2022_0420_本読み
<1298字>
冒頭の写真:
さつきは、今、びっしり咲いています。
気持ち悪いくらいにいっぱい咲きます。
べったり、と言いたくなる時もあります。
(それを言うなら、ソメイヨシノはもっとですが、こっちは色がサイケデリック。)
緑のところと影のところを目で追っていくのが、私は楽しいです。
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4月20(水)は以下を読みました。
『振仮名の歴史』
今野真二 著
集英社、2006年(途中から岩波現代文庫、2020年)
補章「振仮名の歴史」それから
あとがき
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2009年の新書版の「あとがき」でした。
この本自体がいわゆるスピンオフであると書いて、
その経緯を書いています。
枝葉が伸びて、内容が、どんどん広く展開していくようすが、
この「あとがき」にも感じられます。
「振仮名」というもの自体にも共通する「気分」がある、と感じました。
(音読した人:山崎)
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『学問のすゝめ』
福沢諭吉 著、岩波文庫、
八編 わが心をもって他人の身を制すべからず
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読んでいただいたところの最後が
〈分限を誤らず世を渡るとき〉人からも天からもどうこう言われることはない。〈これを人間の権義と言うなり。〉
この権義という語、翻訳語だろうか、現代ではあまり聞かないことばですね、という話になりました。
(音読した人:めいさん)
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『ねえ、きいてみて! みんな、それぞれちがうから』
ソニア・ソトマイヨール 作
ラファエル・ロペス 絵
すぎもと えみ 訳
汐文社
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著者は7歳で1型糖尿病になり、インスリン注射が欠かせない人になりました。つまり「多くの人とは違った人」になりました。
「不思議と思ったら聞いてみて」
が、彼女の主張です。
人のことは見ていただけではわかりません。
だから、聞いてみて答えてもらって想像してみるしかないんですね。
たくさんの「多くの人とは違った人」に「聞いてみて」いる絵本です。
ことばが有って良かったです。人と違わない人はどこにも居ないですから。
(音読した人:はやしさん)
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『目の見えない人は世界をどうみているのか』
伊藤 亜紗 著、光文社
第1章 空間 見える人は2次元 見えない人は3次元
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「大岡山」という駅名と、坂をくだって目的地にに向かっているという体感だけから、「大岡山って実際に山なんですね!」と実感のことばを言う、「見えない人」。
そこに、目の見える人にはできない、三次元的把握を見て、豊かさを感じていました。
山崎も、何かに、これと同じようなふうをどこかで感じた覚えがあります。
なんだったか。思い出せない。
数学のグラフのことで、人間は二次元化すると理解しやすい、というのを読みました。
でも数学の得意な人は三次元あるいは四次元とかでもそのまま考えるらしいです。数式のまま、とか、でも。
(音読した人:こいでさん)
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『本の中の世界』
湯川秀樹 著
岩波新書
「山家集」「伊勢物語」
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今日は「山家集」のところ。
湯川さんの多忙なお父様が唯一の家庭サービスとしてやってくれたのが、お正月の家族カルタでの百人一首の読み手。そこから西行の話に。
穿った技法などなしで、わかり易いのが、西行の歌だと書いていました。
和歌について知識が不足しているので、その感じが、まだわかりません。
(音読した人:きよもとさん)