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3年『きまりはだれのため?』【規則の尊重】の指導案はこうする!
こんにちは。
今日は『3年『きまりはだれのため?』の指導案はこうする!』
このテーマで教材解説をします。
「規則の尊重」の授業のポイントは、
かんたんに言うと「きまりを守る大切さ」です。
では、きまりは、なぜ守らないといけないのでしょうか。
子どもの立場なら、
・怒られるから
・先生が言ったから
などがあげられるでしょう。
しかし、これは外圧的なもので
罰などの強制力から、
きまりを守る心が生まれています。
果たして、きまりとは本当にそうあるべきなのでしょうか?
きまりについて、
教材解説で考えていきましょう!
では、解説です!
1 教材について
2 内容項目と教材
3 導入
4 発問
5 まとめ
順番に解説します。
1 教材について
C 主として集団や社会との関わりに関すること
「規則の尊重」
3・4年の目標・・・・約束や社会のきまりの意義を理解し、それらを守ること。
3年生「きまりはだれのため?」(日本文教出版)
ようたは、1年生のときから、
家に帰ったら宿題をする、というお母さんとの約束を守っています。
ある日、ランドセルを開けると、タブレットが見えました。
先生からは
・自分や友達の住所はインターネットに載せない
・学校や家庭での学習以外には使わない
といったきまりを守るように言われています。
しかし、ようたは、タブレットでゲームをしてしまいます。
毎日、ゲームをしてから宿題をするようになりました。
なかよしのゆうじも、たくみも、ゲームをしているそうです。
ようたはほっとして、今でもゲームをしています。
前よりも長い時間ゲームをしているのに、悪いことをしているという気持ちがだんだんなくなってきました。
2 内容項目と教材
子どもにとって身近な場面の絶妙な部分を描いた、
なんとも議論したくなる教材ですね。
何かを感じとって、発言する子は多いでしょう。
【ようたに反対派】
・きまりを破っているのはダメ
・友達がしているからと言って、自分がやっていい理由にはならない
・ゲームをしている時間が長くなっている
・悪いという気持ちが減ってきている
【ようた擁護派】
・ゲームをした後に宿題をしているからいい
・みんなしているから、ようたもしていい
・きまりを破って入るけど、悪いという気持ちがある
・今まで約束を守っていた
子どもは、
自分の考えに近い立場の場面に沿って
思考をするでしょう。
まずはその大前提を受け止めます。
この教材の大きなポイントは、
「きまりはどこまで決める必要があるのか」を考えることです。
この教材は、ともすると
・この人が悪い
・正しい行動は〇〇だ
という性善説に基づいた思考になってしまいます。
もちろん、この思考も意味のあるものです。
実際に自分がこの場面に遭遇したら、
どんな行動をするかということを考えることは、
問題が起きた時に、解決策を考える力になるからです。
しかし、この思考に時間を取られないようにしましょう。
「正しい行動をすればいい」とは知っていても、
できることとは別問題だからです。
きまりを作れば全員守るのは当たり前で、
約束を決めれば、みんなが正しい行いをするようになる。
これは性善説の考え方です。
現実的にはそんなことはあり得ません。
道路交通法があっても交通違反をする人はいるし、
友人同士の約束を破る人は1人や2人ではありません。
つまり、「きまりを決めれば解決」
という理解のもと、正しい行動を考える活動は、
道徳的な深まりはあまり期待できないのです。
ある程度子どもの純粋な意見を引き出した後に、
次のようなことを考えてみましょう。
・なぜ約束が必要なのか。
・約束を守るために、どんな気持ちが大切なのか。
例えば、『花だんをまたいではいけない』という約束を作ったとします。
なぜこの約束が必要なのでしょうか。
それは、花だんをまたぐ人がいるからです。
花だんをまたぐと、花が傷つくし、育てている人が悲しむかもしれません。
だから、この約束が必要です。
ならば、この約束を守るために、どんな心が必要でしょうか?
「花だんをまたがなければいい」とだけ思っていると、
またがずに、花だんの隅っこに立って花を踏んづけていても、
花だんはまたいでおらず、
『ルールは守っている』ことになります。
果たして、それで本当にいいのでしょうか?
これで困る人は誰でしょうか。
そうです。
花を育てている人ですよね。
「花だんをまたいではいけない」というルールには
「花や育てている人のことを考える気持ち」
が大切であるとわかります。
このように、ルールを決めて、
それがなぜ必要なのかということと、
大切な心を考えていく活動を設定すると、
正しい行動を考える活動も
意味のあるものになります。
決して、正しい行動を考えて
終わりにすることのないようにしましょう。
3 導入
T:教師 C:子ども
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