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読書感想『「いい人」の本性』第二章 中立を装う人

第二章 中立を装う人

この章では「二〇二二年二月末にロシアがウクライナに軍事侵攻して以来、「中立を装う偽善者」が続々と出現している」という一文で始まる。

飯山氏は「中立というのは、それ自体が「いいこと」であるわけではない。中立とは、どちらの側にもつかず距離を置く立場を意味するに過ぎず、それがすなわち「いいこと」だという理解は過ちであると断ずる。

犯罪の加害者と被害者を前に、私は中立なのでどちらの側にもつかないと胸を張る者を「いい人」と評価できるのか? と問う。

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2,846字
拝金主義者、中立を装う人、国際テロ事件の首謀者、容疑者は「かわいそうな弱者」、弱者ポジションのうばい合い(争奪戦)……興味ある章タイトルの並ぶ著作を一章ごとに掘り下げた読書感想という名の述懐。

飯山陽氏の『「いい人」の本性』の読書感想を章単位で記述。 著作の内容から想起したわたし自身の体験や思いを書き綴る。まえがきから一章ごとの記…

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