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Who is"Good Guy Video"? ①

 この話をする為には、結構回り道をすることになる。

 2022年5月17日、つまり本日。一冊のZINEと、謎のVHSテープが我が家に届いた。差出人は、"Good Guy Video"。その名の通り、ビデオを送って来たわけだが。
 定形外の茶封筒を開け、ケースからビデオを取り出す。タイトルは?
 「レオマニア」。制作は?
 20世紀FOX。手掛かりはビデオ本体に貼られたラベルのみ。ケースはビデオの物ではなく差出人制作のオリジナル品のようだ。「レオマニア」? 動物モノ? 鮫が出て来るアレな映画はかなりあるけど、ライオン版?
 とりあえず、見てみようか。
 我が家のテレビには今でも、VHSデッキが接続されている。それは、我が家が「VHS世代」であるから。今でも貴重な(と、我々は思っている)ビデオを見られるように、VHSデッキは必須アイテムなのである。
 などと書いているうちに、レオの正体が分かった。ディカプリオ、レオ様である。誰だか分からないぐらいに、若い若い!
 要は、バリバリヤングなアイドル俳優だった頃のレオ様の、プロモーションビデオだ。「今一番ホットなハリウッド俳優」と、字幕に出た。勿論、リアルタイムで知ってはいる。出演作も何本かは見ている。でも、「タイタニック」や「ロミオとジュリエット」は映画館では見なかった。「クイック&デッド」は見たけれど。
 さて本題。
 このレオ様ビデオが我が家に届いた経緯は?
 
 今年のGW明けの水曜日。私は隣の太田市に居た。【Cafe Chambre D'hotes】(以下【シャンブル】)、去年からお邪魔するようになった、私の秘密カフェである。
 そこのオーナーのトオルさんが、帰り際に「面白いZINEがあるんですよ」と見せてくれたのが、今回届いた「WHO IS "Good Guy Video"」のZINE。一目見て、只物じゃない感がプンプン匂い立った。
 トオルさんに、「GGV」さんのインスタグラムアカウントを教えてもらい、フォローさせていただいた。
 で、インスタグラムのプロフィールから、ZINEを販売しているショップに辿り着き、即購入させていただいたわけだが…そもそも、【シャンブル】を知ったきっかけって何だったか?
 トオルさんは絵を描く人で、以前、ウチの市内の【パンセギャラリー】で絵を拝見した事があったのだけど、カフェをやっているのは知らなかった。
 【シャンブル】の事を教えてくれたのは…そう、今は無きカレーの名店【NArrow】のシェフ、もっくんだった。【NArrow】のトイレ(!)に、めちゃくちゃ素敵なカルーセルの絵が飾ってあって、私はこの絵は絶対南フランスの画家さんが描いた絵だと思っていたのだが、太田のカフェのオーナーが描いたのだと、もっくんが教えてくれた。
 そこで、以前【パンセギャラリー】で知ったトオルさんの名前と繋がったのだ。私は、どこで見ても誰が描いたか分からなくても、トオルさんの絵が好きなんだなあと、しみじみ感動した。
 美しいカレーを作るもっくんもアーティストで、トオルさんと親しいのが頷ける人だが、じゃあもっくんとは何処で知り合ったんだっけ? 
 記憶を辿ると、実はなかなか【NArrow】のカレーを食べに行かれず、お店で知り合ったのではなかった。確か…【ふふふ】のイベント? お洒落な男の子が【ふふふ】に来ていて、「カレー屋さんやってる」って、教えてもらった記憶がある。
 この辺りが、結構な回り道の部分。「GGV」さんに行き着くまでには、トオルさんが居て、もっくんが居て、【ふふふ】があった。
 桐生の町で、異質な輝きを放つ、ボードゲームカフェ&ファッションアトリエというカオスな空間【ふふふ】は、2019年11月にオープンした。繊維産業のご縁で知り合ったのだが、ボードゲームにはまって、下手の横好きでお店にお邪魔するようになっている。
 とまあ、全くVHSビデオの話に辿り着かないが、これだけ色々な人たちと知り合った先にレオ様のビデオがある事を、どうしても記しておきたかった。世の中には、面白くて才能いっぱいの人たちがいっぱい居る。ホント、捨てたもんじゃないのだ。



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