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久々に

 ねこたつ洞という店名で古本屋活動を始めて、多分六、七年経つのであるが、近年イベントへの出店も増え、お知り合いになる方も多くなった。その中のお一人が、noteに文章を載せ、ZINEを作られると伺い……久々に自分でも何か作りたいなあ~との思いがふつふつ。 
 いわゆる「同人誌」は、高校時代から色々作って来た。当時は漫画を描いていたので、漫研の部誌や、友人数人との合同誌を作っていた(四十年以上前!)。大学では文芸誌を色々作り、卒業後はそのメンバーでの同人誌を何年も作って来た。
 始めた当時、文章はガリ版で作っていた。一年間部費を貯めて、オフセット誌を作って学園祭で売るのが一大イベント。
 その後は、ワープロで原稿を作って、コピー誌を手作りした。和紙で表紙を作って、自分で製本する。販売するわけではなく部数が少なかったから、そんなに手間はかからなかった。
 二十代後半に競馬関係の仕事をしていた時、その当時の仲間と競馬や馬の同人誌を作ってコミケにも行った。漫画家のプロがメンバーに居たので、一気に華やかな活動になった。朝早くから搬入に行って、大手サークルの人気本を交代で買いに行ったり、ちょっとコスプレしたり。今思い出すと、賑やかで懐かしい時間だ。
 その後、同人誌作りのメンバーは、仕事だ結婚だ病気だと、何だかんだ制作から離れてしまい、私も文章を書く仕事から離れてしまった。
 以来、数十年(!)。
 古本屋を始めてから、また文章を書く機会が増え、今やスタイリッシュな「ZINE」と呼ばれるようになった創作物を目にする機会が増えた。
 もう、年寄りには何かを生み出す価値はないとは承知している。
 だが自己満足であっても、文章を書きたいという気持ちは消えないのだなあと自分でも呆れている。
 で、とりあえず久々に「の、ようなもの」を作ってみた。残しておきたいとまず思ったのは猫の事なので、猫たちについて紹介文めいた短文を書いてまとめてみた。
 読んでくれる人っているのかな?
 いや、書くことが楽しいから、作るだけで幸せだ。今年はちょっと、こちらもやって行こうと思っている。

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