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2年「おじさんからの手紙」【規則の尊重】の指導案はこうする!
こんにちは。
今日は『2年「おじさんからの手紙」【規則の尊重】の授業はこうする!』
このテーマで教材解説をします。
今日は規則の尊重がテーマです。
規則はルールとも言えます。
似たような言葉にマナーがあります。
ルールとマナー、どうちがうのでしょうか?
今日はこの2つのちがいについて考えてみましょう!
では、解説です!
1 教材について
2 内容項目と教材
3 導入
4 発問
5 まとめ
順番に解説します。
1 教材について
C 主として集団や社会との関わりに関すること
「規則の尊重」
1・2年の目標・・・・約束や社会のきまりの意義を理解し、それらを守ること。
2年生「おじさんからの手紙」(日本文教出版)
あらすじ
おじさんが小学校の皆さんに次のような手紙を書きました。
先日、電車に乗っていると、皆さん小学生が乗ってきました。
考え事をしていた私は、「ああ、いやだな。うるさくなるぞ。」と思いました。
子どもたちは電車で大はしゃぎするからです。
しかし、皆さんはおしゃべりをしません。
突然揺れてもしゃべらずに、じっと立っていて、ニコニコしています。
私は、「いやだな。」と思った自分が恥ずかしくなりました。
私はその日、1日ゆかいでした。
2 内容項目と教材
「規則」と内容項目にあります。
規則は、きまり、ルール、マナーなどとも言いかえられます。
ルールは規則やきまりと同義で、明文化されていてみんなが守るもの。
マナーは礼儀作法のことで、状況や相手によって異なるもの。
今回の教材「おじさんからの手紙」は、マナーの方に焦点が当たっています。
『電車の中では人の迷惑になる行動をしない』というマナーを守ることで、周りの人が気持ちよくなる話です。
そのまま教材を扱うと、
電車の中や公共の場所では、人の迷惑になる行動はしない。
という結論になります。
しかし、これは45分かけて授業をしてまで教えることでしょうか?
すでに子どもは知っていることではないでしょうか。
マナーについて考えるのですが、重点項目ですのでもう一段階、踏み込んで考えたいですね。
それは、
電車では一切しゃべってはいけないのか。
ということです。
実際、そんなことはないですよね。
友達同士で乗ったら、しゃべることはありますし、完全に車内の私語が禁止されているわけではありません。
では、なぜ子どもたちが電車でしゃべらずに乗っていることが、よしとされるのでしょうか。
子どもたちがしゃべっていたら、それはマナーがなっていないと批判の対象になるのでしょうか。
こう考えると、「あれ?」「なんだかちがう気がする。」と立ち止まって考えたくなりますよね。
現実問題、子どもも大人も、電車でしゃべることは禁止されていません。
むしろ子どもがしゃべっている楽しそうな雰囲気を見て、ほほえましく思う人もいるでしょう。
おじさんは、あくまでも主観で手紙を書いているので、その主観に授業者が染まらないことが大切です。
おじさんは、過去に電車でイヤな思いをしたのでしょう。
考えごとをしたいのに、子どもが騒いで落ち着いて考えられなかった。
電車でうとうとしたいのに、子どものしゃべり声がうるさくて寝られなかった。
真相はわかりませんが、おじさんが過去の経験から、今回のような思いになったことは間違いないでしょう。
では、おじさんは、「子どもたちが静かに過ごしている様子」だけを見て、ゆかいになったのでしょうか。
その一点だけを見ていると、「電車では静かにしよう」という結論しか導かれません。
しかし、おじさんの過去も踏まえると、過去に見た子どもと、今の目の前の子どもの様子を比べて、「マナーを知って、守ろうとしている様子」に気持ちよくなっているとも言えます。
つまり、これはあくまでもおじさんの経験則からの話であり、一般論ではないのです。
ここから言えることは、「電車では静かにしよう」ではなく、
・マナーを守ろうとする心は、見ている人に伝わる。
・正しいマナーは、場所によって異なる。
・いつ、どこで、だれに迷惑をかけるかわからないので、マナーはいつも気にしておく。
という結論が出てきます。
「2年生にここまで気づかせるのは難しいんじゃないか。」と言われそうですが、大丈夫です。
上の3点、3つでなくても1でも、子どもは話し合いの中で気付きます。
それを、このままの言葉ではなく、子どもの言葉で表現しましょう。
多少ニュアンスがちがっても、大体言っていることが合っていればOKです。
あまりかたく考えずにまとめをしましょう。
3 導入
T:教師 C:子ども
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