2年「虫が大すき」【自然愛護】の指導案はこうする!
こんにちは。
今日は『2年「虫が大すき」【自然愛護】の指導案はこうする!』
このテーマで教材解説をします。
Dの視点、自然愛護。
難しいですね。
自然は大切、なんて子どもは知っているからです。
だから、45分で「自然は大切」と言っても
子どもは右から左どころか、
耳にすら入らないでしょう。
なぜ大切なのか。
大切だと思う心は、どうして出てくるのか。
これを掘り出さなければ、
Dの視点は浅く終わってしまいます。
だから、難しいと言われるのです。
でも大丈夫です。
この記事を読めば、
きっとスッキリするでしょう。
では、解説です!
1 教材について
2 内容項目と教材
3 導入
4 発問
5 まとめ
順番に解説します。
1 教材について
D 主として生命や自然、崇高なものとの関わりに関すること
「自然愛護」
1・2年の目標・・・・
身近な自然に親しみ、動植物に優しい心で接すること
2年生「虫が大すき-アンリ・ファーブル-」(日本文教出版)
「虫が大すき-アンリ・ファーブル-」あらすじ
ファーブルは小さいころから虫や自然が大好きでした。
不思議に思ったことがあると、
鳴き声の主をいつまでも探したり、
アリの行列をいつまでも見続けたりしました。
また、観察のために捕まえた虫を
「いろいろなことを教えてくれたね。」と言って
逃がしてあげることもありました。
ファーブルは虫の観察を大人になっても続けました。
観察したことをまとめた「昆虫記」は
世界中の人に読まれています。
2 内容項目と教材
・内容項目は「自然愛護」です。
低学年では身近な動物や植物を対象に、
自然に対する親しみを深め、
優しい心をもつことがねらいとされています。
・Dの「自然愛護」なのに、
『優しい心』とありますね。
まるでBの視点「親切、思いやり」のようです。
・低学年の「自然愛護」は、動物や植物を人と同じように
優しくする対象として捉えることが大切だからです。
・虫だから、
人間とは違うから、
という生物学的な区分は
低学年段階では必要ありません。
・動物や植物にも人と同じ気持ちがあるんだ、
という大前提で話を進めることで、
自然愛護の気持ちが高まっていくのです。
・そもそも、ファーブルは虫の観察をしているのは、
虫が大好きで虫に興味があるからです。
・これは、対人にも言えることで、
興味のある人、好きな人のことを
もっと知りたいと思うことが
自然な心であることと似ています。
・また、ファーブルは虫に対して
敬意をもっていて、
観察が終わったら逃がしています。
・「たくさんのことを教えてくれたね、ありがとう」
という心とともに。
・そして、虫に対して敬意を払っていることが分かるのが
『昆虫記』の出版です。
・興味のあることを調べるだけなら、
ファーブルは自分の中だけでとどめておけばよいのです。
しかし、それはせずに、
虫のことを本にまとめています。
・これは、「調べさせてもらった虫たちへの恩返し」
と言えるのではないでしょうか。
・ファーブルは、虫を生物学的な虫として見るだけでなく、
心をもった人間と同じようにも見ていたのです。
・「自然愛護」ですが、ファーブルの虫に対する
「親切、思いやり」の心を軸に進めていいです。
・自然や虫に対して優しくする。
それは友達と接するときと同じ。
というまとめになると、
「親切、思いやり」の軸で
「自然愛護」の内容項目に迫ったことになります。
3 導入
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