中学3年「人間の命とは―人間の命の尊さ・大切さを考える」【生命の尊さ】の指導案はこうする!
こんにちは。
今日は
中学3年「人間の命とは―人間の命の尊さ・大切さを考える」【生命の尊さ】の指導案はこうする!
このテーマで教材解説をします。
『生命の尊さ』は、今回の指導要領改定の目玉の1つで、
重点項目として扱われている教科書が多いです。
背景には道徳の教科化のもとになった
「いじめの問題」があります。
この『生命の尊さ』をとおして、
自分だけでなく、
身近な人や自然の命の尊さについて
深く考える経験をさせたいですね。
今日の記事で考えていきましょう!
では、解説です!
1 教材について
2 内容項目と教材
3 導入
4 発問
5 まとめ
順番に解説します。
1 教材について
D 主として生命や自然,崇高なものとの関わりに関すること
「生命の尊さ」
目標・・・・・生命の尊さについて、その連続性や有限性なども含めて理解し、かけがえのない生命を尊重すること。
「人間の命とは―人間の命の尊さ・大切さを考える」(東京書籍)
2 内容項目と教材
「生命の尊さ」はDの視点です。
Dの視点は、生命、感動、自然愛護など抽象的なものが多いです。
ですから、他の視点に比べて、言葉にしにくいことが多いです。
まとめの段階では無理に言葉にしようとせず、
子どもの考えた内容や余韻を大切にしてください。
「命は大事」という、すでに知っていることを
「だから大事なのか!」と理解を深めるイメージです。
まずは、この配列に注目しましょう。
「生命の尊さ」は、Dの視点で「難しい」と感じる
先生が多い内容項目です。
「人間の命とは」は、娘の延命措置を巡り、
両親が裁判をするという何とも正解の出ない
重たい題材です。
命に対する捉え方はちがって当然です。
教科書には正解は書かれていません。
子どもによって、意見が大きく分かれるところでしょう。
教材に登場する人たちも
命に対する考え方が対立していることが
よくわかります。
ここでは、視点を設けて命について考えてみましょう。
命の重み
人の命も、自分の命も大事。
では、重みとはなんなのか。
それを自分なりの言葉で表現したいですね。
命=◯◯
「命=〇〇」となにか別のものに例えて、
自分の命についての考えを語るようにしてみましょう。
例えば、
命=車のエンジン
どれだけ立派なタイヤ、車体などがあっても、エンジンがなければ走れない。
命はなによりも大切。
命=水
当たり前のようにあるけど、実はなくなったらとても困るもの。
まるで命は水のよう。
命=花
種から育って、芽になってつぼみができて花が咲く。
命は、たくさんの栄養と支えがあって、成り立つ。
このように、何かに例えることで、
その子の命についての考えがはっきり出ます。
これまで命について真剣に考えたことがなくても、なにかに例える活動を設定することで、命に向き合うことになります。
このなにかに例える活動を設定して、子どもたちそれぞれの意見を聞いて、交流するだけでも十分命の授業になります。
こうすると、「難しい」と言われる「生命の尊さ」の授業も、ハードルが下がることでしょう。
まずは、授業をするあなたが考えを1つもちましょう。
命 = ○○
あなたは○○になにをいれますか?
教科書の視点はあくまでも目安です。
教科書に固執しすぎず、広い目で教科書を扱っていきましょう。
3 導入
T:教師 C:子ども
ここから先は
¥ 1,000
Amazonギフトカード5,000円分が当たる
この記事が気に入ったらチップで応援してみませんか?