可愛くデフォルメするセンス
フリーのイラスト素材で超有名なものといえば「いらすとや」。
目にしたことがない人がいないくらい、どこかで使われていますよね。
気軽に無料で使えて(数量制限はある)、こんな感じの〜って探すと必ず見つかると言われるくらいにテーマが豊富。
フリー素材以外にもコラボイラストもあり、いかにもいらすとやの作風ながら、そのキャラとわかるデフォルメ具合。
以前、刀剣乱舞の三日月宗近キャラの頭身が違う2種類のイラストを見たけど、ここはという特徴を押さえていて、両方ともキャラを壊してしない。特徴を捉える才能とセンスが抜群です。
そして、最近そんな印象を抱いたのが、ヘッダの写真にあるひつじのぬいぐるみ。
2.5次元舞台をメインに活躍する人気俳優の荒牧慶彦氏の落書きイラストを元に製作されたグッズのぬいぐるみです。
キャラ名は「あらまとん」
右側のが一番初めに作られたサイズで、手のひらに余るくらいの大きさです(あらまとん ぬいぐるみ)。
以降、サイズ展開がなされ、写真には写っていませんが、初めのよりちょっと小さい(あらまとんJr. ぬいぐるみ)、写真左側は体長40cmくらいと大きく(あらまとん先祖 ぬいぐるみ)。
年末到着予定の最新商品は、キーチェーンつきの6cmサイズ(あらまとん孫 ぬいぐるみキーホルダー)。
初期販売予定数で数千個用意されても瞬殺で売り切れてしまうくらい、人気が高いグッズです。
もちろん、俳優自身が人気あるからということもあります。数多いる2.5次元舞台俳優でベスト5には名前が挙がり、最近は地上波にも登場する機会が多いようなので、認知度はさらに高まっているかと思います(うち、TV無いのでその辺は詳しくない)。
で、今日メインで書きたかったことは、
あらまとんを立体化したぬいぐるみ作家さんGJ!
先の、いらすとやの話にも通じるのがココ。
「あらまとん イラスト」で本人のツイート画像を検索してもらい元絵を見ると、ホント、ペンで描いた簡単なイラストだと分かります。
そこから、写真の様なぬいぐるみが出来上がったわけです(ヘッダ写真は正面からだから、横は検索ついでに表示されたのを参照してください)。
くるんとしたツノ、もこもこそうなボディ。そんな(ある意味そこしか見出せない)イラストの特徴を的確に捉えて、素材含め、頭身や顔の形、目の配置等、ちゃんと可愛くなる様に作ったセンスの良さが、とても素晴らしい。
ぬいぐるみなんて愛玩グッズなのだから、可愛いと思えるものでないと。単に、原案のイラストからそのまま立体物にするのは芸がありません。特徴を引き継ぎ、かつ可愛くする必要があるのです(なので、某乙女ゲームでぬいぐるみ化されたあれは可愛さが足りないところがザンネンなんよ)。
さて、他所のdisは置いといて、あらまとん ぬいぐるみは、ホントよく出来ています。俳優グッズでなくても普通にかわいい商品だと思います。
ぬいぐるみを作る人を「ぬいぐるみ作家」と呼ぶことすら私は認識が薄く、ぬいぐるみクリエイターは未知の世界。きっと界隈では有名な方もいらっしゃるのでしょう。
あらまとん ぬいぐるみの製作者さんがどなたか分かりませんが、素敵な仕事をされたなあと称賛します。
センスが求められる仕事は個々の能力に委ねられ、AIには難しい分野でしょう。だから、できる人には尊敬の眼差しを注ぐに値するのです。