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中学3年「受けつがれる思い」【学校生活、集団生活の充実】の指導案はこうする!

こんにちは。
今日は
中学3年「受けつがれる思い」【学校生活、集団生活の充実】の指導案はこうする!
このテーマで教材解説をします。

今回の内容項目のキーワードは
ズバリ「当事者意識」です。

これだけを押えれば、
この内容項目は恐くありません。

難しいことほど、シンプルに考えられる人は、
思考がスッキリしている証拠です。

この記事を読んだら、
きっと頭がスッキリすることでしょう!

では、解説です!

1 教材について
2 内容項目と教材
3 導入
4 発問
5 まとめ

順番に解説します。


1 教材について

C 主として集団や社会との関わりに関すること
「学校生活、集団生活の充実」
目標・・・・・教師や学校の人々を敬愛し、学級や学校の一員としての自覚をもち、協力し合ってよりよい校風をつくるとともに、様々な集団の意義や集団の中での自分の役割と責任を自覚して集団生活の充実に努めること。

「受けつがれる思い」(東京書籍)

2 内容項目と教材

・「よりよい学校生活、集団生活の充実」というと
かなり広い範囲のことを言っているように感じることでしょう。

・しかし、意外とそうではありません。
子どもの立場に立ってみると、
集団の種類は違えど、
『自分らしく振る舞えばよい』という本質は変わらないのです。

・しかし、「自分らしさ」を集団の中で発揮する上で、
最低限気にしなければならないルールやマナーがあります。

・その大切な心を考えることが、
この内容項目なのです。


・教材を見てみましょう。
藤田くんは、サッカー部をつくるリーダーとして、
張り切って活動をしますが、
みんなと息が合いません。

最初は大勢集まって、いい雰囲気でしたが、
5人抜けたことで、
堀くんとも衝突してしまいます。

何が原因だったのでしょうか?

この教材は、
「藤田くんは◯◯するべきだった」という
「べき論」に陥りやすいです。

・藤田くんは、みんなの意見を聞いてから、取り組むべきだった
・藤田くんは、途中でみんなの気持ちを確認すればよかった
という感じです。

・藤田くんは、リーダーとしての役目を果たそうと、
みんなに指示をしていました。

しかし、「やるべきこと」を優先して、
「みんなの思い」は後回しにしていたのです。

・だから、5人がやめてしまい、
グランド整備も苦痛に感じてしまいます。

堀くんとも衝突しましたが、
この一連の流れで、
藤田くんはなにを感じていたのでしょうか。

きっと、やめた人も含めて
みんなの気持ちを考えていたことでしょう。

この他者意識が、集団の中ではとても大切です。

・リーダーであってもなくても、
相手はどう思うか、どう感じているか、と
気にする心、つまり他者意識は
集団の秩序を保つために大切なことです。

・この「人を意識する心」を、
子どもには気付いてほしいですね。

・勘違いしやすいのですが、
「他者意識」に目を向けたからといって、
なにか行動を起こすことが正解なわけではありません。

・「相手を思う心」も他者意識ですから、
表面的な行動はなにもない可能性があります。

・行動を強制するのではなく、
「集団の中の自分は、他者意識が大切」
ということに気付ければ、OKです。

・先ほども言ったとおり、集団の役に立つために
大切なことは、他者意識でしたね。
このことを押えておいて、
授業に臨みましょう!

3 導入

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