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0813




ある日、終わりへの始まりが始まった。



その日はただそれだけだった。
ただただカウントダウンが始まった日。

代代代の活動終了を伝えられたとき「そっか」としか言えなくて、もちろん無くなることが悲しくはあったけど涙が出るわけでもなく、事実を飲み込むことしかできなかった。


次の日、おぐぴがでっかいハンバーガー食べたい!って言ってハンバーガー食べに行った。(ミーティング)

座った席は10階のビルの外が見える側の席。
(高所恐怖症)

外を見続けていたらきっと発狂しながら私はおぐぴに代代代が終わることを必死で止めていただろう。店の迷惑にもなるのでやめましたが。

必死に目の前のハンバーガーとおぐぴのメガネだけ見てた。淡々と物事が決まっていった。

全曲再録してくれ!という願いはどうしようもない事情で無理!となりその場で泣きくずれそうになったがとりあえず机に頭突っ伏せました。

そッ友の再録欲しかった!!!!!
というか全曲今のメンバーで再録してくれよ!って言ったけど諸々の事情(マジで無理なやつだった)で無理でした!!!!!

日が経つごとにどんどん無になっていく。そんな日常も隠さないといけなくて、物販でヘラヘラしかしてられなかった。ほとんど関係者の方々にも報告をしておらず、いろんな返事を濁すことしかできなかった。

事実を受け入れたくないという気持ち、代代代がなくなったら彼女達は何ができるだろう私は何をしてあげれるのだろう、私自身なにをしよう。そんなことを考えながらも無になる時間が増えた。

代代代がいなくなる未来を考えてなかったから全てにおいて時間がない。


毎日起きては「夢じゃないかなぁ」を繰り返し
そんな日が淡々と続いて、そして着実に終わりへと近付いている。

ふと過去のチェキを見返してまだまだ色んなチェキ撮りたかったな、なんて思ったり。


この時、お客さんがこの事を知るのはまだまだ先の話。



ここから先は少し過去からのお話。
望まひろから始まった私のアイドルとの関わり。

私が今この立場にいてるのも全て彼女がずっとステージに立っていたおかげだ。

1人でも、ずっとステージに立ち続けていたからまた見つけられた。だから声をかけた。

そうやってチェキスタッフとして少し関わっていた、ある日の深夜イベント。
くぴぽがいた。

その前にキンコブで「この前イベント撮影してた方ですよね?」って声をかけられた。ヅラ取っていて誰かわからんまきちゃんに。
心の声「誰…」

そんなこともあってその深夜イベントの日は顔が一致したんだけども、その時にまきちゃんがアー写撮りたいって話が持ち上がった。
じゃあ今度打ち合わせしましょうとその日は終えた。

後日喫茶店で話をした。
アー写の内容は無茶苦茶な要望だがまぁライブ中おでん食べるくらいだし仕方ない。

そして他愛もない話をしていた時にスタッフがいないんだ〜という話へ。
「暇な時ならお手伝いするよ」
この一言がある意味地獄への始まり。

なんせアイドルのライブなのに大道芸でも始めるんかというくらいの用意。
何個風船膨らますねん。なんで空気バットやねん。なんでゴムパッチンやねん。
しまいには「今日からチェキ券10円ずつ値上げします!」
ふざけんな!!!!!!!

手伝いをすると言い出した自分、少しだけ後悔した。

そんなこんなでくぴぽの時々スタッフから常にいるスタッフへ。
なんだかここでも色々あったなぁ。


そんな中でまきちゃんがマネージャーしてる代代代のチェキスタッフお願いできひん?とのことで初めて現場に行くことに。
初現場。
滋賀でした。

初めまして代代代の皆様。
すぐに名前が覚えれないのでメモしてました。

【みつあみ ますず】

誰。。。(みすゞごめんね♡)

当時のメモ


メンバーみんな優しくて、この日はランチェキから撮る予定で二重露光で撮ったりして遊んでた(まきちゃんと杉様のokも貰わずに)

あの日のランチェキ持ってる人へ。
「私が人生で初めて撮った代代代のランチェキです!」

その日以来くぴぽと並行して代代代の現場に行くことも多くなり、ほとんどが代代代の現場に変わっていった。

いつまにか代代代のチェキスタッフとなっていた。
前の事務所に所属が決まり、ちょっと間した頃に杉様がいなくなった。

大人達の色々はよくわからん。(私も大人なはず)

さてここからどうするか。
ただのチェキスタッフだった私がなぜかマネージャーになった。
いきなりすぎるくらいにはいきなりだった。

アルバイト(チェキスタッフ)からアルバイト(マネージャー)になった。

私には荷が重いぞ〜〜〜

だって全てが急。
アイドル界隈のちゃんとした中身知らない引き継ぎも文面しかないし不十分だわで私こんなのでやっていけるのかと思っていたし、できてたのかもわからない。

ずっと裏方の身ではあったけど、「1人」での行動が多かったから。
だから1人じゃないというのは心強くもあり一番の苦手分野だった。


この状況で一番大変なのはメンバーだ。
ほんと大変だったね。
私もがむしゃらでもやるしかなかった。

沢山わからないこともあったし頼りない部分もあったし
なによりも沢山メンバーに助けられた。ありがとう。


同じ20代なのもありほとんど友達感覚。
でもずっと一緒にいればいるほど
友達というよりもお姉ちゃんとかそんな気分になっていった。年が近いと注意することが難しくて、どう言ったらいいかなぁと考えることも多かった。

引っ張っていってるようでメンバーから助けてもらってるマネージャーだったなぁ。

そしてなにより、これまでに代代代を支えてきたスタッフ達に恥じないマネージャーでいれたかなぁ。

お客さんからすれば口うるさいマネージャーだったと思います。まじで。
今更だけどごめんね。


男性スタッフを基本雇わなかったのも私が動けない状況でも楽屋に入りやすかったり、メンバーが話しやすかったり、まぁあとはいろいろと。

出会ってから約4年。
コロナ禍が良くも悪くもだったな。

声が出せない、動けないお客さんを目の前にするパフォーマンス。

一体感で成り立ってたライブであれば、一気に別の雰囲気になる。
ステージのみでどれだけ魅せれるかになった。

ほんとあそこからの代代代、よく頑張ったと思うよ。
だからこそ一瞬一瞬を、ステージから目をそらさず、見て欲しかった。


活動してる中で一番焦ったのはやっぱりあの下北沢でのライブキャンセルかなぁ…
会場入りしたら「会場抑えられてないんですよね…」って言われて全員「?????」ってなって、主催者に連絡したら「会場抑えれてなくて下北沢じゃなくなります」って笑
一旦パニックになりながらも、同日下北沢でお誘いを受けてた9DayzGlitchClubTokyoに直談判。
(元々お誘いもらってたので挨拶だけでも顔出そうと思っていた矢先)
秒で出演を快諾してくれたり、お客さんにも優しくしてくれて本当にマジで大助かりでした。

プロデューサーとは実は5,6年くらいの付き合いで、まさかまたこうやってアイドル界隈で出会えるとは思ってなかったんだよなぁ。
クマさん、今後ともよろしくね!


初めてホテルじゃなくてマンションの1室を借りてみんなで泊まったのも面白かった。
センターにダブルベッド×2と横に2段ベッドが2つあるのに、みんな真ん中のベッドで集って就寝。私もベッド余ってるのに床で就寝。

「え?なんで…?????」
って感じやったけどほんまにそれくらい仲が良い。

それくらい仲が良くてもしんどかった時もあって、半月くらい東京滞在だった時がほんとに1番の地獄だったと思う。もうあれだけは今後の人生において勘弁。

あの時の宿は一軒家借りてご飯作ってたりしてて、買い出し行ってる間に梨央に「炊飯器で3合ご飯炊いといて!」って言ったら3合の線のとこまでお米入れてたらしく危うく大惨事になるとこでした。

ご飯できたらみんなでバイトごっこしてリビングまで運んだこともあったり。

もっと沢山遠征したかったし色々な土地に行きたかったなと思う。
実は去年北海道の話もでていたがそれもなくなってしまい割とみんなで落ち込んでたり。

新幹線で移動するよりも車移動が好きな彼女達。

移動中の車内はほんっっっっっっっっっっっっっっまにうるさい。
かと思えば気づけばスンッて静かになる(寝てる)


最後にみんなで行けた沖縄。
台風で行けるか行けないか、ずっとお天気アプリで台風の動向を見続けてたりした。

無事に行けた沖縄。本当によかった。
飛行機も落ちなくてよかった。

BBQオフ会も楽しかった。
なんかウロチョロしててあんま食べれなかったけど。
でもお客さんもメンバーもみんな楽しそうでそれだけでお腹いっぱい。
沖縄から帰ったらすぐにラストライブの告知が待ち受けてるなんて考えたくなかったな。



ここまで書いておきながら実は公開しようか迷ってました。
特に8月13日のことは。
でも私自身、前に進むためにもここに文字として8月13日を少しだけ置いておきます。


一睡もできずに迎えた8月13日
何度も今日が来なければいいのにと心の底から思った。
前日までに色々なことを並行していたので色々と間に合うのか不安だった。実はなむのネイルも家出る1時間前に完成した。


朝10時入り。
9時に家に車に来てもらって荷物を積んで事務所へ。
おぐぴとCDを積み込み出発。

着いちゃったなぁ、味園ユニバース。

そこからの時間の流れはとんでもなく早く、もうオープンやん!の時間になってたりしてほんとにあっという間。

そういえばラストライブを発表してからもこれくらい時間の流れが早かったなぁ。


出番前にまたこばけんさんが泣かそうとしてきたが屈しなかった。
この2ヶ月の間に8月13日を迎える心構えをちゃんとしたし。


あの景色一生忘れないでいて。
過去になってしまったものは記憶の中で生きられる。
記憶で生きられるからこそ現実というものは辛い。

本編1時間、アンコール50分
アンコールとは…

このライブの本当の終わりがボロノイズだったら《解散》、ワールドワイドハピネスだったら《ラストライブ》という勝手なイメージがあったなぁ。



本当の最後のワールドワイドハピネスは視界がもうぼやけていた。
本当の本当に最後。本当に最後なのをやっとここで実感した。

堪えてたものが全て溢れ出た。ダメだった。

大好きで大好きでたまらんこのステージがもう見れないことを
なぜか急に受け止めきれなくなった。

グズグズになってしまって楽屋に戻ろうと思ったが、
楽屋の前に松尾さんがいて、抱きしめてくれて
もう歯止めがきかなくなってしまって声をだして泣いてしまった。

楽屋に戻ったものの、「終わらないで」としか発せなかった。
最後の最後に情けないマネージャーになっちゃったなぁ。

メンバー戻ってくるから迎えにいこうって手を引かれて楽屋からでたけど、メンバーの姿をみてからまた大号泣。

みんなが来てくれて誰かを抱きしめた覚えがあるけど、
もう視界は水しかなかったので誰だったかはわかってない。
身長的に多分なむだった気もする。
よくがんばったね、お疲れ様ってちゃんと声かけてあげたかったな。

そのあと彼女達は来てくれた関係者の方達に沢山挨拶をした。
本当に色々な人たちに愛されてたと思います。

わざわざ遠方から来てくれた人やライブ終わりに駆けつけてくれた人。
本当にたくさんの人に愛されてたね。


Lonesome Record:こばけんさん、松尾さん
いつも2人がいる現場は楽しくて、メンバーも楽しそうで
本当に2人が代代代に関わってくれていてよかった。
東京に行く時よくメンバーが「今日はこばけんさんいてる?」
「今日じーや(松尾さん)いてる?」って聞くくらいにはいつも
2人がいるのを楽しみにしてました。
本当にありがとうございました。
多分私は今後ともお世話になります。笑

PAグミさん、照明卍さん
2人がいてる現場はとんでもなく最強でした。
野外でのギュウ農、PAをお願いしたグミさんと偶然メインステージ担当だった卍さんがいたことにより最強がより最強になった日だったのをいまでも覚えてる。
夜のステージに響く8 BEAT GANGのサイレンと赤い照明、落ちサビで赤く染まった「破壊されてしまったオブジェ」、そして全てをまとめた「クラウスイハ」どこを切り取ってもこの2人がいてくれたことに感謝。
最後のPAと照明もこのお二人でした。
本当にありがとうございました。


衣装:雪乃さん
最後の最後まで素敵な衣装をありがとうございました。
どの衣装も大好きでしたが最後の衣装が一番好きです。
沢山の衣装の汚れ、とりきれなくすみません…笑
最後東京から大阪まで来てくださって、
雪乃さんが作った衣装で最後に踊るメンバーを見てもらえてよかった。
本当にありがとうございました。
これからも素敵な衣装を作って沢山の人たちをキラキラさせてください!


新曲振り付け:あーちゃん
ダンスは済んだ、肩透TROPHE!!の振り付けをしてくれたのはあーちゃんです。
メンバーからの要望もあって、最後はあーちゃんにお願いすることになったんだけども、2曲あるのに割と短い期間で振りを考えてもらって子育ても大変な中、最高の曲に最高の振りを吹き込んでいただきました。
今まで沢山の曲に素敵な振り付けをありがとうございました。


ricca
北海道旅行楽しみだね。


おぐぴ
がんばって生きてください。


大好きな4人。
出会ってくれてありがとう。
代代代としてステージにずっと立っててくれてありがとう。
沢山いろんな話をしてくれてありがとう。
活動していく中で楽しかったこと、嬉しかったこと、辛かったこと、悔しかったこと、これら全部みんなの人生においてきっとプラスになることばかりだと思います。
これからは1人の女の子として生きていくのかもしれないし何か活動をするかもしれないけれど、その中できっと代代代でいたことが役に立つ時が来ます。
もう痩せろなんて言われないし好きなものを好きなだけ食べていいんだよ。
世の中の汚いところをもっと見るかもしれない。
めちゃめちゃ理不尽な大人に出会うかもしれない。
それでもきっと今まで頑張った分未来は明るいよ。
これからもずっと友達でいてね。


よよよの皆様。
今まで本当にお世話になりました。
怒ったこともあったけど、そんなのどうでもよくなるくらいに大好きだよ。
私がマネージャーになったり事務所に入ったり抜けたり、よよよのみんなにとっても不安なこと沢山あったと思います。
それでも真っ直ぐに代代代のことを好きでいてくれて愛してくれて本当にありがとうございました。
もっとみんなでいろんなとこ行ったりオフ会したりしたかったなぁなんてことを毎日のように思ってたけど物事ってそんなうまくいかないもんですね。
ここ最近はちょっとうまくいかないなぁなんて思ったら、みんなからもらった手紙や色紙を読み返しています。改めてありがとう。
実はメンバーのこれからに関しては私は関わることがないです。でも友達としていれたらなって思ってます。
出会いと別れはセットです。
好きになったら出来る限り会いに行ってあげてね。
後悔のない推し活をしてください。
またライブハウスでお会いしましょう。



私が撮らせてもらったアー写達。



もうどこかでマネージャーすることはないって言ってたんですけど、代代代を終えてからやっぱり誰かを支える人間でありたいなという欲も出てきました。

お誘いいただいたところもありそれはお断りしてしまったのですが、もしかしたらどこかで何かをしてる未来があるかもしれないです。



ほんとはずっと自分のお店を持ちたくて、いつかその夢も叶えられたらなって思ってます。
貯金が苦手なので目標までは程遠い。
もしそんな日が来たら、みんなで懐かしい話でもできたらな。



2023年8月13日。
いつもと変わらず、とても暑く息苦しかった16時すぎ。
快晴の空から大粒の雨が降った。
そんな光景が良くも悪くも脳裏に焼きついていて、
私は8月13日の亡霊として生き続けてしまうのだろう。

また会おうねきっと。

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