私の理想を見つけて、飛び込んだ / あいな【実行委員インタビュー#1】
騎射場のきさき市、noteはじめました。
関わる人やテーマが毎回違っていても、中心にある軸や価値観は繋がり、紡がれ続けているのきさき市。
2022年11月13日(日)開催の第9回のきさき市@鹿児島騎射場に向けて集った実行委員は18名。
18人それぞれがどんな想いを持ってのきさき市に関わっているのか。のきさき市が作られていく背景にはどんなことが起こっているのか。
インタビューを通して、のきさき市にある“何か大切なもの”を残していきます。
記念すべき初投稿&トップバッターは今回初めてのきさき市に参加するあいなちゃんです。
プロフィール
あいなってどんな人?
―まずは、実行委員になったきっかけを教えてください。
ココカラカイギというイベントに参加したときに、同じく実行委員の上原太陽君に「やってみない?」と声をかけてもらったことがきっかけです。のきさき市の存在自体は知っていたけど、自分が参加するかもしれないとなってからちゃんと調べ始めて…その中でのきさき市のYouTubeを見て、わいわい楽しそうにする子どもの姿とかギターと歌が奏でられている光景とかそういうものを目にしたときに「あ、これは私の理想や!」と思って。これを作れるんだったら、何かひとつ夢に近づくことができるかもしれないって思ったんです。
―理想?あいなちゃんの理想ってどんなものなんですか?
表現するのが難しいんですけど…「観客と同じ高さにある音楽が誰かを笑顔にしたり、楽しませたりする風景」ですかね。私自身音楽が好きで、音楽を通して地域や医療に関わることが夢だったんです。辛いときに音楽を聴いて元気をもらうことってあると思うんですけど、自分もしんどいとき、音楽に救われた経験があるんです。そこから自分も音楽で人を元気にしたいって思うようになりました。そんな中で出会ったのきさき市の動画では、それまでの音楽のイメージと違うものがあったんです。それまで認識していた音楽は舞台に立ってアーティストが歌うというイメージだったんですけど、特定のアーティストを見るために集まっているわけではなく、イベントや地域の中での音楽に皆がわぁっと楽しんで盛り上がっている光景がすごく理想的に思えて…。ちょっと表現が難しいですね、伝わりましたか?(笑)
―ニュアンスは伝わりました(笑)音楽を聴くことを目的としていないけど、自然と誰かが音楽で笑顔になる、音楽との距離が近いところに魅力を感じているのかもしれないですね。
―あいなちゃんはのきさき市への参加は初めてですが、なぜボランティアキャストではなく、実行委員での参加を決めたんですか?
たしかすごく迷ったんですよ、私にできるかなって。でも、実行委員長のみぃちゃんに相談したら「大丈夫だよ!一緒にやろう!」って言ってくれたんです。それに、このタイミングで実行委員の話が来てるってことはここがチャンスだろう、と。ご縁だと思いますし、 ここで飛び込むことが正解かもしれないと思って参加しました。それでも最初は自分がいていいのかなって思ってました。でも、今は飛び込んでよかったなって思ってます!
―なぜ飛び込んでよかったって思えたんですか?
世界が広がり過ぎるくらいに広がるからです。イベントをどうやって作っていくかも知れるというのは勿論、騎射場についても知れるし、色んな人がそれぞれ違ったことをしていてその例をたくさん知れるとか。あとは… やっぱり楽しいっていうのはあると思います。
―楽しんでくれてよかった!そう言ってもらえて嬉しいです。
―せっかくなので実行委員がどんな人なのか知ってもらえるように、敢えてのきさき市から離れて話を進めたいんですが、あいなちゃんの将来の理想像をもっと詳しく教えてもらってもいいですか?
はい。私、高校の頃に作業療法士になりたいと思ったんです。でも、費用とか色んな面で進学ができなかったので、リハビリとして音楽を取り入れた音楽療法を勉強したいなって思い始めました。まだ全然勉強できていないんですが(笑)
―話を聴き進める中で、医療と音楽の融合で何かできたらという想いが伝わってきましたが、今は保育士を目指してるんですよね。保育と医療って近いところもあるかもしれないけどやっぱり違うものだなと思ったり…その辺りの気持ちのベクトルはどうですか?
音楽療法にはまだ直接繋がっていないですが、そこに向けて保育という前段階を踏んでいるという感覚かなと思います。作業療法士や音楽療法を調べていくうちに今のバイト先である「療育」に辿り着いたんですが、ここでは保育士や児童指導員、教員免許などの資格・免許があると働くことができるんです。バイト先の児童所の人に「療育で働きたいなら保育士の資格を取ったほうがいいよ」と言われたこともあって、保育は本当に働くための資格だと思って勉強中です。本当にちょっとずつ勉強していかないといけないので、今はアルバイトを通して取り組みやすい勉強から、という感じですね。
でも、保育も楽しいなって思えてきて、今はもうその道で行こうかな、そこからまた広がっていけばいいなと思っています。自分も少し苦しい時期があったので、最近はハンデのある子どもたちを助けたいという思いもあって。 まだ方向性はぶらぶらはしてるんですけどね。
―まだまだこれからって感じなんですね。
のきさき市を通しての変化
―のきさき市に飛び込んでよかったという話に戻ると、インタビュアーから見て、あいなちゃんと出会った最初の頃はあまり何かに飛び込むような印象はなかったので最近の変化に驚いています!積極的で、目がキラキラ輝いてますよね。何がそんな変化を生んだんですか?
周りの影響が大きいのかなと思います。自分でブレーキをかけていたところがあったんですけど、ココカラカイギ以降で色んな人と関わり合ううちに自分もやってみていいんだなって思えるようになって…それまでは自分なんかが積極的になっちゃだめだっていう風に思っていました。
実行委員長のみぃちゃんは変に周りのことを気にせず、楽しいとか面白いとか自分の感情を大事にして飛び込める人だと思うんですが、そんな人が小さい頃から近くにいたら引っ込み思案な性格にはならなかったかもしれないですね。
―実行委員になる前となった後ののきさき市への印象の違いはありますか?また、自分の中の変化も教えてほしいです。
私は参加したことがなかったので、のきさき市に対しての違いはあまりないです。でも、イベントの準備ってこんなに大変なんだなと思いました。 エクセルとかスプレッドシートを駆使してまとめて、色んなところと連絡を取るのとか。 それに、色んな部に分かれてひとつのものを作っているんだなというのも分かりました。
実行委員になる前と今での変化は、それこそさっき言ってくれた目がキラキラしてるってところにあると思います。やっと自分が居ていいと思える、やりたいことができる、それを一緒に作っていける場所に出会うことができたので。 最初は不安10割っていうくらいに不安だったんですけど、それがどんどん楽しみに変わってきています!
―そんなに不安だったんですね(笑)今は不安何割ですか?
今は、自分が所属する店舗管理部に関しては絶対大丈夫だと思っています!優秀な人たちがいるから、私がよっぽどのドジをしない限り大丈夫だと思うので1割ぐらいですかね。本当に皆がすごいんです!心理的安全性も回を重ねるごとにどんどん高くなっています!
―日常生活での変化も何かあれば教えてほしいです。
やるべきことをすぐにやるようになりました。 作業を通して、「後でいいか」が「今やって後でゆっくりしよう」という感じになったかなと思います。あと、お互いに意見を伝えあうことの大切さや伝えてもいいんだってことに気づけたので、バイト先でも前より自信を持って発言できるようになりました。
あいなにとってののきさき市
―あいなちゃんにとって仲間はどういう存在なんですか?
尊敬する、目標である存在ですかね。先輩も後輩もいますが、実行委員ひとりひとりいいところがあって「こういう風になりたいな」って思います。あと、受け止めてくれる存在です。心理的安全性があるからこの人たちなら受けとめてもらえるなって思えます。
―まだ準備も中盤ですが、印象に残ってる誰かの発言や行動、場面は何かありますか?
店舗管理部で協賛を募集するビラ配りをしたときに、実行委員のなおきさんがとても良い話をしてくれたんです。あまり話したことはなかったんですが、他の人たちが固まって会話をしていたときにずっと話しかけてくれて優しいなと思いました。なおきさんは昨年初めてのきさき市に参加し、それもボランティアキャストではなく実行委員として関わったという点で今回の私と同じ立場だよという話をしてくれたんですが、その中で「昨年の最初の頃は、本当に自分がいてもいいのかなっていう思いがあってきつかった。でも10月くらいから忙しくなってきて、ちゃんと自分が必要とされる場が来たんだ。だから大丈夫だよ!」と言ってくれたんです。私からしたら皆キラキラして見えて、すごいな、私がいていいのかなって思っちゃうんですけど、そういうことをなおきさんも思ってたんだって。それで一気に自分の中で心の距離が近づいて、本当にありがたかったです。店舗管理部のリーダーのまおさんもすごく優しいんですよ。色々教えてくれて、ちゃんと私にも指導してくれて。 そういうこともあって、印象に残っているのは店舗管理部ですね。
―良い意味で印象に残ったことの話でしたが、逆に嫌な思いをしたことはなかったんですか?
最初はありました。全然ミーティングの内容がわからなくて…。大体みぃちゃんが励ましてくれたんですけど、それでもやっぱり新しくやらないといけないことが色々重なる度についていけないっていうのはしょっちゅうでした。本当にやってよかったかな、 間違ったかもしれないって落ち込むこともありました。
―これまで準備を進めてきて、何かここが課題だなと思うことはありますか?
自分に対しては、これからボラキャスが入ってきたときにうまくコミュニケーションをとれるかなという不安があります。実行委員らしさ…例えば指示を出すのはあまり得意な方ではないので。 それに、今の自分なら前のように時間はかからないかもしれないけど、ボラキャスとは一から関係を作っていかないといけない人がほとんどで、初めましての人と関係を築く部分にはまだちょっと不安が残っているんです。
でも、これも回を重ねたらなくなるのかな、のきさきだったら大丈夫なのかなとも思っています。 話をしたら仲良くなれるものなんだなって気付いたからかもしれないです。
―あいなちゃんはどんなのきさき市にしたいと思ってるんですか?
ゲストもキャストも皆が楽しめるのきさき市、思い出として残るのきさき市にしたいです。普段悩みを持っている子が飛び込んでも楽しいことがあるんだなって思えたり、子どもの頃に来たことをどこかで覚えていて、騎射場のまちにちょっと戻ってこようかなと思えるまちになったらいいなって思います。
―のきさき市全体のために、どんなのきさき市であったらいいと思いますか?
どんな温度感の人でも、皆が居心地のよいのきさき市であったらいいなと思います。話してみれば面白いこともあると思っているので、変に壁がなく、どんな熱量の違いがあっても本当に色んな人が居心地よく感じてもらえていたら、私自身も居心地よく感じるんじゃないかなって思います。
―最後にこれまで色々話してみての感想をお願いします。
言葉にしたらとてもすっきりしました。 私こう思ってたんだな、と。考えて話すことができて、次につながる大事な場だったんだなって思いました。話しているときに、ゆっくりでいいよとか待っていてくれるのがありがたかったです。
―こちらこそお話を聴くことができてよかったです!ありがとうございました!
第1回目のインタビュー、いかがだったでしょうか?
初めてでも飛び込んだ先には新しく自分の可能性を広げてくれる何かに出会える。そんなことを体現していたあいなちゃん。
最後まで駆け抜け、皆にとって居心地のよい、誰もが楽しめるのきさき市を作っていきます!
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