【こんな映画でした】296.[大列車作戦]
2021年 4月12日 (月曜) [大列車作戦](1964年 THE TRAIN アメリカ 133分)
ジョン・フランケンハイマー監督作品。バート・ランカスター主演。そして数少ない女優にジャンヌ・モロー(撮影当時35歳)。アメリカ映画なので彼女も英語で話している。吹き替えかもしれないが。
さて観ての感想は、一言、「虚しい」。ピカソやルノアールたちの絵画のために、多くの市井の人が命を落としていく。一体何人のフランス人が死んだのだろう。たかが絵のために。いくらそれが人類の遺産だと大義名分を声高に言っても、それは人命にかえてでも守らなければならないものか。そんな疑問を突きつけられる。
守らねばならないという思想の根底には、結局、一般民衆の命など国家的財産から見れば安いものなのだという傲慢な考えがあるのだろう。どこまでいっても国家は国家こそが第一なのだ。
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