第27回沖ポケ杯〜沖ポケリーグ〜決勝戦レポート (著者:もときち)
【ご挨拶】
こんにちは。もときちです(@anilaw8181)
今回、2月26日に開催された第27回沖ポケ杯・決勝戦につきまして恐縮ですが簡易的にプレイ面の解説、デッキの解剖等をさせていただきます。本記事は主に初心者の方をターゲットにしています。
検討違いな事を書くかもしれません。ご指摘・ご批判・ご意見をお待ちしてます。ポケカ上手くなりたいです、、、
動画はこちら👇
【デッキを見る】
まずは決勝戦に進んだ2名のデッキを見てみましょう。
ポケモン
特殊エネルギー許さないマンのジュラルドンVmax
ルギアが大暴れしている環境に刺さっています。難しいエネ要求をアルセウスで補います。
Dレギュレーションが落ちて耐久カードが落ちてしばらく下火でしたがルギアの台頭によりこのデッキも比例的に存在感が出てきました。
ポケモンの数はこれまでのアルセウスジュラルドンから変化はないようです。
サポート
博士の研究の採用が0枚。代わりにアクロマの実験が4枚、ジャッジマン・セイボリーが各2枚となっており、手札を抱えたままドロー出来ること、相手の妨害を意識したドローサポートの採用になっています。
グッズ等
珍しいピクニックバスケットを採用しています。
ヒスイゾロアーク最強メタカードですが、ロスト軸カード最強のヤミラミのロストマインのダメカン調整をズラす事を目的としたカードのように見えます。
また、アルセウスジュラルドンデッキには珍しいやまびこホーンも採用されています。このカードがある事で、トラッシュにあるポケモンVを呼び出し、ボスorセレナでバトル場に引っ張ることで2-2-2のサイドプランでゲームを進める事も視野に入れているように感じます。
全体的にロスト軸を重く見ている構築の印象を受けます。
次にkr選手のデッキは2月に入り勢いをました大流行りの一撃ルギアvstarデッキ。
ポケモン
ルギアの進化ラインを4-4、アーケオスも4枚にバーネットも採用していて絶対にアーケオス2枚出すという意志を感じます。その他のポケモンは良くみる採用枚数ですが、かがやくサーナイトの採用は結構珍しいと思います。
ルギアはどのデッキを重く見るのかという観点から、かがやく枠のカードを選択する事ができますね。kr選手は、ミュウ、ルギアミラーを意識してのサーナイト採用だと思います。
サポート・グッズ
サポートはルギアデッキではオーソドックスな採用、枚数という印象。ヒガナやセレナと言った手札を巻き込まずにドローできるサポートが控えめで博士が3枚である事から活力の壺が3枚されていますね。
エネルギー
一撃ルギアデッキは、リゲインエネルギーを採用するかどうかというお話がありますが、kr選手は不採用でその分ラッキーエネルギーやギフトエネルギーが採用されています。
個人的には、リゲインエネルギーの効果を使われた場面を見た事がないという事と、ドローできる方がその後に強い動きをできる可能性がある分アドバンテージを取りやすいと思っているので、納得です。ただ、今後も一定のシェアを占めるであろうロスト軸のデッキに対してはリゲインエネルギーは上手く使う事ができれば有効なカードであるので採用は好みの問題になりそうです。
正直、ロストデッキはルギアデッキと対面した場合、後1おとぼけスピットを使うよりロストを貯める事を優先して動く場合が多いのとリゲインエネルギーがついたルギアVはあなぬけのひもで避けて技を当てに行くので諸説です。
【デッキの相性】
さて、決勝戦に進んだ2名のデッキの相性をざっくりと考えます。
お気づきの方もいるでしょうが、この対面において
キョウ選手のジュラルドンvmaxがバグレベルのぶっ刺さりとなっており基本的には有利なマッチアップです。
対戦の見どころ
kr選手のルギアにはジュラルドン対策になりうるやまびこホーンや最近みかけるジュラルドンvmax採用のルギアではない事から相手のジュラルドンが着地すると倒す事ができません。ルギアの爆発力・スピード感を押しつけて詰み盤面が完成する前に倒せるかどうかがポイントとなりそうです。
一方、キョウ選手は想定していたルギア対面なので有利なマッチアップですがジュラルドンvmaxが着地する前に倒されると一気にサイドレースが厳しくなる事、やまびこホーン等のカードをどこまでケアして動くか、ベンチに何を出すかに気をつけて立ち回る必要がありそうです。
それでは対戦について見ていきましょう。
【対戦を見る】
上に戻るの面倒なのでまた貼ります笑
先攻 kr選手vs 後攻 キョウ選手
・先攻1ターン目
お互いスタートはルギア、アルセウスと悪くありません。このターンkr選手の目標としては
先攻取ったルギアのターン目標があまりにも低いです。
相手がアルセウススタートである事から、サイドプランは2-2-2、もしくは2-2-3で勝つ事を見据える事ができます。
現環境では、アルセウスを擁したデッキはギラティナかジュラルドンである事がほとんどなので、次の番にアルセウスを倒す準備をすれば相手の要求を跳ね上げます。
このターン、kr選手は手札にアーケオスを落とす手段がなかったのかVガードエネルギーをルギアに張って番を返しました。
しかし、ルギアを出すという最低限の動きはすでにできていますので問題ありません。アーケオスは次に落とせば大丈夫です。
・後攻1ターン目
ここでキョウ選手の後攻1ターン目の目標は
アルセウスを使うデッキは先攻を取った時はかなりのパワーと安定性を有しますが、逆に後攻を取った時にはハードルが上がります。
しかも、相手がルギアスタートである事からして、2ターン目に順当なルギアデッキの動きをされてしまうと、アルセウスかジュラルドンが倒されてしまう可能性があります。
なので、キョウ選手にはベンチにもう1体ポケモン出すかどうかという選択も迫られています。
アルセウスデッキは、アルセウスの特性スターバースと技トリニティチャージorトリニティノヴァに頼った動きをしがちなので、アルセウスを倒されてしまえば盤面が完成せず、そのままルギア側がテンポを取っての勝ちとなるパターンがあります。
しかし、アルセウスをもう1体出してしまうと、アルセウス2体+やまびこホーンでアルセウスを呼ばれて倒されサイドが2-2-2で負けてしまうというリスクがあります。
実際にはkr選手のデッキにはやまびこホーンが入っていないのですが、キョウ選手には1ターン目から勝敗を左右する選択が迫られています。
動画ではジュラルドンを用意してエネルギーを張っており目標は達成しています。
そして、ジャッジマンで相手の手札を減らす事にも成功しています。ジャッジマン後の手札にハイパーボールがチラッと見えていますが、このハイパーボールを使わなかった事からすれば、ポケモンを出さないという選択をしたのか、アルセウスvstarが手札にない為そのために取っておくという選択になったのかもしれません。
最低限の目標を達成したので、キョウ選手は先攻2ターン目にルギアが強い動きをしないようにジャッジマンお祈りをして番を返しました。
・先攻2ターン目
このターンのkr選手の目標は
kr選手は、キョウ選手がジュラルドンを出した事によりかなりの焦りが見えます。目標は上に掲げたものになりますが、ジャッジマンをされた事で手札が約半分になっており達成できるか怪しいラインとなりました。
kr選手はネストボールを使い山札からバンギラスをベンチに出しました。バンギラスは一撃エネルギーを4枚つけるとVガードエネルギーがついたvstarポケモンすら倒すパワーを持っています。今ここでは目標を達成する事に直接関係はしないのですが、これから使うジャッジマンの為に山札を減らして良いカードを少しでも引きやすくしておこうという動きになります(ボールとポケモンで山札2枚減る)。
kr選手は魂のジャッジマンを使いましたが、アーケオス他目標を達成するカードは引けなかった為風読みを使って番を返します。
・後攻2ターン目
この番のキョウ選手の目標は
前の番に攻撃をされず、全てのポケモンが生き残った事によりキョウ選手の目標、ハードルが大きく下がりました。
アルセウスの進化に成功。ダブルターボエネルギーも特性を使わずに持っていました。さらにサポートアクロマまで持っていました。イケイケです。
後はジュラルドンを進化させるだけで大幅に勝ちが近づきます。
アクロマでジュラルドンに繋がるカードが引けなくてもvstarパワーで確定で持ってくることができるので、このターンも問題なく全ての目標を達成する事ができそうです。
です。。。。。でした。。。。
何とキョウ選手、特性を使わずジュラルドンを進化させずに攻撃して番を返してしまいました。
決勝戦でこのプレイミスは痛いです(後で確認したら本人もプレミしたと嘆いていました笑)。
何気に崩れたスタジアムを張ったのは良いプレイだと思います。
相手のベンチを4体にする事から、スタジアムを剥がさない限りネオラントから繋げた場合アーケオスを1体しかベンチに出す事ができません。
・先攻3ターン目
このターン目標は
この番でkr選手は攻撃を開始しないとジュラルドンvmaxで詰むという以前に攻撃回数で負けてしまうので、絶対に攻撃をしなければいけません。
手札からテーブルシティを出して崩れたスタジアムをクリアします。テーブルシティの効果は裏でした。
手札にハイパーボールが見える事から、ここが表ならアーケオスを持ってきてハイパーボールでトラッシュに送り、ネオラントVでボスorセレナでジュラルドンを呼び出す事ができていました。このコインが実は対戦における運命のコイントスでした。
コインが裏だったためネオラントでバーネット博士を持ってきてそのままアーケオス2体をトラッシュに送る事に成功。そのままハイパーボールで持ってきたルギアから特性でベンチにアーケオスを展開します。
そのままバンギラスに一撃エネルギーをつけてアルセウスvstarを一撃で倒します。バンギラス強すぎ。
後攻3ターン目
この番の目標は
目標はこれだけです。キョウ選手側はカリンの信念を絡めて攻撃する以外でバンギラスを一撃で突破するすべがない以上、他にポケモンを出すと負け筋になってしまいます。
したがって、キョウ選手はこのジュラルドンを進化させて対戦終了まで心中するしかありません。
vstarパワーを使わなかったので、進化をどうするか問題でしたが、トップで引きました。つよいて。
目標達成。そして技を使って番を返します。
先攻4ターン目以降
技の使えるジュラルドンvmaxが爆誕してしまった以上、kr選手の勝ち筋は相手の山札を全て削り切る
というプランしかありません。
そして、キョウ選手の山札の枚数を確認して攻撃回数を逆算。間に合わない事が判明したので、投了。
キョウ選手の勝利となりました。
【感想】
決勝戦ながらお互いリラックスした良い雰囲気で対戦していてとても良い対戦だったと思います。
キョウ選手のジャッジマンを使った後、使われた後の手札が強かった事、プレイミスのあったターン後のテーブルシティの運命コイントスは熱いものを見る事ができました。
優勝したキョウ選手おめでとうございます。
準優勝のkr選手も投了後に相手を褒め称える拍手がすぐに出てきておりとても人柄の良い選手だと尊敬しかありません。
また、沖ポケに参加した皆様、運営のキリュウさんお疲れ様でした。
今回私は参加する事ができなかったので、このような形で沖ポケに関わることになりました。
記事の感想など聞かせてもらえると、どの様な内容でもし嬉しく真摯に受け止めていきたいと思いますので是非よろしくお願いいたします。
次の沖ポケは僕も参加します。皆様お手柔らかにお願いします笑