二つの風水、間違うと大変、混乱の元を断つ!!
①それは違う、惑わされてはダメ
コロナで情報が、錯綜していますねえ。
何が正しいのか、困惑している人も、
かなり多いと思います。
風水も同じこと。
多くの人が風水と勘違いしている、
インテリアや間取りは「内部環境」、
私たちを取り巻く環境のごく一部です。
しかし、環境には身近な山や川、道路といった
「外部環境」もあります。
そしてさらに、地球という大きな環境もあります。
地球環境が破壊されれば、風水なんて
まったく無意味になります。
そんな危険な時代に、私たちは生きているのです。
「木を見て、森を見ず」、ということに
ならないように、正しい風水を勉強しましょう。
②日本流と中国流の風水
さて、本屋さんに行っても、日本流と中国流、
両者の本が混在しています。
これが、風水をわかりにくくしている
元凶なのです。
そして、それぞれが少しずつ違います。
日本では「日本流の風水」が適当と考えています。
そもそも、日本の風水の歴史も長く、1400年
とも言われています。
そこには、さまざまな根拠に裏付けられた、
「日本流」と言えるものが、
確かに存在しているのです。
それでは、日本流と中国流の違いを、
ご説明しましょう。
③人と森の関係
日本では森は、古来から「神の住む場所」であり、
植林などで保護されてきました。
また、生活にも密着し、共存すべきものだったのです。
しかし大陸では、「魔物が住む場所」であり、
伐採などにより、征服すべきものでした。
その結果、多くの森はなくなり、砂漠になっています。
日本では、考えられないことです。
つまり、日本と中国の風水が同一であって、
いいはずがありませんね。
③鬼門の考え方の違い
中国では、鬼門や裏鬼門は重視していません。
しかし日本では、鬼門や裏鬼門は重視しています。
この違いは、大きいです。
現代だけではなく、古来からその考え方で、
長い歴史があります。
台風の進路や活断層など、科学的に証明
できる根拠もあります。
このように、鬼門に対する考え方も、混在しています。
このことは、いまの風水をわかりにくくしている、
「代表的な元凶」といえるでしょう。
④四神相応(ししんそうおう)の図の違い
都市を作る時に用いられる、四神相応の図の
考え方も、少々違います。
中国では三方を山に囲まれた盆地です。
日本初期の風水にも、その影響が見られます。
今の京都、平安京がそうです。
しかし、その後の日本では、
「北に大きな山、東に川、そして南に平地
または池、西に大きな道」なのです。
今の東京、江戸がそうです。
あるいは、東に森、西に岩山でもいい、
とされています。
そしてその場所は、例外なく強大な
パワースポットになっています。
⑤方位の範囲の違い
家相を判断するとき、方位の範囲は、
中国では八方位すべて「45度」で考えます。
しかし日本では、東西南北の四方位は「30度」、
そして東南、南西、北西、北東は「60度」
の範囲で考えます。
この違いも、大きいです。
つまり、日本では鬼門や裏鬼門の範囲は広くなり、
より厳しくなります。
考えようによっては、そのほうが方位の
誤差も吸収し、間違いなく災いを回避できる、
とも言えそうです。
そしてこれも、鬼門を重視する日本と、
重視しない中国との差でもあります。
⑥陽宅(ようたく)と陰宅(いんたく)の違い
古来から風水には、「陽宅風水」と
「陰宅風水」があります。
陽宅風水とは、生きている人のための家、
つまり「家相(かそう)」です。
陰宅風水とは、死んだ人のための墓、
つまり「墓相(ぼそう)」です。
日本でも、天皇陵や古墳などでその効果が
見られ、風水の巨大な痕跡と言えます。
また、神社やお寺も、陰宅風水といえます。
本来の風水が、帝王学であり庶民のもの
ではなかったわけですから、当然のことです。
そして、今も昔も中国では、「家相」
よりも「墓相」が重要視されています。
しかし、現代の日本では墓相よりも
家相を重視してしまっています。
江戸時代中期からの、新しい傾向であり、
保守本流の風水とは言えないのです。
《重要事項》
日本流と中国流で、少しずつ違いますが、
日本では日本流の風水が適当です。
⑦知ること、気づくこと
さて、新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、
患者や家族、医療従事者らに対する偏見や
差別が全国各地で問題化しています。
SNSで患者らの氏名や住所をさらしたり、
医学的根拠がないまま、感染源として排除しよう
としたりする動きが、その代表的なものです。
知らないということは、愚かなことです。
我々は、過去の歴史に学び、絶対に過ちを
繰り返してはならない。
そのためにはまず、「知ること、気づくこと」
が極めて大切です。
そして、人類最大にして最速の革命、
「デジタル革命」に備えましょう。
⑧知らないことほど、恐ろしいものはない
《エピソード・・・・・無知の知》
古代ギリシャの哲学者、ソクラテスは、
「知らないことほど、恐ろしいものはない」、
といっています。
つまり、どんなことでも簡単ではなく、
まだまだ奥が深いということですね。
そして我々人間は、
「自分は知恵については、全く価値のない者だ」、
と自覚している者のほうが、
実は、最も知恵のある者なのです。
だからこそ人は、「知ること、気づくこと」
で変わることが出来るのです。
仏教にしても、風水にしても、同じことが
言えそうです。
そして、しっかり、時代の変化について
行きましょう。
建築家・風水師 江口 希之
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