タカシクエスト 第1章
20××年。脳力と学力の強化に成功した僕は、綺羅カーン軍団を倒すべく東京・秋葉原へと向かった。
船橋駅までの道のりをすたすたと歩いていると、鼻水が垂れてきて唇へと伝わった。
僕は、右手で唇を拭った。
するとそれは鼻水ではなく鼻血であった。
僕は慌てて近くの薬局に寄りティッシュ・ペーパーを購入した。
そして薬局の外の路上で鼻血を拭き取っていると、近くを歩いていた20代くらいの年齢のOLが僕を見ながら悲鳴をあげた。
僕は意味が分からなかった。
でも、手に持っているティッシュ・ペーパーをよく見ると、それはなんとティッシュ・ペーパーではなく○○○○だった。
ティッシュ・ペーパーと○○○○を間違えて購入してしまったのだ。
片手に血がべっとりついた○○○○を持っている男…。OLが悲鳴をあげるのも無理はなかった。
僕は船橋駅まで逃げるように走った。
オラに力(お金)を分けてくれ~。