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楽器練習日記19:練習曲メモ5

 今回検討するのはバイエル30ページ練習曲37です。
 以前、練習曲メモ4でも述べたように、この曲から使用音域が変わります。


 楽譜に調号はついていませんが、実質的にGメジャースケールです。
 この曲の高音部と低音部を初めて合わせたとき、びっくりしました。いい意味ではなく悪い意味でです。
 音が干渉しあってなぜかすごく揺れるのです。チューニングがあってないのかと思って調べ直したのですが、そんなことはありませんでした。
 ではこれまでの曲とは音の組み合わせが違うのかと思って調べてみた結果がこれです。


 第1小節ではG-Bで音の間隔が3度、B-Bで1度。
 第2小節ではA-Cで3度、D-Aで5度。
 第5小節ではG-Bで3度、B-Bで1度、B-Dで3度。
 第6小節ではD-Cで7度、C-Cで1度、A-Cで3度。
 第7小節ではB-Dで3度、D-Cで7度、A-Cで3度。
 第8小節ではG-Bで3度、G-Dで5度、G-Gで1度。

 このようにこれまでと特に変わりはありません。つまりこの音域では(少なくとも私のチャップマンスティックでは)こういうものでした。

 ちなみに音の間隔が2度、4度、6度も7度、5度、3度と考えることができ、つまりその曲の曲想や趣向に合わせて自由に音を選ぶことができるということです。
 たとえば第1小節から第2小節かけて、高音部のG-B-Gを低音部のC-D-Cが追いかけるところが面白いです。
 また第15小節から第16小節にかけて


 B-A-G、D-C-Aと音を上げて繰り返されるところも弾いていて楽しいです。


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