5年「わたしは飼育委員」【よりよい学校生活、集団生活の充実】の指導案はこうする!
こんにちは。
5年「わたしは飼育委員」【よりよい学校生活、集団生活の充実】の指導案はこうする!
このテーマで教材解説をします。
今回の内容項目は、
キーワードは「他者意識」です。
これだけを押えれば、
この内容項目は恐くありません。
難しいことほど、シンプルに考えられる人は、
思考がスッキリしている証拠です。
この記事を読んだら、
きっと頭がスッキリすることでしょう!
では、解説です!
1 教材について
2 内容項目と教材
3 導入
4 発問
5 まとめ
順番に解説します。
1 教材について
5年生「わたしは飼育委員」(光村図書)
C 主として集団や社会との関わりに関すること
「よりよい学校生活、集団生活の充実」
5・6年の目標・・・・
先生や学校の人々を敬愛し、みんなで協力し合ってよりよい学級や学校をつくるとともに、
様々な集団の中での自分の役割を自覚して集団生活の充実に努めること
「わたしは飼育委員」あらすじ
加菜は、給食委員になりたかったが
くじ引きで漏れて飼育委員になった。
同じ飼育委員の数真と一緒に昼休みのそうじをしに向かった。
「めんどくさいなあ。なんで飼育委員になったんだろう」と
加菜はため息をついた。
第1希望で飼育委員になった数真は、
てきぱきと、ほうきでふんやえさの切れ端を集め始めた。
そうじをしていると、2人の1年生がやってきた。
「うさぎが好きなの?」と加菜が話しかけると
1年生は「うんっ。」とそろって大きな声でうなずいた。
「お兄さんお姉さんがおそうじすると、あっという間に、
うさぎのお家がきれいになるね」と言われ
加菜はなんだかうれしくなった。
そうじを終えて教室に戻る加菜は、
来たときよりも足取りが軽くなったように感じた。
2 内容項目と教材
・「よりよい学校生活、集団生活の充実」というと
かなり広い範囲のことを言っているように感じることでしょう。
・しかし、意外とそうではありません。
子どもの立場に立ってみると、
集団の種類は違えど、
『自分らしく振る舞えばよい』という本質は変わらないのです。
・しかし、「自分らしさ」を集団の中で発揮する上で、
最低限気にしなければならないルールやマナーがあります。
・その大切な心を考えることが、
この内容項目なのです。
・教材を見てみましょう。
加菜は、希望の給食委員になれず、
飼育委員の仕事を、「損をしている」と感じながら
仕事をしていましたが
1年生の一言で気持ちが変わったようです。
なにが、どのように変わったのでしょうか。
・飼育委員として仕事をしているという事実は
変わっていないように思います。
・加菜は、初めは飼育委員としての
最低限の義務を果たそうと、
掃除をしていました。
飼育委員の仕事を「嫌々でもやるべきこと」と認識して
渋々掃除にとりくんでいたのです。
・しかし、1年生の言葉で、
自分が高学年として見られていることを
改めて認識します。
この他者意識が、集団の中ではとても大切です。
・飼育委員が第1希望であっても
希望じゃなくても、
相手はどう思うか、どう感じているか、と
気にする心、つまり他者意識は
集団の秩序を保つために大切なことです。
・この「人を意識する心」を、
子どもには気付いてほしいですね。
・勘違いしやすいのですが、
「他者意識」に目を向けたからといって、
なにか行動を起こすことが正解なわけではありません。
・「相手を思う心」も他者意識ですから、
表面的な行動はなにもない可能性があります。
・行動を強制するのではなく、
「集団の中の自分は、他者意識が大切」
ということに気付ければ、OKです。
・この内容項目は重点項目なので、次回もあります。
・『わたしは飼育委員』では、
自分は集団の役に立つために大切なことや心はなにか、を押えます。
次回の『健太の役割』では、集団の役に立った上で、
集団をよりよくするために大切な心は何か、を押えます。
・先ほども言ったとおり、集団の役に立つために
大切なことは、他者意識でしたね。
このことを押えておいて、授業に臨みましょう!
3 導入
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