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自分を許さずに生きる

こんばんは、きせきです。
今回のnoteは表題の通り、自分を許さずに生きることについてお話していこうと思います。

「恋とか愛とかやさしさなら」

先日、一穂ミチさんの小説「恋とか愛とかやさしさなら」を購入しました。SNSの本紹介動画と帯の文章が魅力的だったのが決め手で。
購入後すぐには読み始めなかったのですが、数日後、恋人が泊まりに来た時に思いつきで「この本買ってみたんだ、読んでもいいよ」と言ってみました。
恋人はもともと読書が好きなのですが、この本に惹き込まれたことも相まって、どんどん読み進めていきました。翌朝、自分用に1冊買いに行くと言った時は驚きました。同時に嬉しかったです。「私も早く読んで感想シェア会をしよう」と、空き時間に恵まれた日に一気に読破しました。

感想シェア会

私が読了した時、恋人はまだ第2章を読んでいませんでした。そのため、第1章の感想などについて話しました。
やはり出たのは「恋人が啓久と同じことをしてしまったら◯◯はどうする?」という質問。彼の答えは「葵のようなものの見方をする」でした。しかし、私の答えは「結局は新夏と同じ選択をすると思う」でした。なぜこう答えたのか。それが今回このnoteに残しておきたいものです。

私の行動指針

初回のnoteでお話した通り、私には「いじめられた経験」と「いじめてしまった経験」があります。お時間のある方はよろしければ読んでください。

私は自身が過去に行ったいじめについてずっと考えてきました。
二度といじめをしてはいけない」、「忘れてはいけない」、「軽視してはいけない」、そして「(許されるために)謝ってはいけない」と思ってきました。それはこれからも変わりません。

「謝ってはいけない」と思うのは、謝ることは相手に許す選択肢を用意させてしまうからです。以前別の用件でお世話になったカウンセリングで、「いじめてしまった相手に謝ったらいいかもね。成人式の時とか。」と言われました。
一瞬、「確かにまだ会える機会はあるのか、謝れるのか」と思いました。でも、相手の立場になった時、嫌なことをしてきた人に謝られたら「え、許さないといけないの」「許されることだったと思ってるのか」等といった、嫌な気持ちにさせてしまうと思って。相手を軽んじる行為は二度としたくないです。

いじめも盗撮も加害行為。その前提は覆らないので、起こしてしまったあとの行動も同様になると思うんです。
傷つけてしまった方とは基本的に関わらないように生きる。二度と同じことはしない。身近に同じような被害を受けている人がいたら、味方になる。直接的でも間接的でも、できる形でいいからその人の味方になる。
それが自分なりの最善だと思っています。

別れる理由

そのせいか、私も納得できるような別案がない限り、恋人にも同じような考え方を求めてしまうと思うんです。

私が啓久だったら、盗撮してしまったことを軽視しない。盗撮する前の自分が享受していた幸せを、盗撮した後の自分も同じように享受できるとは思わない。
そう思うから、その点において、序盤の啓久とは心を通わせる関係性ではいられない。それが私が新夏の立場なら遅かれ早かれ別れを選ぶ理由です。

盗撮して被害者を傷つけてしまったことを深く反省し、盗撮という行動をしてしまった「あの時の自分」を許さない。そういう姿勢をとってほしかった。それでも別れてはいたと思うけど、たまに会って話す程度の関係性はあったんじゃないかと思う。

私が思う最善の生き方

私は「あの時の自分」を許さないまま生きています。
現在の自分ごと攻撃すると今を生きれなくなってしまうから、あの時の自分と「その後の自分」、「今の自分」を別人のように捉える。
そして、あの時の自分を心のすぐに取り出せるところにしまっておいて、時々取り出して向き合う。

これを継続できた期間の長さが長くなるほど、あの時の自分と今の自分が別人になっていって、今の自分を肯定することができ、好きになれると思うんです。

多分、同じことを繰り返さないためにも、今の自分を肯定して好きになることは大切で。当時の自分がこう思えてたら、多分していない。たらればだから言いきれないけれど。

おわりに

長いnoteになってしまいました…。
ここまで読んでくださったみなさん、ありがとうございます。

最後に近況報告をします。今月で、恋人と付き合ってから5ヶ月になります。お互いにどんどん好きが増して愛おしくなっています。
冬は心身の調子が下り坂になりやすいのですが、恋人のおかげで去年よりはわりと元気です。ほんとにありがとう。
できることが少しずつ増えて嬉しいです。でもやりたいこととやらないといけないことが多くて。しんどい日々は続きますが、もっと強くなりたいです。

以上、きせきでした。動けないくらい寒いので、みなさんもご自愛くださいね。

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