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「最悪な平和」と「まだマシな戦争」

先日興味深い動画を観た。岡田さんの動画。


ちょっと長いんだけど、んで無料動画で途中までなんだけど、時間あれば見てほしい。

これは思考実験。
大陸の真ん中にとある小国がある。過去500年くらい隣国と国境線で戦争をしていた。近年国境線でレアメタルが発見される。隣国との戦争がまた勃発する恐れがある。しかしその資源を手に入れられれば、今後50年~100年くらいは経済状態が良くなり国が発展すると予想される。

現在の国の状況は30年間経済状態が悪く、失業者が多く、自殺者が年間20000人発生している。戦争となったら失業者はなくなる。最初の年に戦死者が10000人。次の年から年間1000人という予測である。

「最悪な平和」と「まだマシな戦争」。あなたならどちらを選びますか。

正解はありません。
戦争か平和かという問いは、言ってみれば究極の問いでしょう。
その問いに対して真剣に考えること自体が大事なわけで、「正しさ」なんてものは、時代や環境や人によって180度変わるわけです。
絶対悪だと言われ続けてきた戦争に対し疑問を投げかけることもまた、大事なことです。


また、ウォルトディズニーの作ったプロパガンダ作品の話と、「風立ちぬ」 「もののけ姫」 の内容を話して、別の思考実験も試みる。

「風立ちぬ」

大正から昭和にかけての日本。幼い頃から空に憧れを抱いていた青年・二郎は、航空機の設計士となる。やがて関東大震災が起きて人々が混乱する中、彼は菜穂子と出会い、のちに結婚する。二郎は病弱な妻を支えながら、飛行機づくりに没頭する。

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わたしはジブリ作品は観ないんだけど、有名作品なのでご存じかと。
二郎はパイロットになりたかったのだけど、視力がとても悪かったのでなれなかった。代わりに航空機の設計士となる。
病気の妻の世話も出来ず、妻は二郎を待ちわびながら病院で死亡する。
二郎は人生の全てをかけ、自分の夢である美しい飛行機を作り上げる。それが有名な零式艦上戦闘機、ゼロ戦である。
この戦闘機は積載量が多いわりに長距離飛行が出来るという、革命的なものだった。その性能を知った軍は、これがあればアメリカとの戦争に勝てるかもしれないと思ってしまう。そして真珠湾攻撃が実行された。

二郎は自分の夢を追い求め、飛行機を作ることを続けて良かったのか。
それとも夢を諦めて、飛行機を作ることをやめるべきだったのか。

これが「風立ちぬ」での、岡田さんの問い。
「もののけ姫」の方の問いは、動画を観てくだされ(おい)


わたしが子供の頃は今よりも日教組が元気すぎて(おい)戦争は絶対悪だと教え込まれていた。夏休みの出校日には「はだしのゲン」が体育館で上映され、自衛隊員の子供は教師から差別されいじめられる。そんな時代だった。

広島、長崎への原爆投下は「日本人が悪かったから」と教えられた。
修学旅行は原爆資料館で、自虐的な歴史教育ばかりだった。

ただ、現在のウクライナ戦争を見て、どう思うだろう。
また、中国が台湾と戦争を始めたら、日本が巻き込まれることは必須だろう。それらについては、どう教育されているのだろう。
どこかで若い人が「戦争をするくらいなら中国に占領された方がいい」と言っていたのを見たが、やはりその手の教育なのだろうか。

一方的に押し付けられた教育は、いわば洗脳だ。
自分で調べ、様々な可能性を想像し、考え抜いて答えを出す。
こういう思考実験は、子供の頃から必要なものだろうと感じた。