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2024_1211_本読み

<1018字>
冒頭の写真:
近所の暗渠の緑道の街路樹が、クロガネモチなんですが、ふと、これに気づきました。大谷石の石積みの間から生えているこれは、多分こぼれ種から生えたものでしょう。葉っぱ部分は20センチもないくらいかと思うのですが、
しっかり「木」になってるのがすごい。


12月11日(水)は以下を読みました。


『犬の心』 
ブルガーコフ 著 石井信介 訳

未知谷 

IIIの注。ウォッカの注。ロシアの禁酒法についてなど詳しく。
ロシアで禁酒法?と思いましたが、1917年の革命の前からそういう動きがあったのに驚きました。それが廃されて、新しいウォッカがどんどん発売されてる
時期がこの物語の舞台とわかって面白さが増しました。

(音読した人:山崎)



『Edge Life』
金星一 著


18 良き隣人 日本
国際機関で働いた著者の、基本姿勢がわかる、非常に親日な内容でした。東京大学に韓国語学科がなく、ソウル大学に日本語学科がない、という指摘に、そうなんだーと思いました。

(音読した人:こいでさん)



『せかいのくにでおめでとう 』
野村たかあき 作・絵

講談社

いろいろな国の新年の挨拶の言葉が、味のある絵とともに紹介されていました。

(音読した人:はやしさん)



『ひらがなの世界─文字が生む美意識 』
石川九楊 著

岩波新書

今回は『高野切』。前回までの『秋萩帖』『寸松庵色紙』と違って、見覚えのある、かな書道の感じです。
〈表現上の仕掛けは行末で起こり、それは行頭にも影響を与える。〉
と書いて、中国の詩との関連を持ち出していました。
表現っていろんな影響の間で成立している。

(音読した人:きよもとさん)




このあと、こいでさんが、朝日新聞の折々のことばにあった往来物おうらいものの話を紹介してくださいました。ちょうど山崎はオーディブルで『読み書きの日本史』(八鍬友広 著、岩波新書)を聞いていたところでした。寺子屋なんかで使われていた「教科書」のようなものは、手紙文例集=往来物から始まったもので、そのスタイルは明治まで続いていた、ということ、初めて知りました。本が「活字」によるものになって「書くこと」から完全に分離され、時代が変わったのかな、と思いました。今あたりまえに思っている「学校」っていうスタイルも日本では明治から、ということ、なんとなくは知っていたけれども、あたりまえじゃない、考えるに値することなんだな、と改めて思いました。






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