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連載再開のお知らせとともに

先週ようやくアパートを見つけた私たちです。ご心配をおかけしました。
本当にこのままではどうなることかという不安と、ここには書けない黒い感情に苛まれましたが、なんとか心の平安を取り戻すことに成功しました。休載中にサポートしてくださった皆さんは本当に感謝します。今度、帰国したらたくさん歌ったりして、何とかお返しするつもりです。そして何よりこの連載を続けることが読者の皆さん(と呼ばせてください!)への誠意かと思いますので、これからもよろしくお願いいたします。
今週から連載を再開したいのですが、なんとなく赤穂のことを書くモードになれない気もするので、フランス編と隔週になるかもしれません。
いずれにしても毎週、なんらかの更新は滞らせないようしたいです。もしよければのぞきに来てください。

フランスでの「ホーム」レスから見たホームレス雑感

フランスに来て1ヶ月が過ぎました。そのほとんどをリールでのアパート探しや事務手続きに費やしたと言っても過言ではありません。日本にいたときはハンコなどのモノとデジタルの二重雑務の煩わしさが際立ちましたが、こちらはほとんどデジタル化されている印象です。逆に作業スピードといいますか、一つ一つの工程が非常にのんびりしていて遅々として進まないことはフランスの方が多い印象です。日本の事務仕事はとても早い。作業がスムーズです。ただどちらも一長一短で、真ん中くらいで生きられたら楽なのになと思ったりします。
あとはホームレスがリールにはたくさんいますが、街の人と普通に話したりしている様子を見ると少し違うのかなとも思います。私の住むアパートの向かいのスーパーの前にも毎日座っているホームレスのおじさんがいます。アパートの窓を覗くと開店から閉店まで必ずそこに同じおじさんが座っているのが見えますが、別に店の人もおじさんをどかそうとはしないのです。
公共空間(道など)の捉え方が違うのかな、と思います。私の子どものころに鴨川や高野川の橋の下にたくさん住んでいたホームレス(当時は「こじき」と呼んでいた)はどこへ行ったんだろう。

ものの値段など

フランスは物価が高いです。昼食はお店で食べようとしたら2000円くらいはかかりますし、テイクアウトでも1000円以上はかかります。バゲットが一本150円くらいで買えるのですが基本的には日本の1.5倍から2倍くらいはします。日本だと「とりあへず100均へ行けば」というものも、高い値段を出す必要があります。
ただこれは私の子どもの頃を思い出せば、適正価格なような気もします。
学校で今日は分度器がいるとかコンパスがいるとか、そんなとき、必ず忘れ物をしていました。
「丸いシールを表に貼り付けて忘れ物の数を可視化し黒板脇にひっかける」
という鬼畜奴隷システムとしか言いようのない所業を思いついた小学校4年のときの担任の土屋先生のせいで私は忘れ物したときにしょっちゅう学校の向かいにあった文房具店の小松屋のお世話になっていました。
そのとき買った文房具など、ほとんどが300円ほどしていたものも、今は全て100円で買えてしまいます。しかしその安さは、知らない国の誰かの生活を踏んづけて享受していたのかもとも思います。そして100均を利用する私たちも誰かに踏んづけられているわけですが。
一言いいたいですね。
「その足、どけてくれます?」

来週はパリへ

ようやく研究が少しずつスタートできるかなと思います。来週は所属するパリの大学の授業があるのでパリへ行く予定です。フランス語は本当に全然ダメですがZoomのハンディレコーダーを持参したので、それで録音し繰り返し聞こうと考えています。これがあれば歌も録音できますからね!ということでアパートの次はギターを手に入れたいなと思います。

それでは連載再開、お楽しみに。明日、なんらかのものを書きます。
それでは!



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