2022_0521_本読み
<963字>
冒頭の写真:
中央上あたりで、内側へ向かって横糸を次々と張っている最中。
ギンメッキゴミグモというのらしいです。
いつ頃、誰がつけた和名なんでしょうね。
コガネグモの仲間で、頭を上にするのがいつもの姿勢、とか
雄が交尾した雌の交尾器を破壊する、とか
特徴ある説明があります。
が
シンプルに「銀色が特別!」です(写真で見えないけど)。
キクキンウワバやキクギンウワバ(両方とも蛾)の
大きな金の紋や小さな銀の紋も、不思議。
生物の金や銀、そんなに珍しくはないけれど、やっぱり不思議感があります。なぜそう感じるんだろう。
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5月21日(土)は以下を読みました。
『虹の解体』
リチャード・ドーキンス 著
福岡伸一 訳
早川書房
第1章 日常性に埋没した感性
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長広舌をふるう、ということばが頭に浮かびました。
重厚です。滔々と語り尽くそう、という雰囲気です。
高尚な引用、SFのような例え話、科学を語る姿勢が熱いです。
(音読した人:山崎)
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『ノロウェイの黒牛-イギリス・スコットランドのむかしばなし 』
なかがわ ちひろ 著、さとう ゆうすけ イラスト
BL出版
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異類婚姻譚でおしまいはめでたしめでたし。
牛の姿がかっこよかったです。
(音読した人:はやしさん)
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『本の中の世界』
湯川秀樹 著
岩波新書
「あめりか物語」
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永井荷風がアメリカに居たのは1903年から1907年。
湯川さんがニューヨークに居たのは1949年から4年間。
約半世紀を隔てた二つの4年間。
冒頭に〈「旅愁」〉
末尾に〈奇妙になつかしい〉ということばがありました。
その間に、荷風の本からと湯川さんのニューヨークの情景描写があって、
そこはかとなく、それらの気持ちを感じました。
(音読した人:きよもとさん)
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『芭蕉連句集』
岩波文庫、松尾芭蕉
三二 有難や(曾良俳諧書留)108〜110ページ
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〈鼯の音を狩宿に矢を矧て
篠かけしほる夜終の法 〉
このころ(17世紀末)の人の、
狩のときの宿で矢を準備してる、とか
修験者が徹夜の修行をして、麻の衣が笹の露でぐったり湿ってる、とか
今想像するよりは、はるかに近しいものではあったのでしょうけど、
どんな気分だったんでしょう。
(音読した人:山崎)