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1年「おおひとやま」【規則の尊重】の指導案はこうする!
こんにちは。
今日は『1年「おおひとやま」【規則の尊重】の指導案はこうする!』
このテーマで教材解説をします。
規則の尊重は、かんたんに言うと
「きまりを守る大切さ」です。
では、きまりは、なぜ守らないといけないのでしょうか。
子どもの立場なら、
・怒られるから
・先生が言ったから
などがあげられるでしょう。
しかし、これは外圧的なもので
罰などの強制力から、
きまりを守る心が生まれています。
果たして、きまりとは本当にそうあるべきなのでしょうか?
きまりについて、
教材解説で考えていきましょう!
では、解説です!
1 教材について
2 内容項目と教材
3 導入
4 発問
5 まとめ
順番に解説します。
1 教材について
C 主として集団や社会との関わりに関すること
「規則の尊重」
1・2年の目標・・・・約束やきまりを守り、みんなが使う物を大切にすること。
1年生「おおひとやま」(日本文教出版)
あらすじ
むかしむかし、てっぺんがとんがったきれいな山がありました。
満月の夜には、てっぺんにお月様がくっついて、まるで大きな人が立っているように見えるので、「おおひとやま」と呼ばれていました。
「おおひとやまに登ると幸せになれる」といううわさが広がり、大勢の人が登って、石を1つお守りにともって帰りました。
山の形が変わってきたので「石を持って帰ってはいけない」というきまりができましたが、それでもみんな1つずつ持って帰りました。
国のじまんだったおおひとやまはどんどん小さくなり、みんなはたいそう悲しみました。
2 内容項目と教材
1・2年生の「規則の尊重」の目標は、「約束やきまりを守り、みんなが使う物を大切にすること。」とあります。
それに対して、3・4年、5・6年の目標には「物」という言葉はなく、「意義」や「義務」という言葉が入ります。
このことからなにが言えるのか。
1・2年生にとって規則の尊重(ルールを守ること)は、抽象的な概念になるため、身の回りの物という具体物を土台にして考えることがよい、ということです。
規則は、次のように言い換えられます。
約束
ルール
きまり
マナー
子どもの考えやすい言葉を選んで授業では使っていいです。
この言葉のちがいを考えるのは中学年以降で大丈夫です。
では、約束やきまりはなぜ守らないといけないのでしょうか。
人が困る。(個人)
自分が困る。(自分)
みんなが困る。(集団)
本質的にはこの3つがあるから、「守るべきもの」とされているのです。
では、「おおひとやま」はどれに当てはまるでしょうか。
当然、3ですね。
「おおひとやま」というみんなの自慢の山がなくなってしまったのですから、みんなが困っています。
そもそも、きまりとは、だれかに見られたり、注意されて守るものではありません。
だから、自分から守ろうとする意識やその心の大切さに気付くことが大切です。
そのためには、「きまりを守らないとどんな困ることが起こるのか」を具体的に考えることが大切です。
ところで、ちょっと視点を変えて考えてみましょう。
どうして、みんな石を持って帰ったのでしょうか。
・幸せになりたいから。
・きれいだから。
・自慢の山だから。
どれも当てはまりますよね。
・幸せになりたいから・・・
・きれいだから・・・・
・自慢の山だから・・・・
ではこのようにして、後に続く文を考えてみます。
①石を持って帰る
②石を持って帰らない
この2つがありますね。
幸せになりたいから、石を持って帰る。
幸せになりたいから、石を持って帰らない。
きれいだから、石を持って帰る。
きれいだから、石を持って帰らない。
自慢の山だから、石を持って帰る。
自慢の山だから、石を持って帰らない。
この2つには明確な違いがあります。
①石を持って帰るは、「自分本意」の考え方です。
対して②石を持って帰らないは、「他者意識」の考え方です。
ここから言えることは、
「心」と「行為」は必ずしも一致しないということです。
道徳は「行為」ではなく「行為を生む心」について考える教科です。
もう一度その原点に立ち返って、授業を組み立てましょう!
きまりは、守らなければみんなが困る。
でも守らない人は守らないで、自分本意だが理由がある。
その理由を考えることは、ヘリクツを考えるようですが、大切な活動です。
ここを軸にして授業を考えてみてくださいね!
3 導入
T:教師 C:子ども
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