商品はどこへ向かうのか|学び📕
世の中にあふれている店舗ビジネス。
つい、売り上げばかりを求め、本質を見失っていませんか?
今回は、誰もが知る大企業であるトヨタの技術者が繰り返してきた言葉から
店舗ビジネスの現場にも通ずる本質を見ていきます。
誰から給料をもらうのか?
あなたの給料は誰からもらっているのでしょう。
あなたの上司?会社?
もちろん間違いではありません。
通帳を見ればあなたの所属する会社の名前が刻んであります。
しかし、本当にそれだけでしょうか。
会社が私に給与を支払えるのは誰のおかげでしょうか。
販売は売り手だけでは成り立ちません。
買い手となるお客様がいるからこそ、ビジネスが成立しています。
お客様の存在を常に意識していることで、
トヨタの技術者たちはものづくりの現場でも
品質やコストに気を配り、
お客様ファーストのものづくりを実践しています。
お客様ファーストは販売現場でも最重要事項のひとつです。
販売現場に立つ人々にとっても、
給料の出発点はお客様であるという意識が
販売現場に立つ上での意識を左右します。
商品を通して提供できる価値はなにか
販売員はただ「物を提供する」わけではありません。
「商品を通してお客様に提供できる価値は何か」を常に考えることが、
お客様にとっても販売員にとっても商品にとっても、
販売に対する価値を高める上で重要です。
現在国内に1,000店舗以上を展開し、海外にも150店舗以上出店している
超大手シューズストアABCマートの企業理念。
『人々の幸せを実現するためにライフスタイルを創造・提案します。』
この理念を現場販売員も常に意識しながら、接客にあたっていたと 元No.1販売員の話を聞いたことがあります。
ABCマートはシューズの販売を通して、
「より良いライフスタイル」という価値を提供しています。
これこそ、商品を通してお客様に提供する価値です。
商品を販売することで、お客様にとってその商品以上の価値につながる
という確信を販売員がもっているからこそ、
お客様のために商品を販売することができるのです。
世界を変えることだってできる
国内では800以上、海外では1500以上の事業を展開する
誰もが知る大手企業ユニクロの企業スローガン。
『服を変え、常識を変え世界を変えていく』
こちらも元社員の方にお話し聞かせていただきました。
「お客様の服を変えていくことが、世界を変えていくことにつながる。」
これは販売員にとって、大きな価値です。
お客様だけでなく、販売員にとっても
商品の販売は更なる価値を提供できるのです。
自分の行動の価値
自分の行動が、お客様にとって、社会にとって
どんな価値を持っているのか。
その価値を意識するかどうかで、
自分の行動に対する自信も変わってくるでしょう。
そして、その自信が巡って商品の価値へと戻ってきます。
商品の価値=自分の行動の価値
商品が提供できる価値は、
自分が行動することによってお客様に提供できる価値であり、
自分の行動の価値となっていくのです。
商品は
お客様のためにあり、
社会のためにあり、
自分のためにあるのです。