デビルマン(実写映画)レビュー
僕は何をとち狂ったのか実写版『デビルマン』をTSUTAYAで借りて2回見たことがあります。
邦画史上最低の実写映画や100点中2点を取ったレジュンドと言われている、あのデビルマンですよ。
やっぱり凄かったですね、見て下さい
チャプターだけで笑えるんですよ。
僕も一人でチャプター見て笑ってました。
この時僕は『駄作と言われてるけど、茶々を入れながら見れば楽勝だ』と甘く見てましたが……その甘い考えは開始5分ですぐに打ち砕かれました。
…
作品のネタバレになるので、詳しいストーリーが言わないですが、この作品の問題点を上げていくと。
1『展開が突然で意味が分からない』
普通のドラマや映画でもこれはあるのですが、今作ではそれが一瞬で行われます。
嫌、本当に不自然なレベルです。
さっき昼頃に友人と別れたと思ったら、夜には血に飢えて戦いを求めるバーサーカーになっていたり…。マジです、別に誇張してる訳じゃなくてさっきまで普通の高校生やっていたのに急にサイヤ人になってるんですよ。
しかもデーモンが日本に居るぞ!となると、直ぐにモブ含め登場人物は、世紀末並の民度となり文明社会は崩壊して邪悪なチンパンジー・モンスターの巣窟になります。
疑わしきは罰せずと虐殺や、女を襲えとデブ3人がヒャハーしたりと…。
まぁ原作でもそうなるのですが、その過程が大切ですよ。
何故こうなるのかを、一切描写せずに監督の頭の中で話が完結しておりそれを見てる人は一切内容が理解出来ません。
文脈が無いんですよ。
何故そうなったという因果、そこに至るまでの根拠が描かれておらず今何をしてるのかすら分かりません。
もし夢の中の世界を再現してるのであれば、完璧だと思いますけど。
2『描写不足』
デーモンが何か?サタンとは何か?何故主人公はデビルマンになったのか?そんな事は一切語られません。
それを知りたければ原作を読め!もしくはWikipediaでも見やがれ!的な感じが節々と伝わってきます。
それに敵との戦闘も酷いです。
途中、主人公はスク水の鶏ガラ女に負けます。
ですが何故かその後の事は一切触れらせません。
その後どうなったのか?敵は何物?どうやって助かった?僕達に想像の余地を与えてくれたのかな?良かったですね
原作ある作品じゃ意味無いだろ!
ちゃんと見せろよ!
3『主演の演技が大根役者に失礼なレベル』
主演2人の演技力はAV女優より低くて、全くやる気が感じられません。
誇張抜きでAVの冒頭の謎のドラマの様な物が延々と続きます。
セリフを喋ってるだけですね。
例えばデーモンを見て『きれいだ』というだけでも
『デーモンを見て綺麗と思ってしまう&人間の醜さに気づく』
の様な心境を出す為には少し動く、歩き方、目線、動作そういったもので表現するんですが…主演の人はただ喋るだけです。
動かずにセリフをただ発するだけ。
挙句の果てにヒロインの首を見ても『あー』と発するだけ…。
これあれですか?
ヒロインが死んだシーンをワザと笑わせる様に仕向けて『ほら、人が死ぬシーンで笑うなんてお前らも醜いんだよ』という高度な皮肉ですかね。
流石ですね!
それに気づかずに批判してしまうなんて僕達は本当に醜いですよ…。
見た人間を暴徒にさせるとか普通の映画監督の発想には出てきませんわ(棒読み)
…
残念ながら僕には文才が無いので、『肥溜めで力尽きたカラスに、寄ってたかってゴキブリやネズミやウジが食い散らかした最悪の物質』の食レポを上手くできないです。
ていうかこの映画がマジで良い所が無いですもん。
CGがマトモですが、それでもまだマトモというレベルなので、そこまでは高くはありないですし。
強いてあげるとすれば…この映画を見た後に時間の大切さに学べるとかですかね?
バイト前にこれを見たのですが、本当に後悔してます。
時間とお金をドブに捨てる覚悟で見ましたが、実際にお金を捨てた方が時間も労力もかからないのでそれをすれば良かったです。
本当に映像型拷問機器でした…
それでも尚この映画を見たいというプロのドMが居るのなら止めません、一緒に地獄に落ちましょう。
是非是非、友人達を集めて貴重な時間を無駄にして下さい!凄い気まずい事になるでしょう!
もしそうなっても僕は一切責任は取りませんよ?