3分でわかる(ようでわからない)『博多豚骨ラーメンズ』
はじめに(ご注意)
私めも今年で作家生活10年目に突入しまして、
メディアワークス文庫より発売中の『博多豚骨ラーメンズ』シリーズも、おかげさまで2月25日で9周年を迎えます。
ありがたいことにこれまで様々なメディアミックスをしていただき、既刊は全部で11巻(①~⑪+短編集)になりました。また、最新刊である第12巻が来週発売になります。
12巻、多いですよね。
「読んでみたいけど、1巻から全部読むのはちょっと……」という方も、もしかしたらいらっしゃるかもしれません。
今回はそんな方に向けて、この記事を書いております。
これさえ読めば、いきなり12巻から読み始めても大丈夫(なはず)です。
というわけで以下、超絶ネタバレだらけになります。
「1~11巻を読まずにいきなり12巻を買うぜ!」という方や、「もう既刊全部読んだぜ!」という方のみ、この続きをお読みください。
※「1巻を読むつもりだけどまだ読んでない」と言う方は絶対に読まない方がいいです。1巻だけはネタバレが致命的なので。
それではどうぞ。
『博多豚骨ラーメンズ』って何?
ひとことで言えば「アウトローな男たちの草野球チーム」です。
博多豚骨ラーメンズというのはチーム名です。「福岡ソフトバンクホークス」とか「読売ジャイアンツ」みたいなものです。
これさえ知っていれば大丈夫です。なので、主要メンバーは9人います。野球チームなので。
福岡の裏社会が舞台です。そんな治安の悪い世界で裏稼業を営む男たちが、みんなで集まって仲良く楽しく野球をしています。
彼らの元には様々な危険が舞い込みますが、仲間との友情とチームワークで敵を倒し、福岡の平和を人知れず守っていくという、ハートフルヒューマンドラマ作品でございます。
『博多豚骨ラーメンズ』のメンバー紹介
ということで、チームに所属する選手たちを紹介します。
今回は基本的な打順で並べました。
(キャラクター名/守備位置)
①榎田(えのきだ)/センター
情報屋のハッカー。調べられないことはない。
実はいいとこのお坊ちゃん。政治家の息子。
本名は「松田千尋」。実家とは絶縁状態だけど将来的には議員になる。
足が速い。
➁大和(やまと)/ライト
あまり売れてないホスト。源氏名は「五十嵐大和」。
掏摸で小銭を稼いでいる。
学生時代は荒れてた。暴走族の元総長。本名は前田健人。
バントが上手い。
➂馬場善治(ばんば ぜんじ)/セカンド
私立探偵。副業は殺し屋。
「にわか侍」という通り名をもつ殺し屋の師匠から二代目を襲名。
ふくやさんの明太子(無着色のレギュラー)が大好き。明太子が切れると暴れる。
昔は女癖が悪かった。元カノが超絶美人。
走攻守三拍子揃ったオールラウンダー。
④ホセ・マルティネス/ファースト
ドミニカ共和国出身。セクシャリティはゲイ。
裏では拷問の仕事を請け負っている。
昔はメキシコの麻薬カルテルのボスの側近だった。
友人にDEA(アメリカ麻薬取締局)の捜査官がいる。
めっちゃホームラン打つ。チームの主砲。
⑤ジロー/レフト
オネエ。バーの店長。
本業は復讐屋。復讐の代行を請け負っている。
元美容師。
義理の娘のミサキ(小学生)を溺愛中。
意外とパワーヒッター。
⑥佐伯(さえき)/サード
美容整形クリニックの院長先生。みんなの闇医者的存在。
怪我をしたら治療してくれるし、身を隠したいときは顔を変えてくれる。
死体の処理代行、死体の売買、葬儀屋の紹介まで手広く商売している。
守備も打撃も堅実なタイプ。
➆林憲明(リン シェンミン)/ショート
中国人。貧しい家に育ち、家族を救うために裏社会に飛び込む。
元は組織勤めの殺し屋だったが、現在はフリーランス。
2巻からは馬場の助手として探偵事務所で働きはじめる。
女装が趣味。自分は何を着ても似合うと思っている。
テレビドラマが好き。特に日常系、ラブコメなど、自分の仕事と対極にある作品。
身体能力は高いがエラーも多い。
⑧重松(重松)/キャッチャー
所轄の刑事。階級は警部補。
馬場とは結構長い付き合い。
悪をもって悪を制するため、警察官という立場でありながらも仲間の裏稼業の仕事を支えている。
よく三振する。
⑨斉藤(さいとう)/ピッチャー
基本無職のフリーター。一般人。
とにかく不運な巻き込まれ体質。入社する会社は何故か悉くヤバい犯罪組織。
なにか問題に巻き込まれる度にラーメンズの仲間たちに助けられている。
高校時代に甲子園出場経験あり。
右の本格派。
まとめますと、
こういうことでございます。
本編には野球シーンが数多く登場し、たまにそれが伏線になっていることもありますが、言うてそこまで重要ではないので野球のルールを知らない方は読み飛ばしていただいて大丈夫です。
他に「猿渡俊助」という殺し屋と、「新田巨也」という殺し屋コンサルタントがいます。
彼らはラーメンズのライバルチームのピッチャーとキャッチャーであり、殺し屋としての馬場の宿敵でもあります。お互い顔を合わせたら戦わざるを得ない仲、ということだけ覚えておいてくださいね。
登場する組織(一部)
本作には様々な闇組織が登場します。日本の暴力団や海外マフィア、半グレの詐欺グループ等、いろんな連中が様々な悪事を働いていますが、だいたい最後は博多豚骨ラーメンズに成敗されます。
ここでは少しだけ紹介しますね。
マーダー・インク
殺人請負会社。
殺しの依頼を引き受けて殺し屋を派遣するヤバい組織。
何も知らない斉藤がうっかり入社してしまう。
華九会(かきゅうかい)
中華系マフィアと破門された日本ヤクザの集まり。
バリバリの武闘派のヤバい組織。
現在はほぼ壊滅状態。
林憲明の古巣。
4巻以降は登場しない。
ベラクルス・カルテル
メキシコのベラクルス市を中心とするヤバい麻薬カルテル。
ボスはドン・ラミロ。
ホセ・マルティネスの古巣。
6巻にのみ登場。
乃万組(のまぐみ)
福岡の暴力団。
薬やら何やら手広く商売しているヤバい組織。
本編にちょいちょい出てくるけどそんなに重要じゃないから覚えなくて大丈夫。
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各巻のポイント
本シリーズは巻によってテイストが異なります。
それぞれがどのようなお話かを超簡潔にまとめましたので、参考になれば幸いです。
画像からレーベルのページに飛べますので、気になる巻があったら公式のあらすじをチェックしてみてくださいね。
【1巻】博多豚骨ラーメンズ結成!
【2巻】ライバルチームのピッチャー登場!?
【3巻】林の昔の親友が福岡に遊びにくる話
【4巻】榎田が福岡に移住した過去がわかる話
【5巻】ジローがミサキと暮らすようになった理由がわかる話
【6巻】ゴキゲンドンパチ麻薬戦争(作者が楽しんだだけの巻)
【7巻】【8巻】馬場が殺し屋になった経緯がわかる話
【9巻】大和の過去がわかる話
【10巻】ただのハロウィンパーティ
【11巻】重松という男の話
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いかがだったでしょうか?
ここまでの予備知識さえあればだいたい大丈夫です。
主なストーリーは1巻、2巻、7・8巻さえ押さえておけば問題ないかと思います。
あとは、ご自身の気になるキャラがメインとなっている巻を読んでみるのもオススメです。(表紙を見ればわかるようになっています)
この記事をきっかけに、ひとりでも多くの方に興味を持っていただけたら嬉しいです。
他にもいろいろと作品を書いておりますので、そちらも何卒よろしくお願いいたします。
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