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4年「フィンガーボール」【礼儀】の指導案はこうする!

こんにちは。
今日は『4年「フィンガーボール」【礼儀】の指導案はこうする!』
このテーマで教材解説をします。

今日の記事は、次の人にオススメです。
■道徳の授業の教材研究をしたい。
■道徳が苦手。
■礼儀の授業について考えたい。

この記事を読むと、こんなお得なことがあります。
■道徳の内容項目についての理解が深まる。
■「礼儀」の授業づくりがわかる。
■切れ味のいい発問が手に入る。
では、解説です!

1 教材について
2 内容項目と教材
3 導入
4 発問
5 まとめ

順番に解説します。

1 教材について

B 主として人との関わりに関すること
「礼儀」
3・4年の目標・・・・礼儀の大切さを知り、誰に対しても真心を持って接すること。

4年生「フィンガーボール」(日本文教出版)

あらすじ
ある国の女王様は、外国からきたお客様をもてなすために
パーティーを開きました。

お客様は緊張していたのか、机の上のフィンガーボールを飲んでしまいました。
フィンガーボールとは、果物を食べた時、汚れた手を洗うためのものです。

女王様は、お客様がフィンガーボールを飲む様子を黙ってみていましたが、
自分もフィンガーボールの中の水をごくごく飲みました。
女王様がフィンガーボールのマナーを知らないはずはありません。

お客様に恥ずかしい思いをさせないようにとった、女王様のとっさの行動だったのです。

2 内容項目と教材

礼儀とは、なんのためにあるのでしょうか。

・あいさつをする
・おじぎをする
・敬語を使う
・室内では帽子をとる
などなど、「礼儀」として多くの人の中に常識として根付いているものは、
たくさんあります。

礼儀を守れていない人のことを「無礼」といいますね。

「無礼」な行動は、人を不快にさせることがあります。
例えば
・あいさつをしない
・授業の最初に礼をしない
・敬語を使わない
・室内で帽子をとらない
など。

こんな無礼な行動は、1つや2つならまだしも、
積み重なると不快感がかなり高まりますよね。

では、もう一度聞きます。

礼儀はなんのためにあるのでしょうか?

「不快にならないため」
「礼儀だから」
「みんなやっているから」

どれもしっくりきません。

でも、「無礼」な行動をもとに考えると見えてきます。

礼儀とは「みんなが気持ちよく過ごすためにあるもの」
なのです。

では、今回の教材「フィンガーボール」を考えてみましょう。

フィンガーボールは、汚れた指を洗うためのものでした。
もしフィンガーボールがなければ、
・おしぼりで手を拭く
・手の汚れが拭ききれない可能性がある
・服やテーブルの上・周りが汚れてしまう可能性がある
などといったことが考えられます。

つまり、フィンガーボールがあることで、
・食事の雰囲気がきれいに保たれる
・手や服が不用意に汚れない
というメリットがあり、だからみんなが気持ちよくすごせるわけです。

しかし、今回はお客様がフィンガーボールを飲んでしまった。
これは、明らかにマナー違反です。

では、女王様が「それは違いますよ」とみんなの前で指摘したら、
お客様はどう思うでしょうか。

「間違った」という事実を突きつけられ、
みんなからの視線を受け、恥ずかしい思いをすることは自明でしょう。

指摘してまで、フィンガーボールを正しく使って、
食事の雰囲気をきれいに保つことは、果たしてこの状況では必要でしょうか?

正直そこまで重要ではないですよね。

「正しいこと」や「正義」は、時と場合によっては
「正しくないこと」「間違った正義」になってしまうんです。

礼儀とは「みんなが気持ちよく過ごすためにあるもの」でしたね。

お客様に注意したら、それ以降はお客様は「気持ちよく過ごす」ことは難しいでしょう。

たとえ間違っていたとしても、女王様のようにお客様の真似をして、
同じようにフィンガーボールを飲むことで
その場ではお客様は少なくとも恥をかきません。

後で気づくかもしれませんが、
「その場(パーティー)」は気持ちよく過ごすことができたのですから
礼儀の目的は達成されているわけです。

・礼儀はいつも正しい行為があるわけではない。
・時と状況に応じて礼儀の形は変わるので、判断する必要がある。

この部分を、子どもに気づかせたいですね。

3 導入

T:教師 C:子ども

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