【ROIの最大化】プロダクトオーナーもエンジニアスキルを身につけると良い理由
プロダクトオーナーもエンジニアスキルを身につけると、ROIの最大化に寄与するかもしれないという話です。
POがやるべきことはROIの最大化
アジャイル開発におけるプロダクトオーナーの役割の1つがROIの最大化です。ROIとは「Return on Investment」の略で、「投資利益率」などと言われるもの。要するに、投資した資本に対して、どれだけの収益を上げることができたかを表す指標です。
ROIを最大化するには以下の2つのアプローチがあります。
・R(利益)を最大化する
・ I(投資)を最小化する。
POはROIが最大化するよう、プロダクトバックログアイテム(開発する機能)に優先順位をつけていくわけですね。
「この機能をリリースすれば会員数が増え、売上げが上がる」と仮説が立っている機能は当然優先順位が上がります。
では、目に見える数字(会員数や売上)に直結する機能のみ優先的に開発していいかというと、そうではありません。
POは長期的な目線で価値のあるバックログを理解する、見極める
分かりやすい例が「リファクタリング」。
リファクタリングとは、ソフトウェアの外部的振る舞いを保ちつつ、理解や修正が簡単になるように、内部構造を改善することです。
一見すると、単にコードを見やすくしているだけなので、価値を生んでいないように見えます。(実際、リファクタリングをしようとしたら「何のためにそんなのするの?」と外部から言われてるシーンも見たことあります。)
しかし、実はリファクタリングは重要な設計であり、バグが入り込む余地を無くしたり開発期間の短縮化に寄与します。
POにその目利き力がないと、「リファクタリングなんて意味のない作業はしない。そんなものは優先度を下げ、追加機能を開発するぞーーー💢」となるわけです。
開発者はどう思うでしょうか?「このPOは開発を何もわかっていない」と思い、モチベーションが下がり、ベロシティも下がっていくという負の連鎖。
プロダクトオーナーもエンジニアスキルを身につけるべきである
開発チームと同じようにコードをかける必要はありません。要はチーム、仲間が何をしていて、どのような価値観を持って働いているか理解せよということです。
だから私はこれからも、POとしてエンジニアスキルを磨きます。