切妻の屋根裏より ~その13~
現実と非日常
あくまで個人的な考えですが
「ファッション」はいわゆる「芸術」とは違うと思います。
あえてこんな風な言い方をしますけど
「そんな高尚なものではないだろう」
と、ずっと思っています。
テクニカルな見方からもそう思うんですが
ここでは少し概念的な話を^^
ファッションのムズカシイ所は
実際に扱う「服」と言うものと
それに付随する「付加価値」みたいなものが
距離を置いて存在する現実だと思うんです。
早い話、物理的な服の機能は
暑い、寒いの対応で事足りますが
「デザイン」になりますと
極端に言えば「機能性」なんて無視されます。
それが「付加価値」ですよね。
まぁ、言ってしまえば「ブランド価値」
ネームバリューです。
正直、そんなものの価値の高低は
その服の本質とは何の関係もなく
世間の評価ですべてが決まってしまいます。
その情報を一昔前までは
作り手側である程度操作できたんでしょうけど
現在はご存じの通り
価値観が多様化したとか
情報が双方向に流れるようになったとか
様々な理由で
いわゆる「流行」みたいなものを
意図的に作ることが出来なくなりした。
・・・
ちょっと話がそれました^^;
その「付加価値」をブランドに持たそうとしますと
どうしてもその世界観は非日常と言いますか
ある種、浮世離れしたイメージを持たせざるを得ないと思うんです。
でも、服と言うものはどこまで行っても現実的な
言ってしまえばただの道具でしかありません。
このはざまを埋めることが難しいんです。
私自身、20数年このことに頭を悩ませています。
で、我々が展開しているブランドの世界観の構築に
多少でも役に立つのかな、と思いまして
街角の写真なんかを撮ったりしています。
ホントはプリンスエドワード島に行って
写真を撮ってみたいんですけどね。
愛機はNikon F3 Limited
理屈じゃないんだ!フィルムなんだよ!!
^^
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