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なぜ今SolanaでNFTカードゲームを創るのか

gm! Epics DAO Co-founder の kishi.sol です。

本日、Epics DAOの NFTカードゲーム「Buidlers Guild」のプレスリリース記事がPRTIMESに掲載されました。

Epics DAO は社会貢献型ブロックチェーンゲーム (BCG) を創っています。ゲーミフィケーションとトークンエコノミクスを活用して持続可能なオープンソースソフトウェア開発環境を実現させます。

なぜやっていくのか気になっていただける方は下記記事をお読みいただけると嬉しいです。


今回発表させていただいた「Buidlers Guild」はNFTカードゲームです。

Epics プラットフォーム上にて色々な方法で NFT カードパックを入手することができます。

様々なコミュニティとのコラボレーションパックや、オープンソースプロジェクトのイシューを解決することによって配布される限定パックまで、特徴のあるカードが数多く存在しています。

プレイヤーはそれぞれ 40 枚の NFT カードでオリジナルのデッキを組み、レーティング対戦や各種大会へ参加できます。


と、前置きがだいぶ長くなりましたが、本記事では、なぜ今NFTカードゲームを創るのか?という話を書かせてください。これも長くなりそうですが、お付き合いいただければとても嬉しいです。

カードゲーム大好き少年

私は何故か気づいた時からカードというものが大好きで、近所のお兄さんたちからたまにもらえる色々なトレーディングカードを眺めたりするだけでとても楽しかったのを覚えています。

トランプやUNOはもちろん好きですが、特に好きなのは対戦型のトレーディングカードゲームで、遊戯王からポケモン、マジックザギャザリングと身近にあったメジャーなものはほとんど試してみたと思います。

学校にこれらのカードを持っていくことはできなかったので、校内イベント(図工の時間とかだったかな?)にて工作用紙(緑のマス目が入った厚紙。縦7マスx横6マスで作るのが好きでした。)の入手チャンスがあれば、とにかく友達と一緒にカードゲームを作り始めていました。

カードゲームの課題

個人的にカードゲームの大きな課題として感じていたのが「ルール」です。

トランプの大富豪(大貧民?)にも数多のローカルルールが存在するくらい、カードゲームのルール統一は難しいものです。

自分たちで作った工作用紙のカードゲームも、遊戯王だったりマジックザギャザリングを真似してルール構築をしてみますが、友達との間に認識のズレがあったりして、なかなかうまくいきませんでした。

ゲームバランスやカードの強弱もルールに依存するところが強く、このルールが安定しないことにはカードゲームを存分に楽しむことができません。

40枚ものカードデッキをようやく作り終えても、実際の対戦は数えるほどしかできなかった記憶があります。

遊戯王やポケモンカード、マジックザギャザリング等のカードゲームも、最終的に公式ルールを覚え切る人は少なく、対戦を楽しめるようになるまでのハードルはとても高いものでした。

カードゲームのテレビゲーム登場とルールの統合

遊戯王の全国大会が開かれたり、その情報がジャンプに載っていたりと大会エキスパートルールのようなものがじわじわと広まっていく中、ゲームボーイ等のカードゲームソフトの登場とルールの統合、そして普及が、そのままルールの普及と参加者の増加に繋がったような気がします。

テレビゲームでは行動が完全にプログラム制御されているので、ルールが統制された環境を構築することができます。
ルール上でしか行動ができないので、何ができて何ができないのかを体感しながら覚えていくことができるようになりました。

テレビゲーム上での「できる・できない」がエビデンスになり、実際のカードゲーム現場のルールによる揉め事も減っていったように思います。

ルールの定着と参加者の増加により対戦はより盛り上がり、プレイヤーのレベルが上がってどんどん楽しくなっていく環境ができあがりました。

テレビカードゲームの課題

テレビカードゲームは十分に面白いのですが、リアルカードゲームより面白くなることが無いというのが私たち共通の悩みでもあると思います。

遊戯王カードやポケモンカード等色々なカードゲームソフトを楽しみましたが、やっぱり生身のカードを使って対戦する体験には敵わないところがあると思いました。

カードの物としての存在や質感、そういう現実とバーチャルの違いによるものも大きいと思いますが、デジタルデータという無限に複製できる性質による冷め、みんなが同じようなデッキを簡単に組めるようになってしまうという冷めによるところが大きかったように思います。

現実では滅多に手に入らないカードがゲーム上では手に入れて使うことができたりして、楽しいではあるのですが、どこか虚しい気持ちが残ります。
そして、やっぱり誰でも手に入れられるもの、誰にでも組めるデッキというものにプレイヤーは惹かれないのかもしれません。

このデジタルデータ特有の冷め問題を解決できれば、対戦環境はインターネットのほうが場所時間問わず遊べてもっと面白くなりそうです。

ブロックチェーン技術(NFT)による可能性と課題

もうここまで読んで、それってNFTですよね、と思った方は鋭いです。

ブロックチェーン技術を活用したNFTはデジタルデータの証明を表現することができます。

データの所有権を証明できる他に、

「限定1枚のNFTは世界で1枚しか存在しない」

というようなことも可能になりました。

ブルーアイズは世界に四枚しかないと言われていますが、テレビゲームの世界でもそれを表現できるようになりました。これは胸熱です。

しかし、ここでコストが課題となってきます。

例えばイーサリアム(Ethreum)で1000枚のNFTを発行すると、約33,000ドルかかります。1枚発行するだけで約5,000円かかってしまっていては、カードゲームとして普及させるのはとてもむずかしいです。

安価なSolanaチェーンを利用しても、1,000枚で約250ドル、1枚で約35円の計算です。遊戯王パックは5枚で150円(1枚30円)で売っていましたが、NFTの発行原価だけで、デザインから印刷・パッケージング、配送や利益まで全て含めた小売価格を超えてしまっている状態でした。

僕の好きだったカードゲームはだいたい40~60枚のデッキを構築する必要があり、まず100枚くらい集まってからがスタートのようなところがあるので、カード1枚あたりのコストはできるだけ低く抑える必要があります。

Solana Compression NFT によるコスト革命

今年発表された Solana のNFT 圧縮技術は、コストを指数関数的に減少させます。
10億枚規模の発行で考えると、イーサリアムで作れば約5兆円かかります。一方でSolana Compressed NFTでは200万円かからないコストで実現できます。

これにより、NFTカードゲームの開発が現実的になりました。

すべてのカードはデータ的にユニークであり、ウォレットに所有してその中からデッキを組んだり、あるいはカードをトレード、マーケットに出品したりして様々な関わり方のできるエコシステムを構築可能になりました。

ブロックチェーンゲームによる社会課題の解決との組み合わせ

ブロックチェーン技術によって、カードパックの発行をユニークに管理できるようになったり、送金やMint含めて、すべてをプログラムできるようになりました。
この「プログラムできる」という状態は、即ち「ゲームを作れる」状態ということに直結します。
カードパックの入手を社会貢献、Epicsの場合で言えばオープンソースソフトウェアのイシュー解決等と結びつけることによって、社会課題の解決とともに成長するコミュニティゲームの形成が可能です。

オープンソースプロジェクトと限定コラボカードパックを制作したり、イベント大会を開くことにより、資金調達手段となったり広報リソース不足の解消につなげることもできます。

また、ゲームはあらゆる貢献をポイントで数値化し、わかりやすくする効果もあります。今まで見えていなかった社会貢献が見えるようになり、新しい評価軸が生まれます。

カードプレイを楽しむもよし、手に入れた限定カードパックをマーケットに出品するもよしで、様々なプラットフォームへの関わり方や楽しみ方が生まれることでより多くの参加者が増え、それによってオープンソースソフトウェア開発のリソース不足という課題が解決されていくという好循環を生んでいきたいと思っています。


長くなってしまいましたが、ここまでお読みいただきとても嬉しいです。
ありがとうございます!

Epics DAOのNFTカードゲーム「Buidlers Guild」カードパックの入手方法や最新情報についてはコミュニティDiscordにて随時公開していきますので、ぜひ下記招待リンクからご参加ください。お待ちしております!

今後とも何卒よろしくお願いいたします!


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