2024_0814_本読み
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冒頭の写真:
鳥のフン?と瞬間思いましたが、すぐに、おっモンクロシャチホコ!と気づきました(「おっ」は、サクラケムシは良く見るけど、親のモンクロシャチホコはなかなか見ないよ、というニュアンス)。検索するとやはり、鳥のフンに擬態してる、という記述ありました。
蛾と鳥と、どっちが古くから居たかな?多分、昆虫である蛾の方が古いと想像した。擬態っていうと「真似をした」みたいな感覚を覚えるけど、そもそも擬態って結果としてそうなった、というものですよね。
こういう「図と地」が逆転して見えるようなものについてあれこれ想像するのは、好きです。
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8月14日(水)は以下を読みました。
『巨匠とマルガリータ』
ブルガーコフ 著
集英社 世界の文学15 ロシア Ⅲ
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ブルガーコフ年譜を読んでいます。これを読みこなすには、ロシア、ソヴェトの歴史が染み込んでいないと、と思ってしまいました。
1891年、キエフ生まれ。キエフ大学医学部入学が1909年。
ロシア革命が1917年で26才。1919年ペトリューラ軍のユダヤ人大量虐殺、同じ年に、テレック・コサック軍に医師として加わる、と書いてあります。
前に読んで、ぜんぜん憶えていない『物語ウクライナの歴史: ヨ-ロッパ最後の大国』(中公新書)を読み直して、考えてみようかな、と思いました。
(音読した人:山崎)
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『喜多川歌麿女絵草紙』 藤沢周平 著
文藝春秋
あとがき
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蓬田やすひろさんのあとがきが興味深かったです。
イラストレーターとして広告の仕事をしてきた蓬田さんの転機となったのが、藤沢さんの『橋ものがたり』の装丁の依頼を受けたこと。で、29年前のことだったそうです。それ以降多くの藤沢作品の仕事をしました。
浮世絵師歌麿のこの本のあとがきが、蓬田さんなのは、ピタッとはまっている、と思いました。作中にも版元の番頭としての馬琴たちがでてきますが、本は編集者や企画者が出会いを作った結末でもある、と感じさせるあとがきでした。
(音読した人:こいでさん)
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『武田百合子さんのこと』 埴谷雄高 著
KAWADE夢ムック 文藝別冊 武田百合子 より
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百合子さんの亡くなった時のありさまを、自身のうっかりぶりをからめて書いているのですが、前振りとしてでてきた比翼塚の話、そして、
〈比翼塚、になるには、心中しなきあ、だめだよ、と言葉に厳密な大岡昇平に訂正されたのである〉
から、
〈いわば一種同質同格の離れ心中で〉
あった、と書いているのが、印象に残りました。
「附記」の部分がとてもおもしろかったです。本文中の自分の記憶違いをそのままにしたことを説明して、そこから、百合子さんのするどい批評家であった点を読み込んでいく、というふうになんだか、ねじれながら持っていく埴谷さんの文章ぶりがすごく面白いです。
(音読した人:きよもとさん)
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