女子生徒「ばい菌」扱い いじめ男子3人に賠償命令 京都地裁
2020年。当時小学生であった女子生徒を「ばい菌のごとく扱った」として、同級生の男子生徒3名に京都地裁が約30万円の慰謝料の支払いを命じる判決を出した。女子生徒側が求めた賠償金は300万円だった。
元同級生の男子生徒3人は、2020年、女子生徒に対して授業中にやじを飛ばしたり、避けたりした。女子生徒は5年生の冬以降登校できなくなった。市教委は、いじめ防止対策推進法の「重大事件」と認定した。
男子生徒らは女子生徒に対して「〇〇(女子生徒の名前)エキス」と言いながらタッチをしたり、女子生徒が触ったプリントの箇所を避けた。これに対し裁判長は「他者をばい菌のごとく扱うに等しく、尊厳を著しく損ない、人格権を侵害する言動」と指摘。当時の年齢を考慮しても許される程度を超えるとして、違法とした。
ただし、別に不登校の要因があったとも考えられるとし、心身の不調や不登校との因果関係は認めなかった。
男子生徒3人のうち2人については、京都地裁が昨年6月、市立小時代に別の児童の持ち物を壊すなどしたとして、慰謝料15万円の支払いを命じていた。
という記事を見た。
ようやく身体的暴力だけでなく、精神的暴力も罪に問われる時代になったかと感じた。ようやくだな。そして未成年でも罰金刑に処される。30万円というのはまた随分と軽い罰金刑ではあるけど、罪が罪と認められたのは大きいと思う。
とはいえ授業中にやじを飛ばしたってことは、教師は知っていたわけか?
昔のことを言っても仕方ないのだが、昭和の時代にもクラスメイトを「ばい菌扱い」なんてのは当たり前にあった。わたしはそれを言われた当事者だ。
だからこそ、この記事に注目した。やっと時代はここまで来たかと思ったからだ。ため息交じりではあるが。
当時のわたしがスマホを持っていたら、ボイスレコーダーを持っていたら、詳細な記録をつける知識を持っていたら、インターネットで知識を得られたら、そして訴訟を起こすだけの財力があったら。「もしも」を語っても空しいだけだが。
わたしの場合は10年間のいじめだった。その後の人生を大きく狂わされた。しかし完全に泣き寝入りだ。証拠を残せなかったからだ。そういう知識も持ち合わせていなかった。
今、現在進行形でいじめにあっている子供がいたら、全力で記録をとって、隠ぺい体質の学校などすっ飛ばして訴訟に持っていけと言いたい。きちんと人権を尊重してくれる機関に相談してほしい。もう法律があるのだから。
10年前にできた法律なのか。それにしちゃ、なかなか浸透しないね。とはいえ、精神的暴力に対する罰金刑が出るようになったってことは、少しずつは変化してるってことなのかな。
いじめは時として、精神病を患ったり、その後の人生を大きく狂わす。
進学、恋愛、人間関係、仕事、結婚、子育て全てに後遺症が波及する。病気になれば仕事も出来なくなる。なんの保障もされない。
訴訟を起こすならね、受験シーズンの2月がいいよ(笑)