身は同じだろうけど、スペック表記は正しいだろうと思ってサンワサプライブランドのものを購入しました。

スペックはあってましたが、クォリティはなかなかキビしかったです。

・オートリバースすると明らかにピッチが下がる
・再生するたびにピッチが変わる
・分解してベルトを交換してみてもおおきく改善せず
・細かい音揺れが気になる

個体差もあるのかもしれませんが、個人的にはこのタイプはもう買わないでおこうと思っています。


中古ポータブルカセットプレイヤー

いっそ中古を購入して、ベルトでも交換すれば使えるんじゃないか、と思ってハードオフを覗いたりヤフオクをチェックしたり。

以前はハードオフなどにいけば、昔の普及機がジャンク品で冗談のような値段で売っているイメージでしたが、最近はそれらも少なく。
ジャンク品がガラスケースに入って、しかも1万円近い価格が付いていることもありました。

※おそらく、大量に中古市場に出回るも売れずに廃棄されて、現在は物理的に球数が少なくなって高騰している時期なのではないかと思います。
※CDにも同じ兆候が見られます。

そのため実店舗での中古品購入はあきらめ、ヤフオクをチェックすることに。
こちらもなかなかの高騰で、中にはきちんと整備されて出品されているものもありましたが、もちろん高価で。

AIWA  HS-PS130

そんな中、たまたま1000円で落札できたこちらを入手。

2000年代に2000円程度で売られており、この時すでに廉価版なうえに20年ほど経過しているので、造りも状態も良くはないだろうと予想はしていました。

あわせて購入したベルトを交換してみても、他の部分の回転が不安定なのか、音揺れは多め。

ベルト以外の部分のメンテナンスや元々の精度もあり、ピッチの不安定さや音揺れは解消できないとわかり、中古を安く入手してメンテして使う路線も夢破れました


放浪はつづく?

買っては後悔しを繰り返していますが、ひとまずはAX-W10Cで放浪の旅はしばらく打ち止めにしたい気持ちです。。。






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