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セカンドハウス 『山焼の日』
ちょうど1ヶ月ほど前、セカンドハウスの近くの大室山で毎年恒例の『山焼き』の開催日を知り、今年は仲間と行ってみようかと計画してみることにした。
大室山の山焼き
https://omuroyama.com/event/yamayaki/
昨年のセカンドハウス の仮契約の日、不動産屋さんとの約束の時間に早く到着してしまったので、周辺を車で散策をしていたところ、山焼きの開催日とは知らず、大室山周辺が大渋滞や消防車両等で『なんだか物々しい感じ』になっており、どうしたものかと思っていた。
そして、時間になり不動産屋さんに戻ったところで、担当の方から『今日は順延した山焼きの日なんです。』と聞かされ、『へえ』と納得。
というわけで、昨年は山が燃えている最中に仮契約となった。
そうした昨年の経験を踏まえ、『どうしたら駐車場に入ることができるか』、『駐車場に入れなかった場合、できるだけ近くで見るにはどのスポットがいいのか』、『小室山からゆっくり遠目に見るのもいいのでは』、『輪行がいいのでは』、などなど様々な意見がLINE上で長々と交換された。
しかし、お天気がいいだけでも、強風であったり、葉が濡れていると順延となるらしく、当初の予定開催日に開催されたことがあるのは珍しいくらい、ということで、友人たちも段々都合が付かなくなり、結局今年はパートナーと二人で来年のための『ロケハン』することになった。
山焼き開催の有無は当日の朝6:30に発表される。
お天気もいいし、風も強くない、昨日も雨は降らなかった。
6:30にホームページをチェックして開催決定を知り、いそいそと車で出かけた。
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まず、朝9:00からの『お鉢焼き』には間に合わない。
お鉢焼きとは、山頂の浅間神社での儀式の後、火山のクレーターの部分を先に焼くことで、それは8:00までに到着した600名位だけリフトで上がり観ることができる。開催の有無発表が6:30なので、自ずから1時間半以内に現地にたどりつけるのは、近隣にお住まいの方や、周辺に前泊している人たちとなる。
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私たちは、12:00からの本焼きに合わせ、『渋滞や待ち』を覚悟してコンビニで食料を調達し、山の麓の駐車場を目指して進んでみた。
9:30前には、ちょうどお鉢焼きの最中で、前方に火山の噴火のように山の頂上から煙が上がっているのを見ながら車を走らせていた。前をゆく路線バスも満員だ。
そして、ノロノロと車が連なり始め、幾つか分かれている駐車場はやはり何処も満車。
片側1車線の一般道なので、駐車場入庫の為に待つことはできない。
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このままで行くと最後の駐車場まで入ることもできず、ただ緩やかに流れに乗って押し出されることになる。
半ば諦めて『次の策を考えないと』と思っていると、ちょうど自分の車が駐車場の出入り口に差し掛かったところでたまたま出庫する車があり、警備のおじさんが旗を止めてくれた。
なんと奇跡的に入庫できたのだ。
ちょうど、朝のお鉢焼きが終わって降りてきた人々のタイミングと合致。
入れなかった前後の車にはかなり申し訳けなかったが、これも『浅間神社の思し召し』ということにしよう。
時間は10:00。本焼きまで2時間もあるので、周辺散策とビュースポットを探したり、車で寝転がったり、おやつを食べて時間をやり過ごし、いよいよ本焼きの12:00を迎えた。
さくらの里公園には、敷物を持って、早くからカメラスタンバイや陣取りしている人も多数。
そして時間になり右サイドから煙が上がり始める。松明を持った人が目の前に現れ、点火。
以後は、このような感じであっという間に山頂まで燃え上がっていった。
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炎と煙と太陽と雲が合間って、20分間の光の大スペクタクル。
歓声をあげながら、フィルムカメラとGRⅢとiphoneの動画録りで大忙し。
煤も降ってくるので、フードをかぶらねばならない。
ライカに煤は危険だ。
しかし、なかなか出来ない体験に久しぶりに興奮した。
さて、未だ煤を振りまいている山と同じで興奮冷めやらぬが、帰路のことを考えなければならない。
案の定、駐車場に移動したら、上下線渋滞のため、全く出庫の目処立たず。躊躇せず、車間にグイグイ入っていかないと、いつまでも出られない。
駐車場を出るのに30分かかってしまった。
渋滞を抜ける間にも、狭い道の間を自転車族がすり抜けていく。
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今年は奇跡的に駐車場に入れたので、結局のところ、正確には通常のロケハンとは言えないだろう。
さて来年は、どうしようか。
セカンドハウスに戻ってきたら、数キロ離れているのに、焦げ臭い匂いと風に乗って飛んできた煤が玄関に溜まっていた。
早速、友人達に報告。
『来年は是非輪行しよう』と返信がきたが、やはり、自転車でも危ないでしょうね。
追記
山焼きが終わると今度はリフト待ちに大行列。
どうやら焼きたてホッカホッカの山に登っていけるようだ。
また、それも面白そう。