2024_0518_本読み
<1124字>
冒頭の写真:
タチアオイがもうすごい勢いで咲いていますね。
表題写真の画角が横長なので横倒して載せました。
子供のころは、近所ではあまり見たことがなくて、琳派の絵で「江戸」、
とか、なんとなく「下町」、をイメージしたりしていました。
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5月18日(土)は以下を読みました。
『巨匠とマルガリータ』
ブルガーコフ 著
集英社 世界の文学15 ロシア Ⅲ
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現在606ページ。
今日のところでは、行方不明になっていた、リホジェーエフ、ヴァレヌーハも見つかり、ベズドームヌイは精神病院で証言をし、というふうに急速に物語が収束するかに見える中で、マイゲール男爵がヴォランド一味の例の50号室に入っていって、行方不明になっています。
この人は、たしか黒魔術の舞踏会の最後で首を切られて死んだのでは?と前の方(548ページ)を見ると確かにそんな描写になっていました。
時系列がよくわからないですが、ここ、どうなるんでしょう。
(音読した人:山崎)
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『喜多川歌麿女絵草紙』 藤沢周平 著
文藝春秋
赤い鱗雲
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山東京伝の風貌の描写が、今の俳優やタレントなら誰なんだろう?と思わせるような艶っぽさ。
山崎が、京伝の名を知ったのは、内田百閒の『山東京伝』。なにか夢で蟻がでてくるような話だったような気がするが、同じ文庫本に入っていた?『冥途』の方だったか?
でも恥ずかしながら京伝の戯作を全然知らないので、読まねば。
(音読した人:こいでさん)
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『犬が星見た』 武田百合子 著
岩波文庫
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スウェーデン、ストックホルムの観光続く。飾り窓で、ポルノ雑誌を物色してる竹内さん、泰淳さん、二人の描写がとても滑稽。下半身だけが「及び腰」、だって。
そして性交描写の言いまわしが、わーはずかしい!というんでもなく、でも体感的おおらかさで、さすが。
(音読した人:きよもとさん)
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『漱石・子規往復書簡集』 和田 茂樹 (編集)
岩波文庫
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漱石の漢詩がいっぱい。漢詩を書くってすごいな、と単純に、思いました。
そして思い出したのが、大河ドラマ『光る君へ』。
藤原為時が急に普通に中国語をしゃべってなんかびっくりしました。たくさん渡来人が居たのだろうから、実際はこんな感じだったのかもしれない、今の解釈ってこうなってるのか、なんて思いました。
山崎は、中国の文書は来てたよね、みたいな見方しか持ってなくて、人が来ていた、っていう視点が全然無かった、というのを思い知らされました。
漱石の頃の、英語や漢文ってどんな感じだったのだろう、
レ点とか一二点っていつ頃できたものなのだろう、紫式部の頃は漢詩も中国の音でそのまま読んでいたのかな?そして漱石の頃は?
などなど、思いました。
(音読した人:めいさん)
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