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ホラー小説の季節。
家族から荷物が届いた。それはそれはたくさんの食料を段ボールいっぱいに入れていてくれて、見た瞬間涙が出そうになったし、元気が出た。
物から感じる温かみってこういうことなのかもしれないと思った。
一人で住んでいるとなかなか家族と会えなくなるし、考えることも少なくなるけど、こうして応援してくれていることが伝わってくると頑張らなきゃなという気持ちになる。
今回頼んでいた荷物の中で一番楽しみにしていたのは実はお菓子じゃなくて本だった。四冊届いたのだけど、その中でも背筋さんという作家さんの最新作、『穢れた聖地巡礼について』が届くのを本当に楽しみにしていた。
私は元々小説をたくさん読む方ではないけど、ホラー小説は好きでたまに読んでいる。一番好きなホラー小説は小野不由美さんの『残穢』なんだけど、背筋さんの『近畿地方のある場所について』という小説をカクヨムで読んでから新しい作品が出たら必ず読もうと思っていた。
最近ホラー界ではモキュメンタリ―というドキュメンタリーのようなフィクションが流行りらしいのだけど、背筋さんの『近畿地方のある場所について』は本当にそれが巧みに作られていて良かった。私が近畿地方出身なのもあってかなり没入して読むことが出来たし、久しぶりに好きなタイプのグロさではなく薄気味悪さで怖がらせてくるタイプのホラーでかなりお気に入りの作品になった。
そんな方の最新作が届いたということで、私は今研究室にいるのにも関わらず、小説を読み進めている。本当にこいつは勉強をする気があるのかないのか、といった感じである。でも、届いてしまったものは仕方がない。気になるんだもん。読まなきゃもったいない。よく考えたら今日はハロウィンだし。ハロウィンにホラー小説が届いたのに読まないのなんてもったいない気がする。読まなきゃ。
新しい本を手にする時ってどうしてこんなにもワクワクするんだろうか。
今まで自分が本を好きだと考えたことはなかったけど、もしかしたら本を読むのが好きなのかもしれない。どちらかと言えば活字が好きなんだと思う。
Instagramとかみたいな写真を用いたSNSよりも、Twitterの方が好きだし、文字情報が好きだ。ニュースを読むのも好き。
本来であれば論文を読むのも好きな方だ。今は強制的に色んな論文を読むことになっているので好きだと思う気持ちが薄れてきているけど、知的好奇心を満たすには論文を読むのが一番いいと思っている。
ずっと国語の授業中に教科書のお話を読み続けていたタイプだし、文字情報が好きなのかもしれない。
とにかく今日は一旦研究のことは忘れてホラー小説を読むことにしよう。
十月をなんとか乗り切った自分を褒めることにしよう。本当に頑張った。
来月を乗り越えれば今学期ももうほとんど終わりだ。あと少し、頑張ろう。
ぐしこ