2018年 私的上半期ベストコスメ
気付けば、2018年も折り返し地点。
折角なので、数多くのスキンケアやメイクアップアイテムを試した中で、私なりのベストコスメをこちらで紹介したいと思います。
今回は、今年の1月から6月に発売された商品から(限定発売品を除いての)今買えるビューティアイテムをピックアップしてみました。
かなり真剣に厳選したからこそ、「さて新しいお化粧品が欲しいな」と思った時にでもご参考にして頂ければ幸いです。
フレグランス部門
日に日にフレグランス沼に溺れつつある今日この頃。素晴らしい香水がたくさん発売されて、外出前の香水選びがますます愉しくなった上半期でしたが、限定品を除くと、うむむと唸った香りはこちら。
フルール・ドゥ・ポー by ディプテイッック (2018年3月1日発売)
愛する人の肌に咲く花をイメージしたらしい、何とも官能的で意味ありげな「肌の花」の名を持ったフレグランス。
それでいていやらしさはなく、折り目正しく高潔な気配すら漂う完成度の高さ、さすがのディプティック。
パウダリーなムスクをベースに、アイリスやピンクペッパーといった、艶やかでありながら万人受けも逃さないこの香りは、さらっとした粉っぽさが心地良いのでこれからの季節お風呂上がりにひと吹きするのもおすすめです。
ディプティック50周年として発売された記念すべき一本。
スキンケア部門
昨年までは化粧水をいかに沢山肌に入れるかが、スキンケアの要だったのですが、最近は各々の役割に着目して、きちんと理解したいと思うように。
◎美容液
アルティミューン by 資生堂(2018年6月1日発売)
全世界で13秒に1本売れているブランドSHISEIDOの象徴的アイテム、アルティミューンが初のリニューアル。もちろんリニューアル前から愛用していましたが、今回のリニューアルは、結構驚きの進化な気がしています。
なめらかで思わずうっとりするテクスチャーも、翌朝から実感できる肌のハリやぷりっと感も、満足度二重丸。これはますますリピーター続出&拡大の予感。
◎乳液
モイスチャー サージ 72 ハイドレーター by クリニーク(2018年3月30日発売)
化粧水の水分を閉じ込めたり、肌をきちんと保湿するにあたって欠かせない乳液。とは言っても、ぺったりした感触が面倒に感じてしまったり、クリーム塗ってるから大丈夫かな?と思ってしまったりで、ついつい軽んずるのが私の悪いところ…なのですが、現在個人的には空前の乳液ブーム。「やっぱり乳液をきちんと塗ると違うよね!」なんて調子の良いことを言っています。
中でも、クリニークのモイスチャー サージがこれまた10年ぶりのリニューアルとのことで、ぷりっぷりの瑞々しいジェルが、72時間(!)の保湿を実現。これを塗るやいなや、手のひらが顔に引っ付きます。
これだけ保湿すれば大丈夫!と自信を持ってスキンケアからベースメイクに移れるのも嬉しい。ベースの命は、やっぱり保湿。乳液の命は、やっぱりテクスチャー
◎美容液
ナーチャーセラム by デ・マミエール (2018年2月14日発売)
えっ美容液が二つ?と突っ込みが入りそうですが、アルティミューンはいわば、土台的役割。対してこちらは特効薬的役割。
西洋のアロマテラピーに東洋古来の知恵である中国医学と鍼灸療法を融合させている、私の大好物な要素が詰まったブランド、デ・マミエール。
今回発売された、アンチポリューション・スキンケアシリーズは、都市での生活(要は紫外線、電磁波、ブルーライト、大気汚染など)によって早期エイジングを引き起こすと言われている環境ストレスを鑑みて作られたもの。
最新科学とホリスティックアプローチは凄いな〜と思いつつも、私がミーハー心で惹かれたのは、実はマラカイト。
「え、マラカイトってヴァン クリーフ&アーペルの緑のあの石ですよね!凄い!」なんて喜び勇んで使い始めたのですが、この美容液がどうにも凄い。塗って起きたら肌の調子がすこぶる良い。
他要因も検討したものの、どう考えても原因はこれっぽいので、すっかり虜になっています。うーん、それにしてもアンチポリューションに特化したスキンケアが必要ってことは、現代の都市生活をサヴァイヴするのは、やっぱり大変なのかもしれない。お肌さん、お疲れ様です。
もちろん、スイートオレンジ、イランイラン、フランキンセンス、ゼラニウム、ベルガモット、パチョリ、ベチバー、ワイルドローズ、ジャスミン、ラベンダーといった、デ・マミエールならではの抜群に良い香りも愉しめます。
顔に塗る前にまずは深呼吸を。
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◎クリーム**
ザ・モイスチャライジング クール ジェル クリーム byドゥ・ラ・メール(2018年3月2日発売)
言わずと知れたドゥ・ラ・メールのザ・モイスチャライジングシリーズから冷たいジェルクリームが登場。数年前にジェルクリームが発表された時の衝撃も未だ鮮明ではありますが、今回は新テクノロジーで保湿成分をカプセルに閉じ込めて、ひんやりしたさわやかさと潤いが肌に届きます。
「ドゥ・ラ・メールの素晴らしさはよく分かるけれど、手の平で温めて伸ばす一連の作業が面倒…」なんて方にこそ一度使ってみて欲しいひんやりクリーム。気付けば、モイスチャライジングシリーズもあらゆるタイプが揃っているからこそ、お好みのテクスチャーを見つけてみてください。嬉しいことにどれも同じ効果が期待できます。
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◎クレンジング**
クレンジングオイル by クレパシー(2018年6月1日発売)
コスメ好きの間で話題になり売れに売れているクレンジングオイルですが、使って納得。
オイルクレンジングが苦手な人にも受け入れられそうなサラサラのオイルと、洗い残し皆無!を肌で感じる洗浄力、そして精油の芳しい香りが断然高コストパフォーマンスな1本。
これでアンダー2000円は嬉しいし、「クレンジングこそ良いものを」「クレンジングは安い方が嬉しい」の複雑な二項対立を満たしてくれるのは、凄い!
あと、この上半期、著名な美容家先生に肌を見てもらった時に「クレンジング苦手でしょう?」と指摘されて以来、(苦手なりにも)きちんと洗うようにしているので、メイクが簡単綺麗に洗い流せるのは嬉しいです。(どれだけズボラなんだ…)
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◎洗顔&ファンデーション**
クリアリングフォーム by スリー(2018年2月21日発売)
上手に泡立てれば、もちもちふわっとしたきめ細かな泡が完成。
このシリーズは虚弱肌をターゲットにしているようで、皮膚が薄くて肌がしぼみやすい私にとって、朝の洗顔にぴったり。通常、朝は拭き取り派ですが、今の時期はこちらの洗顔を愛用。洗顔後のつっぱりが苦手な人に。
アンジェリック シンセシス ファンデーションセラム by スリー(2018年3月14日発売)
上半期、大激戦だったファンデーション。
甲乙付けがたい良品ばかりで悩みに悩みましたが、1つ選ぶなら…これかな。
改めて色の付いた美容液系ファンデーションに目覚めるきっかけになったアンジェリック シンセシス ファンデーションセラム、肌馴染みが良くて10秒で塗りあがるところも嬉しい。
コスメダイアリーを読んでくれたお友達から「買ってみたけれど、塗るの難しくない?」との質問を受け、「手のひらでクリームを塗るみたいに塗りたくってみて!」と言ったところ、無事解決したよう。そうです、手のひらでクリームを塗るみたいに顔に塗りたくってください。肌がつやっぴかになります。
個人的には十分カバー力がある気がしていますが、しっかりカバーしたい時はがっちりコンシーラーをどうぞ。
**メイク部門
◎下地&コンシーラー**
UV エクスペール トーン アップ by ランコム(2018年2月16日発売)
個人的に、この上半期スペシャルな新製品をたくさんリリースしたで賞はランコムだと思っているのですが、中でも散々ざわついた末に毎日手放せなくなっている(そしてこの先もきっとそう)UV エクスペール トーン アップ。
化粧下地でありながら、美人UVの異名を持つUVケアアイテムでもある。塗った瞬間から顔色がワントーン明るくなって、ファンデーションが美しく乗る、更に夜までくすまないのだから手放せません。
よくよく考えたら、SPF50+/PA++++なんだし、これさえ塗っていれば、度々日焼け止めを塗り忘れる私もまぁセーフなのでは…?と自分を甘やかしつつ、1年中使い続けると結構な紫外線対策になりそうな気がしています。365日、毎日塗るぞ〜(お〜!)
タンイドル ウルトラ ウェア コンシーラー by ランコム(2018年5月18日発売)
先日ランコムより8年ぶりに発売された新ファンデーションシリーズ、通称ウルトラファンデ。シリーズの中でも、タンイドル ウルトラ ウェア コンシーラーが私にとってかなり衝撃でした。
そもそも高いカバー力と軽いつけ心地で「ファンデーションの永遠の矛盾を解き放つ」のが、こちらのファンデーションシリーズの凄いところなのですが、当然のごとくコンシーラーにも生かされていて、塗っているのか塗っていないのか分からないほど馴染むのに、隠したいものは全てカバーしてくれる超実力派。
コンシーラーは多色パレット使い派の私でしたが、最近は日々いそいそとチューブから出しては目元に塗り塗り。
私にとってのコンシーラー革命を起こしてくれた1本。
◎日焼け止めクリーム&ルージュ
レ・メルヴェイユーズ ラデュレ サンプロテクション ボディクリーム by レ・メルヴェイユーズ ラデュレ (2018年6月1日発売)
レ・メルヴェイユーズ ラデュレも相変わらず実力派な新作ラッシュではありましたが、限定が多く買い逃した方も多いのでは?だけど、定番品だって抜かりなく凄いのがラデュレらしい余裕。
レ・メルヴェイユーズ ラデュレ サンプロテクション ボディクリームは思う存分体に塗れる100g入りのボリュームと、ベタつかないのに乾燥しないところが理想的な日焼け止めクリーム。
何より、保湿や美容効果に優れたローズウォーター配合ゆえに良い匂いが過ぎる。日焼け止めというよりもボディケア感覚。SPF50/PA++++なことだし、これなら…私も日焼け止めをきちんと塗る人間に昇格できるかも。昇格したい、切実に。
スティック ルージュ by レ・メルヴェイユーズ ラデュレ(2018年1月19日発売)
塗った瞬間に運命を感じたルージュはこちら。どの色も今っぽくありつつも、品のある正統派な顔立ちに仕上がるから手放せない絶品ルージュ。どの色も素晴らしくて、塗っては悩み、塗っては悩みを繰り返したものの、この1本!は、02のデスタン。近年のトレンドにどんぴしゃなローズブラウンは、有無を言わさぬパーフェクトさ。誰が塗っても美女に仕上がる魔法の色。
◎マスカラ
ラッシュアップK by デジャヴュ(2018年6月6日発売)
上半期すべりこみで驚きを与えてくれたのは、デジャヴュのラッシュアップK。
細かいブラシがまつ毛を逃さないのが愉しくて、ついつい塗り込んだ結果、このマスカラを塗った日の写真を見たお友達に「アプリ使ってる?なんか目が大きい」と聞かれたマスカラ(塗りすぎ注意)。
フィルムタイプだからお湯で簡単に落とせる分、カール力は無いとのことですが、大人だとトゥーマッチにならないからカール力が無いくらいで調度良い。
自まつげだけで、目ヂカラを最大限に引き出す、塗るつけまつげの触れ込みは伊達じゃないようです。
◎アイシャドウ
マカロングロウアイズ by ルナソル(2018年1月12日発売)
アイシャドウもとっても悩みました。何が悩んで悔しいかって、限定アイテムがとてもとても多いこと。アイシャドウは気になった時が買い時です。
さておき、定番品でも素晴らしいアイテムはたくさん。中でもアイシャドウといえばのルナソルはこの上半期も凄いのを出してくれました。それがこの、マカロングロウアイズ。
名前の通り、マカロンを思わせるソフトグロウなツヤっと感が可愛い。そして瞼に塗るだけで、自分の目元が可憐になる(ような気がする)。
どの色も痒いところに手が届く良さなのですが、取り分け02カシスが凄く良い。右上の白っぽいのをアイホール全体に塗ることで顔に透明感が、左上のピンクを目の下にアイラインとして入れると、途端に今っぽさが出ます。下2色は締め色、ライナーに。ぽわんとぼかしてもいい感じです。
◎チーク
リップチーク by アールエムエス ビューティー(2018年6月13日発売)
その名の通りリップにもチークにも使えるリップチークですが、基本的にお家ではチークとして使って、そのままバッグへ入れています。お家でチーク、出先でリップ。
リップチーク自体は既に発売されているものですが、今回発売された2色のうち、個人的ヒットだったのが、赤みがほんのりと滲む、パラダイス。頬の高い部分から耳の上部にかけて、スポンジでぽんぽん叩き込んで自然に発色させると実力を発揮してくれます。大人のための、とってつけた感が無いチークが欲しい方はこれ。
**
◎ルージュ(その2)**
ヴェロア エクストリーム マット リップスティック by ローラ メルシェ(2018年4月18日発売)
既にルージュは紹介しているものの、ローラ メルシェの新作リップスティックも素晴らしかったので、紹介させてください。このマット感と繰り出しペンシルでするするっと塗れる気楽さは発明級。
リップケアが足りずにムラ感が出ちゃう気がする時は、ランコムのラプソリュ グロス ロージー プランプを下地に塗ると完璧、相性抜群です。久々に全色揃えたいと思ったルージュかもしれません。
前述のラデュレはノーブルなマットで、こちらのローラ メルシェはプレイフルなマット。お好きな仕上がりをどうぞ。
総評
ビューティー業界の勢いは相変わらずとどまることを知らないし、私たちの興味もまた、衰える兆し一切なしだった2018年の上半期。イセタン メイクアップ パーティなんてのもあり、私自身手に入れられなかった限定品も少なくありません。
スキンケアアイテムは肌自身のポテンシャルを高めてくれるものが増えると同時に、香りやテクスチャーなど含めて隙なく完成度の高い値段相応の強者がどんどん登場したし、ファンデーションは更に進化して薄づきなのにカバー力もあれば、涼しい顔して崩れ知らず。
ポイントメイクは質感やラメ感の進化が著しく、これまで以上におしゃれな顔が簡単に作れるようになっていると同時に、限定品は争奪戦だからこそ、「迷ったら買う!」が本当に鉄則。
ますます口コミの持つ威力は強くなり、それと同時に女の子たちの可愛くなりたい願望も強くなる今日この頃。
下半期、私は一体どんなスキンケアをして、どんなメイクをするのでしょうか。
引き続き泡沫ビューティーダイアリー含めて、お付き合いいただけましたら幸いです。
前田紀至子
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