【自問自答】ずっと垢抜けたいと思っていた
「オシャレ」になりたい、より、「垢抜け」たい、とずっと思っていた。
垢抜け、を始めて意識したのは中学生の頃。同じ制服を着ているのに、どうしてこうも印象が違うんだろう、、、と華やかな同級生を見て思っていた。
もちろん、顔の造形や体系も関係あると思う。でもそれだけじゃない。
メイク?髪型?着こなし?
私も真似できるかも、と思い華やか女子の真似をしてシャツの袖を捲ってみたことがある。もちろん、私が真似しても華やか女子の着こなしにはならなかった。むしろ、暑い日に袖を捲っているサラリーマン。みたいだった。
なんなんだろう、垢抜け女子たちのあの何ともいえない絶妙なラインで袖を捲っている感じ。シャツの袖ひとつとっても垢抜けてる。というより、存在自体が垢抜けてる気がした。
垢抜けたい、と思っているわりに、シャツの着こなしが同じようにならないだけで、私はすぐに垢抜けることに挫折した。
その代わりに垢抜けている同級生を、「どうせ私とは何もかも(顔や体系など)違うんだ」と思って、ただただ羨ましがり、僻んでいた。
私は垢抜けへの気持ちを拗らせたまま、成長し大人になった。
社会人になると、垢抜けたい、というより、垢抜けないと…!と思うようになり、垢抜けはむしろ願望ではなく、義務として感じるようになっていった。同期や先輩、周りの人みんなが垢抜けてみえた。
私の中で、「垢抜けている=一定の基準を満たしている」というような感覚があって、一定の基準を満たしていない私はマイナスの地点にいて、垢抜けるとスタート地点に立てる気がしていた。スタート地点にいない人は、自己主張せず、控えめに黒子のようにしていないといけないと思っていた。
自分のことをスタート地点にも立てていないと思っているので、当時の私は同期にさえ、よそよそしくしか話せなかった。同期は普通に話しかけてくれてるのに、「いえいえ、私はスタート地点にさえいませんので。」みたいな、遜った対応ばかりしていた。今思うと、周囲は相当面倒くさかっただろうなと思う。
どうにか、みんなと同じスタート地点に立ちたい。なんとしても垢抜けたい。そう思っていたとき、パーソナルカラー診断と骨格診断を知った。
診断を受けに行き、忠実に自分のパーソナルカラーと骨格診断結果に従った服装をするようになった。
パーソナルカラーはブルべ夏、骨格はストレート。
薄い水色やミントグリーンの服をよく着るようになった。女子アナの方々の服装はパステルカラーが多くて、よく参考にしていた。
そうすると、印象変わったね。と言われることが増え、自分でも以前に比べると垢抜けてきたのでは…?!と思えるようになった。
ようやく、スタート地点に立てた。そんな気分だった。
垢抜けへの気持ちを少し消化することができた。でもそれも数年で終わった。
私は結婚や引っ越しなど、生活習慣が変わったことで、体重が10キロ増え、以前着ていた服が似合わなくなった。新しく服を買ってきても、全然しっくりこなくなった。少し垢抜けた、と思えていた分の反動で、以前の自分よりもっとマイナスに落ちた気がした。何を着ても似合わない。買い物に行くのも億劫になった。服を見に行こうと思っても洋服売り場はキラキラしすぎていて、私だけが浮いているように感じた。毎日楽しくなかった。
そんなとき、自問自答ファッションを知った。
自問自答ファッションを知って、初めてオシャレになりたい。と思った。
自分がどうしてもこれを身に着けたい!という装いをして、満ち足りた気分になりたい。自分に満足したい。自分に集中できるようになりたい。
私にとってオシャレは、プラスを増やしていくこと(今もいいけどより良くなること)、という感覚がある。
ずっと垢抜けたい、と今いるマイナス地点から抜け出そうとしていた私には、より良くなりたい、という感覚がなかった。まずは、自分のマイナスを減らさないと意味がないと思っていた。
だから私はオシャレになりたい、と思ったことがなかったんだと思う。
でも今は、垢抜け、とか、オシャレ、とか、
「そんなの関係ねぇ!!!」と吹き飛ばせるくらい自分に集中できる人になりたい。※小島よしおさんの「そんなの関係ねぇ」素敵😊
お読み頂きありがとうございました。