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西の高野山『太龍寺』のお陰
ただ、自分の直感を信じる
みなさんこんにちは。きさらぎです。
今日は、徳島県の太龍寺にお参りに来ております。長らくお参りには行けていなかったので、本当に有り難かったです。
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太龍寺と言えば、お大師様が修行をされた場所。昔はとても道が悪く『遍路転がし』とも言われておりました。でも、今はロープウェイで11分。ガイドのお姉さんの説明を聞きながら、あっと言う間に頂上です。
そして、なぜ今回、こちらのお寺に行くことになったかと言うと。
実は、私は占いとかスピリチュアルなことが結構好きで、YouTubeでも、そちら系を見ることがあります。オラクルカードだったり、占星術だったりですね。
で、あるオラクルカードのYouTuberさんが、本の出版の記念講演会を、福岡ですることになったのですよ。最初、その情報を動画内で聞いたときは『あ、そうなんだ、本の出版なんて凄いなー!』くらいの気持ちでした。
でもね。
その次に、また動画内でその話がでた時に『あ!行かなきゃ!』って、なぜか思ってしまって。
理由は分かりません。ただの直感です。
今はメインのお仕事も終わってしまって経済的な余裕もなく、どこをどう切り詰めようかなって考えてたくらいですから。それでも、どうしても『行かなきゃ!』って思いがつのってしまって。
絶対に行く!
そう決めてからは早かったです。講演会のチケットは、発売と同時に申し込みをし、JRの切符を手配して。田舎者で、オマケに旅行の経験なんてほぼない私は、四国から博多までの日帰り旅行を、何度も頭の中でシュミレーションしました。
そして、講演会当日ー。
本当に、あっと言う間の時間でした。内容もとても濃かったし、今の自分に必要な言葉が次々と飛び出してきました。
質問の前に、答えが先に返ってくるー。
まさに、そんな感じでした。
そして、また直感で『太龍寺に行かなきゃ!』って、思ってしまったんです。
ここでちょっとお寺の説明です。
『太龍寺』とは、四国88ヶ所の二十一番目札所で、西の高野山といわれるくらいスケールの壮大なお寺です。お大師様がまだ19才の頃、太龍ヶ嶽によじ登られ、求聞持法を修されたと言われています。そして、その修行中のお大師様を大龍が守護したそうです。
私が訪れた日、本堂横にある求聞持堂前にはお灯明がともされ、中では修行中とゆうことでした。
とにかく行動
福岡から帰って5日後、私はまたまたJRに飛び乗りました。ホテルにさっさと荷物を預け、見知らぬ町の中、太龍寺を目指して進みます。
1時間に1本しかないバスに乗り遅れないよう、ただただひたすら歩き続けます。バスを降りてからも、山道をひたすら歩き続けるー。
でも。
風がとても心地よかったり、雲がなんだか龍のかたちに見えてしまったり。もし、私がお金のことだけを考えて、今回の行動に出なければ、味わえなかった気持ちです。
そして何より、我慢することの多かった自分の気持ちを、解放してあげたかった。自分のやってみたいって気持ちを、叶えてあげたかった。
そうそう。
夜、案の定、足がつりそうになってしまってね。湿布とかなんとかいっぱい持ってきてて、貼ったんですけど。
それでもやっぱりつりはじめて。
で、『有難うね。今日も一緒に歩いてくれて。大変だったよね。でも、お陰でお参りできたよ。本当に有難う。有難うね』って言いながら、足を擦ってたんですよ。
そしたらね、なんかね、わけわかんないんだけど、涙がボロボロ出てきちゃって。泣きながら足を擦ってたら、いつの間にか足が何ともなくなってて、またビックリしちゃって。
今までいっぱい歩いてくれた足は、こんなに頑張ってくれてた。この手も体も、私を支えるために、頑張ってくれてた。何かそう思うと、涙が止まらなくなってね。
もう、ほんまに有難うしか出てこんかった。
いつか、もっと時間が経ったら『太龍寺にお参りに行ったのは、こんな意味があったんだ!』って、気付く日が来るかもしれない。
でも、今日は頑張ってくれてた自分に有難うって気付けたから、本当に幸せな1日だったと思います。
見えないものを感じる力
徳島、2日目です。
昨日は、枕が変わったせいか、なかなか寝付けず、夜中に何度も起きてしまいました。そして、5時半に目覚めたときには肩が凝りすぎて、頭はガンガンしてるし、こりゃ、今日のお参りは無理かなぁなんて思ってたんです。
実は、昨日は太龍寺を出て、道を間違えて1時間近くウロウロしてました。
ヤバい!バスに乗り遅れる!!
これを逃したら、次は2時間後です。おんもい荷物を肩に食い込ませながら、田舎の山道を全力疾走。携帯片手に山道を、髪振り乱しながら全力疾走している私の姿は、たぶん誰が見ても
『おばちゃん、道間違えたんやね』
ってひと目で分かったと思います。もし脇道から猪や鹿が飛び出してきても、ドロップキックで蹴散らす勢いで走ってましたから。
で、結局何が言いたいかと言うと、そのせいで足がつって肩凝りしすぎて頭がガンガンだったってことなんですね。はい。
で、話を元に戻すと、フラフラする足取りで朝食会場まで降り、朝食を何とか口の中に詰め込み、やっと部屋に戻ってきました。で、その時に、ふと思ったんです。
自分、何しに徳島まで来たん?
そんなことで今日1日を棒に振るつもりなん?って。
体調が悪いんなら、お参りに行って、お大師様に治していただいたらいいやん、って。
はっ!その通りや!!
私、何をヘタレたことを言ってるんやろ。そんな曖昧な覚悟で来たんじゃない!!
気持ちを切り替えて
『そしたら、行こうか。一緒に歩いてな』
自分にそう声をかけながらホテルを出ました。心の中では、ただひたすら(絶対にお大師様が治してくださる。絶対に治してくださる)と、唱えながら。そして、バス停についた頃には、気持ちがしゃんとしてきたせいか、頭痛はほぼ収まりかけていました。
そして、バスに乗ったときには安心して、涙が込み上げてきました。諦めなくて良かった、これでまた今日も1日、お参りさせていただける。本当に有難い‥。
そして、今日は昨日お参りできなかった『舎心ヶ獄』にもお参りさせていただきました。
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足元は、ゴロゴロと小さな石もありますが、それでもまだ、なだらかな山道が続きます。一体一体の仏様にご挨拶申し上げながら歩いていくとー。
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お大師様が来てくださった!有り難くて再び涙が込み上げてきました。と思ったのは、ほんの一瞬。まぁ、坂道のキツいことキツいこと。はぁはぁと肩で息をしながら、心の中ではずっと『南無大師遍照金剛』とお唱えしておりました。
でも。
お大師様は、修行のためにもっともっとキツイ崖をよじ登られたのだ。そしたら、私はこれごときで一体何を弱音を吐いているのだろう。
そして、物凄い傾斜の山道は続きます。こんな凄い道、帰りは無事に降りられるだろうかと、ふと頭をよぎったりもします。
だけどなぁ。
ただただ、お大師様に会いたいんよ。
理由なんか、自分でもよぅわからん。
ただ、お大師様にひと目お会いしたいんよ。
お大師様にお会いできたら、また泣いてしまうかなぁと思ってたけど。でも、もう涙は出ませんでした。
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きっと、その物凄い迫力に圧倒されてしまったのだと思います。『大師像』と書きましたが、私にはまるで、呼吸をしておられるように見えました。
『今を生きよう』
『本当の自分を生きよう』
心のそこから、そう思えました。
お大師様の後ろ姿を拝謁しながら、きっとまたお会いできる日が来ると信じながら。
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もし、お大師様に通じるこの道が、人生だとしたら。なだらかな道が、一気に傾斜がキツくなるこの道が、人生なのだとしたら。
苦難の時、押し潰されそうな時、諦めそうになった時。
きっと、いつでも一緒にいるのだぞと、私がそばにいると感じなさいと、そう言ってくださっているように感じました。
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厳しい道を一緒に降りてくださり、ここからはなだらかな道へと続きます。
お大師様に御礼を申しあげ、太龍寺を後にしました。帰りのバスの中、私の心も体も本当にスッキリとしていました。
見えないものを感じる力。
信じる心。
目に見えることも大事。
目に見えないことも、同じ様に大事。
目に見えることばかりを追い求めて、大切な何かを失わないようにしなければ。そして、今日もまた、大切な気づきをいただきました。
お大師様、今日も1日、有難うございました。
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有難う、太龍寺
太龍寺、2日間連続の参拝を無事に終えることが出来ました。帰りのバスに揺られながら、なぜか遠い昔のことを思い出していました。
母親は、私が小学生の時に他界しました。記憶は、ほぼありません。父親から愛された記憶もありません。そして、まごっちが出来たこの歳になるまで、色々なことがありました。
でも『あの時、違う道を選択していれば』とは、思わないようにしています。
違う道を選択していれば、今より幸せだったのでしょうか。
そんな風に考えてしまうなら、違う道を選択していたとしても『あちらの道を選択しておけば良かった』と思うでしょう。今の自分がどうであれ、その時その時に、自分なりに考えて出した精一杯の答えだと考えるようにしています。
幸せに到達するために、なだらかな道を延々と歩き続けるか。それとも、傾斜はキツくても、一気に登り詰めるか。人それぞれ環境も考え方も違います。
ただ、生まれてくる前の私は、どうやら後者の人生を選んだようです。だからー。
もーボチボチ幸せになってもえぇやろ!
いや、じゅうぶん幸せやとは思うけど、もうちょっと幸せになっとこか!!
ほな、ホテルの晩御飯や!
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そして、本当に美味しかったです
あ、そうそう。
舎心ヶ獄のキツイ方の坂道を降りる時に、右足の人差し指、ちょっと痛めてしまったみたいで。私の足、親指より人差し指が長いので、どうやらそこに負担がかかってしまったようです。ホテルに帰って確認したら、爪が真っ青になってました。
ごめんごめん。痛い思いさせたね。でも、頑張ってくれて有難うね。
しばらく両手でそっと包み込み、痛みが治るように祈りました。
そしてー。
お風呂を終えて出るときに、段差が高くてそこに思いっきり、真っ青に腫れ上がった人差し指をぶつけてしまいました。
うん。多分、折れてはないと思うけど。折れてほしくはないけれど。折れたんじゃないかと思うくらい、痛かったんやけど!突き指位にはなったと思う!!
今すぐ、光の速さで幸せになってくれ!!
わしの人差し指!!
違う意味で、また涙が出てきたわ。
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3日目の朝、目が覚めたとき、直感に従ってお参りに来たけど、本当に良かったなと思いました。
『西の高野山、太龍寺』
本当に素晴らしいお寺でした。
ホテルのスタッフの皆様、徳島バスの皆様、お世話になり、有難うございました。
そして、お大師様、本当に有難うございました。またお参りさせていただきます。
太龍寺~番外編~不思議な出来事
今回、徳島に向かう前に、かなり念入りに調べたつもりでした。JRの時間や金額、バスの乗り換えにバス会社まで。
で、初日の参拝が終わった後に、もう一度、よくよくバスの金額を調べてみたら、徳島バスのサービスで、1日乗り放題で1000円券が売られていたんです。
片道860円で往復1720円。チケット買ったら720円もお得になってしまうではないか!!
でも、近くにそのチケットを売っている券売所がないので、諦めてたんです。
そして2日目ー。
阿南駅を出発して何分くらいでしょうか。バスの中のアナウンスで、先に着かなくてはいけないバスが遅れているので、次の停留所で5分くらい停車しますとのこと。
急ぐ旅ではないし、のんびり行けばいいやくらいに思ってたのですが、なんとそのバス停前が、券売所だった!!
ど、どうしよう‥。運転手さんに聞いてみようかしら。怒られないかしら‥。
ドキドキしながら、おそるおそる聞いてみると。
『あぁ、そりゃそっちの方が絶対に安いわ!買うてきてくれたらえぇですよ!』
あ、有り難すぎる!!!
急いでチケットを買いに行ったら、後から年配のお嬢さんが入ってきました。
『広報、あるぅ~?』
もう!オチャメなのんびりさん!!
徳島大好きや!!!
それにしても、偶然止まったバス停前が券売所だなんて、本当にお大師様のお陰だと思いました。そして、お陰は帰ってきてからも続きます。
すっかり忘れきっていた失業保険
家に戻ってから、2日目のことです。お参りのことを思い出して、ずっと幸せな気持ちでいたのですが。
なぜか急に『あ、ハローワークに行かなきゃ』と思ったのです。と言っても、失業保険をもらうには、1週間の待機期間があり、その後には大体2~3ヶ月の給付制限があります。(給付制限とは、その間、びた一文貰えないってこと)残念ながら、私には2~3ヶ月ものんびりおうちで遊んでいる時間はありません。失業保険の申請より、先にお仕事見つけなきゃ。
でも、直感に従って、求職申込みだけでも先に終わらせておこうと思いました。
えぇ、マジですか?!
そして、担当者とお話しをしてビックリ!!私の場合、最初から期間限定で契約しており、満了まで勤務しているので、1週間の待機期間ののち、すぐに支給される(多分、そんな感じだった)とのことでした。
もしあの時、直感に従っていなければ、無知な私は何十万円と捨てていたでしょう。
うわぁ、本当に有り難すぎる‥。お大師様のお陰やわ‥。これで焦って仕事を探さなくても良い。自分にあった仕事を探す時間が出来た‥。
終わらないミラクル
そして、雇用保険説明会当日ー。
担当の方から失業保険の丁寧な説明と、職業訓練のお話しもありました。内装にパソコン、介護と、職種は様々です。
ほぅほぅ、職業訓練かぁ。私の年齢でも大丈夫かしら。でも、どうせなら、やってみたい仕事はあったんだけどなぁ。まさか、募集が‥
ありますやん!!
やってみたいお仕事のチラシ、入ってますやん!!
もう本当に、目を疑いました。もうそこからは、申し訳ないですが訓練のお話しは、ほぼ耳に入らず。チラシを暗記する勢いでガン見してました。
申込みの締め切りは、説明会の2日後です。帰りにすぐに、窓口で申し込みをしたのは言うまでもありません。
やるだけやってみる
家に帰ってすぐに書類を書き上げ、次の日には、またハローワークに持っていきました。そして、必着の日には郵送で間に合わないということで、直接持っていくことに!
えぇ、どこまででも行きますとも!徳島まで1人で行けた女ですから!!福岡だって、1人で行けたもん!!
いや、もう分かったから。
ということで、その日の夕方、書類をお届けに行ってきました。
お仕事の説明と、別の日に面接、筆記試験、そして、選考があるということでした。
はい、とにかく挑戦してみたいです。こんなチャンス、まずありません。登録に行くのがもうあと2日遅ければ、このチャンスには巡り会えませんでした。
やるだけやったら、あとは天にお任せです。
お大師様が、やるだけやってみぃと、チャンスを下さったのだと思いました。
選考結果は、6月の下旬ごろです。若い女性に人気の職種であり、就職のための訓練です。おばちゃんの私が‥と、一瞬ひるむ気持ちがなかったわけではありません。
どうなるか分からないけれど、それでもお大師様の前で『今を生きよう、本当の自分を生きよう』と、誓った気持ちに嘘はつけません。
お大師様、チャンスを下さり、有難うございました。
今回のことが、このあと何にどう繋がっていくのかは、まだ分かりません。まだ面接も受けてはいないし、もちろん結果はまだ先です。
だけど、出来るだけ後悔はしたくないんです。後悔が何一つない人生なんてないかもしれません。
それでも、あの時あぁしていれば、あの時、ちゃんと伝えていれば、とか、そうゆうのは本当に嫌なんです。
出来ることは、何でも挑戦してみたい。やれることは、出来る限りやってみたい。
そして、最後は、有難うと伝えて終わりたいんです。
最期の言葉は『有難う』が、ちょうど良いと思うんです。
お大師様も観音様もお地蔵様も、私たちに直接、話しかけてこられるわけではありません。ただ、何をおっしゃっているのだろうと、感じ取ろうとするだけなのかもしれません。
それでも、お参りを通じ、今、命のあることに感謝し、日々を淡々と生きていこうと思います。
今日も、自分の居場所でベストを尽くします。
有難うございました。
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