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【参考動画】発達障害の親に育てられた子供のうつ病

今回は、発達障害の親に育てられた子供がうつ病になる事例について、「カサンドラ症候群」になぞらえて解説されています。

益田裕介ドクターは、防衛医大卒。陸上自衛隊、防衛医大病院、薫風会山田病院などを経た開業医です。

動画概要欄の文字起こしから、下記に推敲して表記しています。
益田ドクターもまた早口ですが(笑)是非ご覧ください。たくさん具体例をあげてくれているので、分かりやすいです。


親が発達障害で子供が困る。自分の親は毒親だったんじゃないか、ひどいことをされた、愛情を受けられなかったと訴えて、大人になってから病気を発症することは結構あります。

現代は、家族以外ではそれほど親密な関係はありません。 学校の先生もほどよい距離感で勉強を教えるということになっています。
そのぶん家族、母親と子供たちの結びつき、父親と子供たちの結び付きは強くなっています。 うまく機能している家族だったら良いのですが、機能しない場合、セーフティーネットがなかなかありません。 それで困り、大人になっても心の傷を持っている方がたくさんいます。

夫が発達障害でその奥さんがうつになってしまうことを「カサンドラ症候群」と言うのですが、その言葉を借りて、子供がカサンドラ症候群のようになってしまう、うつ病のようになってしまうことを解説してみようと思います。

発達障害の「ASD」は自閉スペクトラム症「ADHD」は注意欠如多動性と言います。ASDとADHDは合併することが多いのですが、今回はADHDの特徴は伏せておきます。
ASDの中でも大きく「受動型」「積極奇異型」の2つに分けられるので、その2つの特徴を解説するとともに、子供はどういう影響を受けるのかということを話そうと思います。
ASD受動型といってもADHDの要素はあるし、ASD積極奇異型といってもADHDの要素があるということです。

ASD受動型


ASD受動型というのは受け身で自分の主張がなくて、どうしたらいいかよくわからない、自分の意見がないタイプです。興味関心の幅が狭く、世間の暗黙知がわかっていないことが多い。

子育ても普通にできると言うのですが、なかなか子供の気持ちがわからなかったり、世間の常識が身に付いていないので、結果的にネグレクトになってしまいます。

子供にご飯は与えているけど愛情を注げていないとか、愛情を注いでいるつもりでもきちんと言葉にできていないボディータッチが少ない、しつけをしてあげられない、宿題を見てあげられないなど、ネグレクトのようになってしまいます。子供は、自分は愛されていないのでは? と思います。

親の表情も読みにくい。無表情だからよくわかりません。 笑ってくれないので、愛してないのでは? と感じ、不安になる。親に質問をしても、的外れな応答をされます。
逆に、子供が母親をコントロールしてしまったり、親が子供の手下みたいになることがあります。ただし、すごく的外れで使えない子分です。

ASD積極奇異型


ASD積極奇異型の親は自分からガンガン行く。 やり過ぎちゃいます。 ベラベラベラベラ一人で一方的に喋る。こだわりを押し付けます
自分の好きなものとか自分の意見を押し付けて「あんたもそう思うよね? 絶対そうだよね?」と言ったり、テレビを見ていても「あの人は悪いやつだ」「あいつは性格悪いんだよ」と自分が思い込んでいることを喋り、子供は延々と聞かされます。

こだわりが強いので、教育的な虐待も起こります。
「 絶対勉強しろ。宿題しろ」と言って、子供が泣いても夜中の三時とか四時まで絶対寝かせない。大人の体力で子供を縛ってしまう。
それが正しいと思い込んでいるので、パワハラだと全然わかっていません。 正しいことなんだと言ってやってしまいます。

教育方針や、こうだというものは決まっているので、先生、夫、両親が、「それやりすぎだよ」「そこまでやらなくてもいいよ」と言っても、「いや、この子は絶対東大入れるんです」とか言って、叩いたりしながら勉強させたり、周りの意見を聞かないこともあります。

あとはセクハラです。子供の性的な体験を聞きだしたり、自由にさせてあげません。 年頃になると片思いの相手とかできたりするものですが、「あんた誰々君が好きなんでしょう? 恥ずかしい女」みたいな言い方をして、子供の自尊心をすごく傷つけます。 デートなどしようものなら 「そんなの20歳を越えないとダメだ」と、ひっぱたいたりします。

こういうことは発達障害ではよく見るパターンですが、こういう人が親になったときに、子供、奥さんないし旦那さんはとても苦労します。
それなのに周りの人たちは「あなたのお母さんはちょっとおとなしいんだねとか」「勉強熱心なお母さんだね」みたいに言って、止めてくれません。

まだまだ世間は発達障害の理解が乏しくて、その被害に遭っている子供たちは放置されているということです。
そのような子たちが大人になって通院して「自分の親はやっぱり発達障害だったのか」とわかるパターンも結構あったりします。

発達障害の親の特徴

 
発達障害の親ということは、相談しても理解してくれない親ということなんです。 子供は、すごく寂しくて孤独で不安になってしまいます。
生まれてから大人になるまで、ずっと不安感がある。 全然理解してくれない、誰も理解してくれないという思いを抱き続けるので、結構まいってしまいます。 対人関係が不安定だったり、他人のことを理解しにくい子供が育ってしまうという感じです。

親から「かわいくないやつだ」「迷惑かけないで」などと言われていることも多いです。 発達障害の人たちは自己中心的だったりしますし、親になかなかなりきれません。

親になると、子供のためだったら何でもしてやろうという脳内麻薬が出ます。 脳内麻薬が出るからある程度嫌なことも耐えられるのですが、その脳内麻薬の出が悪いというのもあるし、なかなか親という立場に切り替わったことを理解できません。

なので、ストレスがたまると、子供に対して悪口を言う。 「可愛くないやつ」「迷惑かけないでよ、わたし頑張ってるのに」みたいなことを言って、子供に不必要な罪悪感を植え付けることがあります。

あとは、家の中を片付けられない、お金や時間を徹底的に管理するのが好きな人が多いです。
子供に対するおやつ代をケチったり、食費をケチったり、子供が勉強する時間をきっちり計ったりするので、子供は息苦しくなります。

モラハラもします。 「誰が金を稼いでると思ってるんだ」「あんた、テストの成績が悪かったんだから、もっとしなさい」「約束したでしょう」などと、正論で追い詰めます。

あと「これだけしてあげたのに」「あんたは私を裏切るんだね」と子供を責めたり、周りの意見を聞かないので夫が浮気をしたり、離婚したり、自分が家を出ていったりすることもあります。

子供は人間というものを理解できなくなります。人から愛される、理解される、相談したら答えてもらえるという経験がないので、人のことがよく分からない。家で安心して過ごせない。なので、大人になってから境界性パーソナリティ障害と診断されたり、依存症になったりすることがあります。

毒親というより、ただの発達障害だと思います。早い段階で診断し、サポートを得ることが大事になってきます。

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苦笑。
わたしの母親は、ASD積極奇異型、ガンガンいくタイプっすねー(^^;
いやあ、人の話を聞かない聞かない。人に意見を押し付ける押し付ける。そして間違いを認めない認めない(笑)

いやね、毒親ってワードが流行りだしてから、んんん? って思って、発達障害ってワードも知って、さらに、んんん? ってなったわけです(笑)
で、なんか回答が出たっぽいなーと(^^;

まあわたしの親ですんで、もう80超えてるわけで、いまさらどーこーならないでしょ。なので、わたしが受け入れるしかないのかなと思います。
思いますが、わたしには後遺症があるわけで、それとも向き合わないといけないわけです。むむむ。

「人から愛される、理解される、相談したら答えてもらえるという経験がないので、人のことがよく分からない」

これ、分かるーー(^^; やべえ(^^;
とはいえ、病名が判明したらちょっと安心するのと一緒で、そういうことかって分かったら、対処のしようもありますし。知識って大事ねーー(^^;


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如月ふあ
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