ちょっとした怪談話
どうもきしめんです。
今回は僕が中学生の時に体験した怪談話を描いていきたと思います。
まぁ、この話はとあるブイチューバーの方のホラー企画に送ったものなんですが…残念ながら読まれる事は無かったです。
仕方ないですね。
てな訳でせっかく書いたんだから、これはNOTEのネタにしようと思ったんですよ。
決して使い回しじゃないですよ。
やめてください!
あ、推しのブイチューバーの名前はここでは出しません。
もし僕がやらかした場合にそっちに飛び火する可能性がありますから。
死ぬなら1人で油被って燃え尽きます。
そんな前置きは置いといて…1つの理解して欲しい事があります。
今から話す話は確かに体験談ですが
幾つか嘘やぼかしがあります。
こういった心霊体験を直接話すのは危険だと判断したからです。
恐らく読んだだけでは何の影響は無いと思いますが…この文章から何かを感じとった場合は読むのを中断してください。
決して僕自身が呪いを込めた訳ではありません。
万が一があるからです。
…すいません。
何かハードル上がりましたね笑
あまり期待せずに見てください。
現実の怪談話はホラー映画や小説みたく面白味がありませんから。
…
あれは中学2年生の時でした。
今でもしっかりと覚えています
僕は鳥の置き物をカバンに入れて母と病院に向かいました。
おじいちゃんは入院しているのです。
重度の肺炎です。
詳しい事は両親から話されてませんでしたが、幼いながら危険な状況だというのは察していました。
その日は誕生日。
せめて誕生日の日くらいは祝ってあげようと思い、僕は安物ですがプレゼントをしようとしました。
ですがそのプレゼントは渡す事は出来なくなりました。
おじいちゃんは病院に着いた時にはこの世に居ませんでした。
ほんの数時間前に亡くなったらしいです。
『あああああああああ‼︎』
と大声で泣き喚く…何てマンガみたいな展開にはならずにその時はただ立ち尽くしました。
『ああ、そうなんだ』
とただ一言呟いただけです。
涙まで流しませんでした。
自分って意外と薄情者なんだな。
そう考えながら僕はそっとおじいちゃんの顔を撫でました。
…
その日の夜の事でした。
僕は気がつくとベッドに横たわりチューブで繋がれていました。
『え⁈』と一瞬パニックになりましたが…直ぐにこれは夢だと察しました。
目の前に広がるのは通い詰めた病室。
本能か勘なのか分かりませんが、何故か僕はおじいちゃんになっていると理解できました。
訛りのように動かない体、まるで溺れているかなような息苦しさ。
ヤバい。
頭の中で僕は二文字が浮かび上がりました。
死ぬ。
『たすけて』すらも言えずに僕はただ『あー』としか喚くしか出来ません。
夢から冷めねば。
このままだと確実に死ぬ。
『夢だ夢だ夢だ夢だ夢だ夢だ夢だ夢だ夢だ夢だ夢だ夢だ夢だ夢だ夢だ夢だ夢だ夢だ夢だ夢だ夢だ夢だ夢だ夢だ』
何度も心の中で繰り返します。
何度も何度も。
ですが一向に覚める気配はありません。
限界だ。
目の前は白黒のモノクロになり…そこで僕は足掻くのを諦めました。
もう無理だ
薄れゆく意識の中で最後に一つだけ絞り出せました。
ありがとう。
何故その言葉が出たのか分かりません。
目が覚めると服や布団は冷や汗でグッショリとしており、現実でも息が出来なかったのか息苦しい。
ここが現実なのか。
そう不安になり洗面所に向かうと、映し出されたのはいつもの冴えない自分の顔。
夢ではない。
そこで僕は涙を流しました。
決して夢が怖かったからではありません。
『おじいちゃんが死んだんだ』
その現実が重くのしかかったのです。
…
怖がらせる事を目的としたホラー創作ならこの後にもう一波乱がありますが…現実はそうではありません。
何も起こらず、起こった出来事を話さず、何の事件や真相も分からずに葬式は終わりを迎えました。
何でこんな夢を見たんでしょうか…最後に感謝を伝えたかった…ただの偶然か…はたまた恨みを持っていたか
ただの一般人である僕にはわかりません。
…
ここまで読んでくださってありがとうございました。
それではまた次回お会いしましょう。