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泡沫美容ダイアリー【3月編】

いま、ビューティー業界は空前の好景気。
新作発表会やイベント、キャラバンなどで日々新鮮な驚きや学びを得つつも、私自身、美容好きの端くれとして店頭で購う商品も多々。
折角毎日リリースに目を通しては、新しいアイテムを試しているのだから、印象的だった名品や美容法をここで月報的に記録していきたいと思います。

はかなく消えゆく独り言のように書き連ねる自由気儘な美容ダイアリー、3月編

3月1週目

まずは、ジョー マローン ロンドンから、3月2日に発売された、限定フレグランス、イングリッシュ フィールズ コレクション
名前の通り、英国の田園風景にインスパイアされたという5種類の香りは、ボトルから受ける印象の通りの柔らかな雰囲気と、一度捉えたら離さない魅力を兼ね備えたラインナップ。個人的には嫋やかで甘美なハニー & クロッカスと、起き抜けに寝ぼけ眼で抱きしめたくなるようなオート & コーンフラワーを専ら愛用中。ウェブではほぼ完売状態なので、リピート分を買っておきたいところ。

数あるメイクアップアイテムの中でも凄い勢いで進化していると感じるのは、断然ファンデーション(と下地)。この春も優秀なベースメイクが豊作で、当面はベースメイク難民になる心配はなさそう。そんな優秀ベースメイクアイテム群の中の1つが資生堂のシンクロスキン ティンティッド ジェルクリーム
「シンクロスキン」という名称は伊達じゃなくて、塗った瞬間に肌と一体化して、それなのに肌のアラを隠して綺麗に見せてくれるから、これを塗っていると面白いくらいに「今日ファンデーションのノリが良いね」と言われるところに実力を見る。

日中用美容液、ファンデーション、UVケアの3役を果たすとのことだけれど、言わば今トレンドの「色が付いた美容液」系ファンデーション。

3月2週目

「色が付いた美容液」系ファンデーションといえば、ドゥ・ラ・メールザ・ソフト フリュイド ロング ウェア ファンデーションもまさにその一つ。
コスメ好きにとって、サロン・デュ・ショコラばりに狂乱のイベントとなった、イセタン メイクアップ パーティレセプションで久々に体験したのだけれど、当然の如くドゥ・ラ・メールの代名詞ミラクル ブロスTM*が配合されている上に、塗ると肌の色むらを消してくれて、そこはかとなく高級感のある顔面に仕上がるのが、流石。

「濃いめの色を塗りたいというポリシーでなければ、今塗ってらっしゃるお色よりも幾らか明るい色が合ってらっしゃるかもしれません」というメイクアップアーティストの方のアドバイスにも心、動かされました。

そういえば、そろそろ使い終わりそうだったお気に入りのファンデーション、夏から使い始めたこともあって、結構暗めを塗り続けていたのかもしれない…と、反省しつつ、ファンデーションは定期的に肌やスタイルと照らし合わせようと決意。
「これ、明日買いに来ます!」という宣言の通り、翌日アイボリー(02)を購入。

ベースメイクの仕上げには、お土産に頂いたザ・シアー プレスト パウダーのライト(12)を我が家の一張羅ブラシであるザ・パウダー ブラシをささっとひと乗せ。

気付けば、3月はドゥ・ラ・メールネタ多々。勢いに乗って、2種類のアイクリームも新調。

元々まぶたの皮膚が薄いのに加えて、花粉で目元が落ちくぼみ気味なのが気になって、朝は目元用未溶液のザ・モイスチャーリフト アイ セラム、夜は最強のアイクリームと名高いザ・アイ コンセントレートという力技。夜のうちに乾燥や紫外線ダメージをリセット、朝に潤いや目元ぱっちり感を手に入れようという魂胆、お値段にして50,000円強ではあるものの、某ビューティーブランドのPR女史による、「肌はダメージが出る前に手を打つのが大切」というお言葉が頭をよぎる。

これぞ、プライスレス。(これだけやるなら、目をこすらないようにしなければ…)

3月2週目の週末に盛り上がったのはモントークで開催された、資生堂ピコシリーズのポップアップ。

最近のデザインも機能も絶好調な資生堂を象徴するような、小さくて可愛くて実力派というこのシリーズ、月毎に限定品が出るのもニクい。これはもうコレクター精神が刺激されるに決まっているでしょう。価格だって税抜きでネイル1,000円、ルージュ1,800円というのも素晴らしい。

そういえばこの時期、SNSでホワイトデーがこれだったという声もちらほら見かけましたが、世の殿方は皆さんお洒落で気が利いていますね。すごい。

有難いことに、5月発売の「水ようかん」「みなも」「初夏」「れもん」といったアイテムもひと足(ふた足?)お先に使わせて頂いていますが、個人的に黄色いルージュ大好きなので、殊更れもんを毎日がしがし愛用中。もともと唇の色が濃いから、敢えて唇の存在感を和らげるのに大活躍。
「黄色って、ブルーベースだとくすまない?」と聞かれますが、私は結構大丈夫だと思っています。むしろピュア感や透明感が出るような…?(という願望)。

3月3週目

さて、3月3週目。
今月発売のベースメイクの中でも、人を選ばずに薦められると思ったのは、スリーのTHREE アンジェリックシンセシスファンデーションセラム
こちらもまさしく、「色が付いた美容液」系で、スペシャルケアのセラムのように軽やかな塗り心地とフィット力、そしてハリ感に透明感。しかも時間が経ってもヨレないくすまない。

これは、一言で言うならば、言うこと無しの百点満点。

カジュアルなスタイルの時は、資生堂のシンクロスキン ティンティッド ジェルクリームで、フォーマルな装いには、ドゥ・ラ・メールのザ・ソフト フリュイド ロング ウェア ファンデーションかな?と思っていたものの、これがまたどちらにも対応出来ちゃうものだから、当面どれを使うか悩んでしまいそう。
美容液風にスポイトで出すのが少々難しいものの、《肌から手のひらを一度も離さずファンデーションを塗り込む》という塗り方含めて、新たなファンデーション観を与えてくれた、素晴らしい一本。

折角なので、スリーのスキンケア&メイクアップのレクチャーにお招き頂き、学びを得たことを以下にメモ。
◎リキッドファンデーション(特に色のついた美容液系のもの)は美容液を塗り込む時のように、手のひらを肌から離さずに揉み込むように塗れば、素肌感が綺麗に出る。
◎クリームに比べて乳液は軽視されがちだけれど、十分に保湿されてキメの整った肌を作るには、むしろ乳液がとても重要。
(まさにクリーム重視で乳液を軽く見てました。これ以来、乳液をしっかり使い始めて、肌もモチモチ度が突然急上昇。)
◎化粧水をパッティングしている時にコットンが毛羽立ったら、肌が乾燥している証拠。コットンが毛羽立たなくなるまで保湿を。

3月4週目

3月4週目の大きな衝撃、否、3月いちばんの衝撃だったと言っても過言では無い、シスレーから新しく生まれたヘアケアブランド、ヘア リチュアル
今までお気に入りのヘアケアといえば、ラウアがぶっちぎりだったものの、このヘア リチュアル、もはや「ヘアケア」という言葉で終わらせて良いのかどうかよく分からないくらいに凄い。

「頭皮さん、今まで顔ばっかり構っていてごめんなさい」という気持ちになりながら、毎日のシャンプーやコンディショナー、或いはマスクに美容液、更にオイル。そういったアイテムで日々丹念にケアしたくなるような美容心をくすぐるアイテムばかり。
だって、毛髪が途端に人生を謳歌し始めて、頭皮は息を吹き返す!という感じ。
ヘアケアって、スキンケアだったんだ…と気付いた瞬間、スキンケア魂に火がついた運命の出会い。
シスレーが培ったスキンケアのノウハウ、ヘアケアに活かしてくれて、何だかありがとうございます
老若男女問わずギフトにも最高だと太鼓判。

3月4週目は、キャラバンにてアールエムエス ビューティーで、商品に関するお話も拝聴。ビューティーコンシャスでファッションコンシャス、しかもヘルスコンシャスという3拍子揃ったブランドイメージに、少し敷居が高く感じていたものの、いざ試してみると、その実力たるや想像以上!というのが素直な感想。
新作のルージュについて熱く語りたいものの、今月のところは、このところのリップメイクで一番登場率が高いこちらのリップシャインの紹介を。

「コスメキッチンなどではピンク系の人気が高いんですけれど、スーパー エー マーケットでは、こちらの色が一番人気なんですよ」というお話を聞き、興味津々で塗ってみたモーメントというカラーは、確かにこれ感度の高いセレクトショップで売れるよね、と頷かずにはいられない赤みを含み持ったキャラメルブラウン。だって、塗るだけで顔がおしゃれになる(気がする)。

まさに塗るキャラメル、という感じで、塗るたびに心なしかときめいてしまうこともあり、毎日ハイペースで消費中。これ使い終わる前にもう一つ買っちゃうやつです。

ビューティオイルと、リップスティックも早く使ってみたい。

余談ながら、この数ヶ月の私のリップメイクは、あっさりとトレンドの波に乗りローズブラウン系ルージュを愛用する毎日。このあたりをローテーションして塗っています。ローズキャラメル〜ピュアキャラメルといった雰囲気の色味が程よくファッションっぽいのに甘さもあって好き。(写真、コントラスト濃いめに出しています。)

3月4週目の締めくくりには、もはや崇拝の域に達しているトム フォード ビューティで、使い切り目前のクリーム カラー フォー アイズのスフィンクスに代わる、クリーム アンド パウダー アイ カラーのゴールデン ピーチを購入。

トムのクリームカラーは上等のジュエリーみたいに麗しくて、しげしげと見つめたくなるほど素晴らしいのだけれど、何より有難いのは、うっかり蓋を閉め忘れても乾燥してしまわないこと(蓋を閉めるという行為が下手)。

クリームとパウダーの異なるテクスチャーを別々に愉しんでもよし、組み合わせてもよしな一粒で三度美味しい的このアイテム、どう使おうが水蜜桃のようにほんのり艶っぽい目元に。

因みにブラシがもうすぐナイロンに切り替わると聞き、これを機にアイシャドウ用のブラシも購入。

少々悩んだものの、ブラシって大抵、後々買ってよかったアイテムとして満足することになるので、ゴート毛のうちに決断。既に毎日「買ってよかった…」と恍惚。こんなことなら早く買っておけばよかった。アイメイクの完成度が格段に上がる必殺アイテム。

3月5週目

ジム通いが日々の愉しみになって、早数ヶ月。
膨大な量のコスメ類を効率良く使うためにも、ジムの置きコスメはかなり充実させて、肌のコンディションに合わせながら補填する日々。今月追加したのは、ロジェ・ガレシャワージェルと、ロディアルドラゴンズブラッド スカルプティング ジェル

汗をかいた後気持ちよくリフレッシュするにはやっぱり華やかな香りが良いかもという結論になり、今更ながらロジェ・ガレのジンジャー ルージュを投入。シャワーブースでさっと洗っても肌が潤う洗い上がりだし、ジンジャーとザクロ、マンダリンによる香りは、程よく爽やかで、心地よく甘いので、運動とも相性抜群。

そして、ロディアルといえば、セレブリティたちによる支持が印象的なロンドン初のスキンケアブランド。
ナチュラルとテクノロジーのハイブリッドが強烈な個性を生み出しているものの、いざ使うとその実力に唸らずにはいられない。
化粧水代わりに使えるというブースター美容液、ドラゴンズブラッド スカルプティング ジェルは、南米アマゾンに自生する木の樹液を使っているという驚異のフェイスラインすっきりアイテム。確かに塗ると心なしか顔がしゅっとするような…ただしその効能ゆえなのか、鈍感肌の私でも少しだけ刺激を感じる気もするので、当面ジムで試しながら使いたいところ。

ラデュレ サロン・ド・テ というジムとは対極の世界観を味わいながらご紹介頂いた、レ・メルヴェイユーズ ラデュレの夏の新作がこちら。

マカロンやルリジューズを模したシャドウやチークの可愛さは、何なら本物のマカロンよりもときめくかも…というレベル。プラスティック容器じゃなく、紙というのもまたニクい。

そして見た目の甘さとは裏腹に意外なほど硬派な中身、それがレ・メルヴェイユーズ ラデュレの好きなところ。
今回も期待を裏切ることなく、素晴らしい発色と粉感で、ミニアイシャドウ(ルリジューズの方)のヴァイオレットとヘーゼルナッツチョコレートの2色はなかなか無い色味。
特に、ヘーゼルナッツチョコレートの方は洗練されたノンパールのブラウンなので、「これぞ探していたブラウンシャドウ!」という方も少なくないのでは。ミニチーク(マカロンの方)も持ち歩き用チークの究極。

あとは、左上に写っているピンクの2段重ねケーキのようなそれ、実はなんとUVプレストパウダー。
UVとは言いつつ、薄ピンクのパウダーを肌に乗せると、即座に顔色が明るくなって毛穴が目立たなくなるのが流石ラデュレ。
こういう「さっと塗るだけで肌を綺麗に見せてくれる系」のアイテム。ついついひたすら塗り続けたくなってしまう傾向があります。しかもすみれの花の砂糖漬けの香り。これで今年こそ、顔を日焼けしないように頑張れそう(いつも脱落する)。
(すべて4月27日数量限定発売)

最後のアイテムは、アスティエ・ド・ヴィラットのフレグランス。

気の利いたインテリアショップを訪れたことがある人ならば、誰でも一度は目にしたことがあるであろう、白い釉薬を纏った陶器のブランド、それがアスティエ・ド・ヴィラット。
そんな彼らが、絶対不変の喜び魔法使いのパフュームというイメージで、かつてない真のオー・デ・コロンを作り上げたなら?

その答えが、アスティエ・ド・ヴィラットによるコロン。

シトラスノートを基調にした7つの香りは、新しいのに、誰もに受け入れられ魅了する、そんな香り。
甘さも爽やかさも上等なフレグランスのそれで、自分自身も、そして他人も飽きることのない絶妙なバランス。
最近のフレグランスは見た目も大事になりつつあるものの、そこはアスティエ・ド・ヴィラット。吹きガラスのボトルも化粧箱もパーフェクトなビジュアル。

要は憎らしいほどに完璧なコロンなのだけれど、私が即座に嗅ぎ惚れたのは、オー・シック
ホワイトフラワーにイランイラン、クラッシュしたバラにチュベローズとラベンダー。勿論レモンも。こんなにスイートなラインナップに惹かれるのは珍しい気がしたけれど、一見折り目正しい香りの中に、こんなにも甘やかな魅力があるなんて、これぞ至上のコケティッシュ。手元に置いておかない理由が無い!

3月のコスメティック、スキンケア、ヘアケア、フレグランスに関する記録は以上になります。皆さまのビューティーライフ、少しでもお役に立てましたら幸甚です。

どうぞ、愉しい春を

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