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4年「雨のバスていりゅう所で」【規則の尊重】の指導案はこうする!
こんにちは。
今日は『4年「雨のバスていりゅう所で」【規則の尊重】の授業はこうする!』
このテーマで教材解説をします。
今日解説する「雨のバスていりゅう所で」は
多くの実践がなされている、
『定番教材』と言えます。
定番教材は、昔から愛され
研究の核として使われてきました。
理由としては、
☆多くの視点が含まれていること
☆よく考えると深い意味が込められていること
☆過去の実践をもとに積み上げやすいこと
があげられます。
定番教材に立ち向かう時は勇気がいりますよね。
今日の記事を読んで、
勇気をもらってください!
では、解説です!
1 教材について
2 内容項目と教材
3 導入
4 発問
5 まとめ
順番に解説します。
1 教材について
C 主として集団や社会との関わりに関すること
「規則の尊重」
3・4年の目標・・・・
約束や社会のきまりの意義を理解し、それらを守ること
4年生「雨のバスていりゅう所で」(光文書院)
「雨のバスていりゅう所で」あらすじ
よし子はお母さんと出かけた。
雨が降っており、バスの停留所では
バスを待つ人が少し離れた軒下で
雨宿りをしています。
バスが見えると、
よし子は軒下を抜けて停留所まで走って行きました。
バスに先頭で乗ろうとすると、
ぐいとお母さんが方を引っ張りました。
お母さんは恐い顔でした。
バスに乗る人の列の後ろに行き、
よし子は、傘をすぼめて乗る人たちを待ちきれません。
バスに乗ったら席がもう空いていません。
「ほら、ごらんなさい。」と思って
お母さんの顔を見ると
だまったまま、窓の外をじっと見つめていました。
2 内容項目と教材
・「雨のバスていりゅう所」は定番教材なので、
多くの実践がされています。
・その多くが、最後の場面である
「よし子が、だまったお母さんを見たとき」
に焦点を当て、中心発問として置いていました。
・もちろん、この実践が悪いという訳ではありませんが、
多くの実践がされている=正しい、という
方程式が合っているのか、
立ち止まって考える必要があります。
・わたしは、このような定番教材を考えるとき、
大切なのは先人の素晴らしい実践に
思考停止で乗っかることよりも、
授業者が納得感をもって
教材研究をすることが大切であると
思っています。
・最後の場面では、お母さんはだまったまま外を見ています。
このときの感情は、「怒り」「残念」といったマイナス感情が
大半を占めるでしょう。
・そんな気持ちを表情から察したよし子の気持ちは、
「しなければよかった」という後悔と、
「どうしてわたしのしたことはいけないのだろう」という反省、
この2つが大半ではないでしょうか。
・並ばずに順番を飛ばしたよし子の行動は×で、
そのことを、お母さんがだまった場面を通して
子どもに正しい行動を振り返ることを
設定している授業です。
・これは、授業前には知らなかったことでしょうか?
子どもは、順番を守ることが大切であることは知っているし、
よし子の行動はダメで、お母さんの心もなんとなく
察することができます。
・そんな知っていることを45分かけて確認をして、
道徳的な学びがあるかどうか、
考えてみたいですね。
・再度言いますが、わたしはこれまでの実践を
否定しているわけではありません。
・先人が残してくれた実践は、
教材・指導書に加えて、考える材料があるということなので、
より教材研究を深く行うことができるということです。
・わたしたち現役の教師は、その実践を
何も考えずに乗っかるのではなく、
こうやって立ち止まって「本当にそれでよいのか?」と
問いを投げかけることが、
先人への礼儀だと、わたしは思います。
・そうやって実践に新しい問いや、
新しい実践を積み重ねていくことで、
新しい教育が積み重なっていくのです。
・ということで、
わたしはお母さんの表情に注目するのではなく、
「多面的・多角的な視点」で
よし子、お母さん、他のお客さん、運転手さん
の4つの視点から「理想のバス内の雰囲気」について
考える方法を提案します。
・立場を変えると、見方が変わります。
見方を変えることで、今まで気付いていなかった
新しい考えに出会える可能性が高いです。
・よし子、お母さんと限定せず、
バスには多くの人が関わっているのですから、
そこを授業で利用しない手はないでしょう。
発問のパートで、立場別に発問を紹介します。
3 導入
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