第94号「丁度よい」
2021年4月8日
上を見てもキリがなく
下を見てもキリがなく
一生懸命やった上での今の自分は
今のままで丁度良い
良寛作とされる詩「丁度よい」が印刷された木札を観光地の土産物売り場で売られていますが、本当の作者は石川県野々市町の真宗大谷派常讃寺坊守、藤場美津路(みつじ)さんです。
「仏様の声が頭の中に聞こえてきたので、そのまま書き取りました」ということ。
自己否定の苦悩の中に聞こえた仏様の慈愛の言葉で、安易な現状肯定ではありません。
とても私の心に響く詩で、良寛作と印刷された木札ですが、私も持っています (笑)
お金なんてものは
なさ過ぎるのは生きていけないけれど
あり過ぎても気を揉むばかりで
衣食住に困らない程度で丁度良い(災害時を考慮すると、ちょっとだけ多め)
衣に於いて 1年以上着てない服は無くても大丈夫
「いつか着るかも」は「もう着ない」に等しい
食に於いて ご馳走はスペシャルな日だけで良い
満腹になれば挙動が緩慢になってしまう
住に於いて 雨風がしのげて安らかに眠れるだけで良い
身の回りもホントに必要なモノはそんなに多くない
順風満帆な時は何でもかんでもやれば良い
多少無茶してもそんな時はなんとかなる
調子が良い時は周りにも気を配って手伝えば良い
手伝って欲しい人は沢山いるはず
「私しか出来ないコト」なんて案外無いから
ちょっとしんどい時、アップアップな時などは
ヒトに頼んだりヒトに任せても案外大丈夫
身の丈に合った日常を過ごすってホントに大事
多少のストレスも 気持ちが前向きなら乗り越えられる
多少の背伸びも 気持ちが上向きなら いつしかそれが普通になる
「身の丈」は時々刻々と変化する サボれば落ちるし 頑張れば伸びる
時に訪れる「しんどい時期」は、ステップアップする「身の丈」へのカンフル剤!
その時々で丁度良い生活を送りたい と切に想う 令和3年 癒えないコロナ禍の春
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