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4年「どっちがいいか」【規則の尊重】の指導案はこうする!
こんにちは。
今日は『4年「どっちがいいか」【規則の尊重】の指導案はこうする!』
このテーマで教材解説をします。
では、解説です!
1 教材について
2 内容項目と教材
3 導入
4 発問
5 まとめ
順番に解説します。
1 教材について
C 主として集団や社会との関わりに関すること
「規則の尊重」
3・4年の目標・・・・約束や社会のきまりの意義を理解し、それらを守ること。
4年生「どっちがいいか」(光文書院)
あらすじ
昔々のお話。
「あさひ村」にはルールがありません。
みんな自由に過ごしていました。
すると、あちらこちらで人々が言い争うようになりました。
争いにつかれた人々は集まって、ルールをつくることにしました。
それから「あさひ村」には、たくさんのルールができました。
・人のことを笑ってはいけない。
・家の中で寝そべったり走り回ったりしてはいけない。
・絶対にルールをやぶってはいけない。
・・・・
数え切れないほどのルールができました。
争いはなくなりましたが、人々はルールにきゅうくつさを感じるようになりました。
ルールがあるせいで、何をするにしても時間をかけて考えなくてはならず、ふべんなことがふえたのです。
どうしたら、争いがなくなって、みんなが気持ちよく暮らせるんだろう?
2 内容項目と教材
「規則の尊重」とは
「規則の尊重」は、文字通り規則について考える項目です。
規則と言っても、いろいろな言葉に言い換えることができます。
ルール、きまり、マナーなどですね。
特に、ルールとマナーは大きくちがいます。
ルールは明文化されていて、みんなが守るべき最低限の約束事であるのに対し、
マナーは明文化されておらず、状況や場所によって異なるものです。
「どっちがいいか」で焦点が当たっているのは、ルールでしょうか、マナーでしょうか。
この教材は、ルールについて考える教材と言えるでしょう。
ルールは安心・安全のため
結論からいいます。
ルールは、安心と安全のためにあります。
身の回りのルールは、ほぼこれに当てはまります。
◎ろう下を走らない → ぶつかってケガをしないようにする
◎人に悪口を言わない → 嫌な思いをする人がいない雰囲気
◎信号を守る → 事故が起きないようにするため
このように、ルールは安心と安全のためにあるのです。
ルールは行動を制限するものではない
では、「あさひ村」はどうでしょうか。
前半の『ルールがない村』では、争いが起きてしまいました。
これは当たり前の結果ですよね。
例えば、「道の真ん中を歩くのも自由だ」と思っている人が2人いて、
互いに反対から歩いてきたら、ぶつかってしまいます。
互いの主張をしても、平行線です。
どちらも自由を主張していますし、
どちらも間違っていないからです。
みんなが自分の自由を主張していては、
集団としての機能が成り立たなくなってしまいます。
後半の『ルールがたくさんある村』ではどうでしょうか。
ルールがたくさんあって、争いはなくなりましたが、
反対にルールがありすぎて、何をするにしても制限がかかり、
自由がなくなってしまいました。
これは、行動を制限されているとも言えます。
人はそもそも、自由に行動したいものです。
しかし、ルールで行動を制限されていては、
みんな同じ行動になってしまいます。
自分らしさが出せず、人間としての尊厳や
アイデンティティの喪失にも
つながりかねない事態になってしまいます。
ルールは、ないのも問題、ありすぎるのも問題なのです。
ルールは、行動を制限するためにあるのではないのです。
あえて二者択一で考える
ここまでの前提を踏まえて、
授業ではあえて「どちらの村がいいか」と比較して考えます。
「中間がいい」は今回はなしです。
あえて選ぶならどちらだろう、と選択を迫ります。
こうすることで、どちらを選んでも極論を語ることになります。
ルールについて極論を語ることで、
自分の中の規範意識とのズレをいやでも感じることになります。
そして、そのズレが記憶に残るんですね。
なぜルールがあるのか。
なぜルールを作りすぎていないのか。
なぜこのルールはできたのか。
身の回りのルールについて立ち止まって考えるきっかけを、
この二者択一の極論を語る議論で、子どもは手に入れるのです。
どちらも決められないようなら、
こちらで半々に立場を指定して議論させてもいいですね。
どちらの世界も正解はないのですから、
子どもは教師が立場を決めてくれるほうが
楽な場合もあるでしょう。
学級の実態に応じて柔軟に決めてください。
3 導入
T:教師 C:子ども
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