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6年「初めてのアンカー」【家族愛】の指導案はこうする!

こんにちは。
今日は『6年「初めてのアンカー」【家族愛】の指導案はこうする!』
このテーマで教材解説をします。

家族って現代はいろいろな形があります。

核家族、二世帯住宅、
片親世帯、施設などなど。

道徳で家族について扱うことは、
危険だといつも議論が起こります。

しかし、人は1人では生きられません。
集団で協力して生きることで人類は繁栄してきました。
その最小単位が「家族」です。

家族について考えることで、
集団についての理解が深まり、
クラスや学校、地域など
他の集団への帰属意識が高まっていくのです。

今日は教材を通して、
家族について考えていきましょう。

では、解説です!

1 教材について
2 内容項目と教材
3 導入
4 発問
5 まとめ

順番に解説します。

1 教材について

C 主として集団や社会との関わりに関すること
「家族愛、家庭生活の充実」
5・6年の目標・・・・
父母、祖父母を敬愛し、家族の幸せを求めて、
進んで役に立つことをすること。


6年生「初めてのアンカー」(日本文教出版)

「初めてのアンカー」あらすじ

まきは小学校最後の運動会のリレーで、
初めてアンカーに選ばれた。

漁師のお父さんが今年は運動会を見に来られるから、
まきは特に気合いが入っていた。
友達のあさみと話ながら楽しみが増えた。

しかし、急にお父さんが漁に出ることになった。
涙が止まらない。
まきがてるてる坊主を作っていたら、
おばあちゃんが教えてくれた。
「漁に出るときはてるてる坊主を持って行くんだよ。
雨が降ったら漁は危ないから。」
それを聞いて、まきの手が止まった。

玄関を出て行くお父さん。
涙ぐむお母さん。
まきはてるてる坊主をポケットに入れて、
玄関を飛び出てお父さんを追いかけたのでした。

2 内容項目と教材

・目標に「敬愛」とあります。
敬愛は、ただ単に「ありがとう」と伝えたり、
尊敬しましょう、と伝えても、出てくる思いではありません。

・家族が、自分だけでなく家族のために、
どんな思いで、どんなことをして、どんな苦労をしているのか、
具体的に知ることで、深まる思いが「敬愛」なのです。

・また、「幸せを求める」ともあります。
ここは難しいので、あまり深入りをしなくてよいでしょう。

・なぜなら、幸せの形は人それぞれですし、家族それぞれだからです。

・また、まきの思いは正しいものです。
聞き分けのない子のようにも映っていますが、
 ☆家族が運動会を見に来ること。(※1)
 ☆小学校最後の運動会。
 ☆初めてのアンカー。
 ☆めったに来られないお父さんが見に来る。

・これだけ楽しみが揃って、それが叶わないことがわかると、
その落胆は相当なものでしょう。

・※1 ここで大切にしたいのは、
家族が運動会を見に来ることは、当然うれしいです。
でも、その理由を深入りして聞かないことです。
言葉にすることが難しいぐらい、家族の絆は深いのです。


・父が来れないことがわかると、
まきはてるてる坊主を作りました。

・きっと逆さにつるして雨が降ることを願おうとしたのでしょう。
でも、おばあちゃんに教えてもらって、
雨が降ったら父が困ることがわかった。

・そして、父を追いかけててるてるぼうずを渡そうとしました。
まさしく、父の思いを知って、父への敬愛が高まったところです。

・最後の場面を切り取って、
「お父さんになんと言うだろうか。」が中心発問にしやすいですね。
しかし、この場面は多面的・多角的な意見になりにくいです。
☆お父さん頑張って。&てるてる坊主を渡す(お父さんの励まし)
 ☆わたしも運動会を頑張る(自分の決意)
 ☆運動会が見れないお父さんかわいそう(父への同情)
これらは、ある意味、理想的な答えであると言えます。

・それよりは、おばあちゃんの話を聞いた後の
まきの思いを考えてみましょう。

・おばあちゃんの話を聞いて、まきの家族に対する思いは間違いなく変わったはずです。
「まきの家族に対する思いは最初と最後でちがうだろうか。」と聞いてみると、
どんな答えが出てくるでしょうか。


・オープンエンドで終わっている教材なので、
落としどころに迷うでしょうが、
このような教材だからこそ、
まきだけでなくいろいろな人物の立場に立って考えることができます。

・発問の工夫をしやすい教材です。
下の発問を参考に、子どもがノッてくる発問を考えてくださいね。

3 導入

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